1950~60年代絵本はFunny Bunny花盛り、"かわ・い・い~"の礎。後編 | B/RABBITS(ビーラビッツ)のおしゃべり・絵本

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絵本専門古本屋(児童書)を13年経営していました。手と腕を壊して休業中です。この機会にもう一度、絵本や好きな本を見つめ直します。お店で"おしゃべり"していたように、本以外についても"しゃべる"ように書いています。

B/RABBITSの屋号に因み、後編はキュートCUTEなうさぎ特集。世界中で愛される1950~60年代アメリカの代表的な絵本作家たち。

プロフィール写真はリチャード・スキャリーの『NAUGHTY BUNNY』(1959年初版)、"やんちゃでいたずらっこ"うさぎの表紙です。

お店を営んでいたとき、フランス人の親子連れがこの絵本を手に取り、
「ぼくが小さいときに、好きだった絵本です」と、とても嬉しそうに話しかけてくれました。

「ほら、見てごらん!パパが大好きだった絵本だよ。君と同じ子の話だよ」と、
5才ぐらいのぼっちゃんに見せてあげました。
 
『NAUGHTY BUNNY』SO CUTE ! !





このいたずらっこのふるまいは、飼っているペットにも相通じることがあるのでは?
……ですよねぇ。

いたずらして、いたずらして、親や飼い主の言うことを聞かず困らせる…。
こちらの愛情の深さを試している、確かめているのではないかと思うことがあります。

顔色をうかがいながら、"ぼく(わたし)はこんなに困らせているのに、好きでいてくれる?"って。

"本当にしょうがないなぁ"と思いつつ、受け入れてあげる。
"自分は愛されている"と自覚し、安堵感に包まれる。
で、もっと愛されていることに安心したくて、またいたずらを繰り返す。

うして繰り返しながら、愛情を深めあい絆がツヨクなる。
守るべき者に、ときには助けられ、信頼は揺るぎないものになる。

このぉー、愛すべきいたずらっこ!

『THE Bunny Book』(1965年初版)



自然科学の絵本も描くレナード・ワイスガードの、キュートCUTEなうさぎうさぎうさぎ

『PETER RABBIT』(1955年初版)



『JUST LIKE ME』(1954初版)


『The FUNNY BUNNY FACTORY』(1950年初版)※他の画像は8/6のブログに掲載






『しろいうさぎとくろいうさぎ』のガース・ウィリアムズも、この時代にうさぎの絵本を多数出版。

(1953年初版)



忘れちゃいけないアリス&マーチン・プロベンセン。1950~60年代の"かわ・い・い~"の代表格の絵本作家。

(1950年初版)


グスタフ・テングレンも『POKY LITTLE PUPPY 』が有名な国民的絵本画家。1940年代の初期の作品。

(1943年初版)

やはり、なんてったってリトル・ゴールデン・ブックLittle Golden Bookの絵本。何度もブログに掲載してきました。
かつてバンダイで出版していたように、原書と同じ判型で復刻・新規翻訳を、せつにせつに熱望いたします。



おまけは『ダットくん』。


飯沢匡 作   土方重巳 絵  
理論社(1978初版)絶版重版未定

1963年に主婦の友に1年間連載。1967~69年にNHKテレビ放送。(人形とぬいぐるみ併用の人形劇『ブーフーウー』の後)

ブーフーウーのお茶碗とダットくんのお箸箱を持っていました。葉書に印刷をして記念撮影。