銅版画の絵本といえばガイサート。
ガイサートといえば"コブタ"の絵本。
ガイサートが描くコブタは秀逸です。
ややこしいローマ数字を、ガイサートさんがとことん教えてくれる絵本ですが、
主役はコブタ。
「さがしてかぞえる」ゲーム的なページもあります。(文章がない絵だけの見開きのページにお題があって、そのお題のローマ数字の絵を探します)
とてつもなく広大な農場の敷地で、暮らす壮絶な数のコブタちゃんたちが愛らしい。
庭園や解体処理場のシチュエーションなどにいる、コブタがいっぱいの絵も、とことん生真面目に描いています。
ローマ数字はⅠからⅩまで(1から10)の数字しか使わないし、10以上の数字の表記を、気にしたことがありませんでした。
ガイサートさんの発想と労力と、ユニークさと生真面目さからおりなす、壮大で壮絶な絵本です。
なんといってもユーモラスなのは、コブタが単数になっていることです。
L の文字のページは50匹、C は100匹、
D は500匹、M は1000匹、MMは2000匹
のコブタをキチンと描いているのです。
もう、コブタだらけで面白くて笑うしかありません。
めいっぱい遊んでいるコブタが、
あっち向いて(/^^)/
こっち向いて\(^^\)、
ありとあらゆる角度と姿態のコブタを見ていると、コブタ・マニアになってしまいます。
『コブタをかぞえて Ⅰいち からMM にせん 』
アーサー・ガイサート作 BL出版
《裏表紙》
数字がとても弱くて、数学いえ算数でいっぱいいっぱいのわたし。
すぐにローマ数字の数がでてこないので、絵本をより楽しむために、ローマ数字を書き出してみました。
Ⅰー 1 Ⅱー 2 Ⅲー 3 Ⅳ ー 4 Ⅴ ー 5
Ⅵー 6 Ⅶ ー 7 Ⅷ ー 8 Ⅸ ー 9 Ⅹー10
ⅩⅠー11 ⅩⅡー12 ⅩⅢー13 ⅩⅣー14
ⅩⅤー15 ⅩⅥー16 ⅩⅦー17 ⅤⅧー18 ⅩⅨー19
ⅩⅩ ー 20 ⅩⅩⅩ ー 30 ⅩL ー 40
L ー 50 LⅩ ー 60 LⅩⅩ ー 70
LⅩⅩⅩ ー 80 ⅩC ー 90
C ー 100 CC ー 200 CCC ー 300
CD ー 400 D ー 500 DC ー 600
DCC ー 700 DCCC ー 800 CM ー 900
M ー 1000 MM ー 2000 MMM ー 3000
M はローマ数字の一番大きな数字なので、ⅠやⅩや C とは違って、もっとたくさんつなげて使うこともあり、
MMMM 、MMMMM ……になること、
知らなかったぁ~Σ(×_×;)!
あら、不思議( v^-゜)♪
書いたメモφ(..)を見ながら絵本を見ると、思いだしながらではなくスムーズに。
描かれている愉しいコブタをじっくり見ながら数えられます。
商売をしていたのに、数字に弱くて。
でも、この絵本は数字に弱い人も、とても愉しくローマ数字をガイサートさんに教えてもらえます。
何より可愛いコブタちゃんを数えることが愉しいのです。
本の帯に"「MMMMDCCCLⅩⅣ」ひきのコブタがいます"と書かれていて、ローマ数字をあてはめてみると…
「 4 8 6 4 」匹のコブタが描かれていることに(? )
" M "のページでは本当に 1000匹コブタがいました w(゜o゜)w 。数えるのに時間がかかりましたが、ほんとにコブタ1000匹を描いていますw(゜o゜)w 。
すっごーい!
27 はⅩⅩⅦ、
888 はD C C C LⅩⅩⅩⅤⅢ。
「ローマ数字ってめんどくさい」と思いつつ、コブタちゃんのおかげで、
すっかりハマってしまいました。