20年ほど前、当Blogを始めるにあたり最初に言いたいことがこれでした。元々は「I/O」(1978年)のライナーノーツに新津章夫自身が記した言葉です。
去年、未発表音源をまとめたアルバム「EARLY MINIMALISM 1973-78」と「LATE MINIMALISM 1981-84」を発売するにあたり、この言葉はそのまま宣伝文句等に用いました、
まだYMOさえデビューしていない頃。新津章夫は音楽の可能性をコンピュータに見出していました。しかし、新津章夫自身は「デジタルみたいに聞こえるアナログの音」を追求し結果として、その言葉とおりにデジタルを使わなければ再現できない究極のアナログ音楽を作り上げました。
8月19日は新津章夫の74回目の誕生日です。没後24年。今なお「兄貴が生きていたら、どんな音楽を作っていただろうな」と思うことが度々あります。
「EARLY MINIMALISM 1973-78」と「LATE MINIMALISM 1981-84」の2枚のアルバム(実際にはどちらも2枚組なので4枚のアルバム)に収められたのは、基本的に新津章夫が完パケとして仕上げたものばかりですが、アイディア段階の音源や、音にすらしなかった着想は、まだまだあります。
今やデジタルを極め、AIを使って新しい音楽を作る時代。今後、私に残された時間を使ってアナログにこだわった新津章夫が残した着想をAIで再現できないかということに取り組んでいこうと思っています。うまく形にできればいいのですが…。
兄の誕生日に向けて。
新津隆夫

