GOLDEN PLEASURE BOOKS ・LONDON
Tenggren's 『Thumbelina 』
1965年(1953年初版)
最近、庭の花を接写しました。
Twitterで花の投稿をすごっく見てしまいます。ミーハーですから、すぐ影響されて写真を撮ってみたくなりまして…。
🌹西洋薔薇のチャールストン🌹
🌼マーガレットが好きで、猫の額庭に白色のをあちらこちらに植えています。
北側の狭~い玄関脇で、日照条件が悪いのに咲くレモンイエローのマーガレット🌼
🐠先週買ったキンギョソウ🐠
🌷昨日、駅近くの公園で撮ったチューリップ。ほとんど咲き終わっているチューリップが、日陰がちな場所で木々に風から守ってもらって咲いていました。
グズグズしていて昨年末までにチューリップの球根を植えなかったので、今年の春は、ちょっぴりさびしい庭になりました🌷
チューリップを見ていると、思い出すのはアンデルセンの『おやゆび姫』。
幼い頃に見た絵本の表紙は、チューリップの中に座っている親指姫。今でも鮮明に覚えています。「チューリップ=おやゆび姫」がインプットされているわけです。
リトルゴールデンブックのテングレンの『Thumbelina』は、お店で何度か扱いました。
わたしの持っている版は、GOLDEN PLEASURE BOOKS(ロンドン)のHAPPY TIME SERIESです。(チューリップは描かれていませんが)
アンデルセンの創作童話は『マッチ売りの少女』『人魚姫』『みにくいアヒルの子』等と同様、『おやゆび姫』もとても酷いめにあって苦闘するので、お話は子供心に深く刻まれています。
ヒキガエルに連れ去られ、コガネムシにも捕まり、森に置き去りにされたり、苦闘の連続のおやゆび姫。
ノネズミのおばあさんと暮らすが、お金持ちのモグラと結婚させられるはめに。
ケガをしたツバメを介抱したおやゆび姫。結婚式当日、ケガが治ったツバメに助けられ、花の国へと旅立ちます。
(おやゆび姫の絵本には花がたくさん描かれていて、女子にはたまらない魅力のひとつ)
そして、おやゆび姫と同じ大きさの王子様に出会ってハッピーエンド。
アンデルセンは容姿にコンプレックスを抱え、屈辱も受けたゆえに、差別を受け排他的に扱われることや貧しい人に救いの手をさしのべるお話も多いです。
親子や友情など様々な『愛』をテーマに創作しましたが、恋愛物語も多数創作。
子どもの頃は深く考えず、夢見る夢子ちゃんで聞いていました。
それよりも、悲惨で過酷な運命の主人公がどんな結末になるのか、アンデルセンのお話はハラハラドキドキでした。
権力者や支配階級に対して、痛烈な皮肉や諷刺を物語に込めた作品も多く、小さな読者は結末に拍手喝采を送りました。
"大人になってアンデルセン童話集を読み返してみてね"と、
本の片隅に書いてあるのではないか、炙り出す文字が隠されてあるのでは…と、
その文面をいつも探している自分がいます。
"チューリップ=おやゆび姫"の記憶より