背の高い絵本/ロジャンコフスキー 『Mother Goose 』『Nursery Tales』 | B/RABBITS(ビーラビッツ)のおしゃべり・絵本

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絵本専門古本屋(児童書)を13年経営していました。手と腕を壊して休業中です。この機会にもう一度、絵本や好きな本を見つめ直します。お店で"おしゃべり"していたように、本以外についても"しゃべる"ように書いています。

昨夜ブログを書いていて、朝に投稿しようとしていました。
陽射しが眩しくなるにつれ、内容がそぐわない気がして、急遽、取り上げたい絵本を変更し書き直しています。

夕方や夜と朝や昼間、
天気も晴れ・曇り・雨とでは、気分がまったく違ってきます。

やはり素直な気持ちに従いたく、
取り上げようとした絵本と真逆な絵本についての記事にしました。

技巧的なblogを書けないので、
降りてきた気持ちを率直に伝えたいと思っています。


最近は特に8割方書いたのに投稿せず、改めて書き直してしまうことが多いです。

悪く言えば瞬発力が衰えてきた…、
よく言えば熟考するようになった…。
どちらにしてもblog記事は、4月末で1年になり迷いが生じています。


blogやTwitterはさらさらと流れていくもの。"いま、そのとき"が大事であることを、今さらながら考えます。

blogに関連する過去記事をTwitterに投稿していますが、流れる記事を少しでも厚みや幅を持たせるための、ささやかな抵抗でしているのかな?と自己分析。

振り返らない主義なので、稚拙な過去記事を修正することなく、恥ずかしながらの投稿です。(すみません)


絵本の大きさは千差万別。
以前に小さな小さな絵本を紹介しましたが、今日は背の高い絵本を。

ロジャンコフスキーのTHE TALL BOOK シリーズ。ヨコ13.3(12.2)×タテ31.2(30.4)㎝。

右/『Mother Goose』1942年初版 M
左/『NURSERY TALES 』1944年初版 N

動物たちのしなやかな姿態や、自然描写の瑞々しさと慈しみを写しとって表現するロジャンコフスキー。

子どもたちの表情も生き生きとして、あたたかみに溢れています。
画家のなげかける視線は柔らかく、あどけない肌触りをも描き、その情景を謳いあげるような絵です。


まずは『Mother Goose 』より

「One、Two、Three 、Four、Five」




「Jack Be Nimble」




「Little Boy Blue」




「Three Little Kittens」



どうしてもどうしても可愛くて、アップにしてしまいます。

「They That Wash on Monday」




「Little Robin Redbreast 」




「What Are Little Boys Made Of ?」

ロシア人のロジャンコフスキーが、アメリカ文化を意識し過ぎて、現代風の華美で極彩色の俗っぽい絵もありますが、持ち味の絵をセレクトしました。(ロジャンコフスキーは後に静けさと美しさを取り戻しました)


『NURSERY TALES 』より

〈丹念に描かれた木目と、窓越しに見える憧憬の口絵〉




〈目次・24の有名な童話。絵を見ているだけでワクワク




「Little Riding Hood 」




「The Wolf and Kids」




「The City Mouse and the Country Mouse」




「The Ugly Duckling」





「The Three Bears」

見開き2ページで、普通の絵本サイズの片側ぐらいの大きさのトールブック。

お母さんの膝にのって見るには調度いい幅で、高さがある絵は迫力があります。

お話しを聞きながら、上から目をおとす絵の流れの構成が楽しいページもあり、細部にまで工夫をこらした絵本です。