イタリアで人生初の救急車体験 | 新津章夫 Official Blog 《迷宮の森》

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ごぶさたしております。

 

5月7日のライヴストリーミングスタジオ「DOMMUNE」以来の投稿ですが、実はライブを見ていていた方は気が付いたかもしれませんが、番組終盤、私はどんどん体調が悪くなり、番組終了とともに救急車(Ambulanza)を呼んで近くの救急病院(Pronto Soccorso)に担ぎ込まれました。

 

日本、イタリアを通じて人生初の救急車体験。

 

原因は尿閉というオシッコが出なくなる症状。年なりにずっと前立せんがんの検診を受けているのですが、前日、まさに検診があって先生からは「前立せん肥大はあるものの硬化してなく心配なし。来年、また定期検診に来てください」と言われて安心しきっておりました

 

日本の119番に相当する112番に電話。待つこと30分ほどで救急隊員が来てくれました。その場で心拍数を測り、歩けるなら自力で救急車へ、と言われたのでアパートの階段を下りました。イタリアの救急車は写真のFiat Ducato 295という車種で、イタリアではサービスカーや宅配の配送車など主に商用車として使われています。そのため、サスペンションがガタガタ。しかし、男女二人組(男性は救急車の運転も担当)の方々はとっても親切で口調も優しかったです。

 

娘の友達で救急を学んでいるイタリア人がいて、やはり人生最後の会話の相手が救急隊員というケースは多いそうで、彼らはまずは徹底して優しく話かける訓練ができているのだそう。

 

15分ほどで救急病院に到着(諸々の検査で何度も行ったことある場所)。救急隊員からもらった緊急カードの色はブルーで、これは赤、オレンジに次ぐ3番目のプライオリティ。目の前の処置中の患者が終わるとすぐに見てくれた。

 

尿閉の苦しさは、まさに筆舌に尽くしがたいものなのだけど、私は2年前に日本で痔の手術をしていて、その時に尿閉を起こしており、その経験があるからカテーテルを挿してもらえば万事解決することを知っていたので我慢できた。

 

診察の順番が来てエコー検査を受けて、やはり膀胱に尿が溜まっていることを発見。「じゃあ行きますよ!?」と担当医の宣告の後、尿道にカテーテルが差し込まれた。オチンチンに熱い棒が突っ込まれるような痛さ。5秒くらい後にカテーテルは膀胱に到達し、今度はジワーっとオシッコが出始める。それまで張り詰めていた緊張や鬱積していた鈍痛が一気に晴れる。尿袋には一気に1リットルを超える尿が溜まり安堵する。ストレッチャーに載せられたまま廊下に出されて、もう処置室には次の患者さんが運び込まれていた。

 

全然関係ないがイタリアのベッドでの診察は靴を脱がない。日本人的には細心の衛生面を担保しなければならない診察室で靴履いたままベッドに乗るのは抵抗があって、ついつい習慣脱いでしまうのだけど、今回もやってしまった。自分では履けないので奥方に履かせてもらう。持つべきものは奥様だわ(ありがとうございます)。

 

廊下にはいかにも工事の現場で事故が起きて骨折をしたような感じの人、80代後半と思われる行き絶え絶えのご老人、そして、多くの付き添いの人たち。病院物のテレビドラマで見るような風景が広がっていた。

 

近くで怒鳴りあいが聴こえる。奥方によればバイクの事故で担ぎ込まれたが待てど暮らせど診察してもらえない。そのため騒ぎまくり、しまいには病院側の倫理委員会という人が現れて対応が適当であるか監査に入ったのだという。

 

1時間くらい経過しただろうか。別の診察室に運ばれて処置してくれたのとは違う先生から診察結果を告げられる。曰く、そのまま10日間カテーテルを付けていること。10日後にカテーテルを取り、自力でオシッコができたら、その後にエコー検査をして完了、とのこと。ホッとした。体力使い果たしていたのでタクシーを呼び帰還。

 

その後もいろいろあったのだけど、とりあえず昨日から普通に暮らせています。私は酒もたばこもしないし、毎日1万歩のウォーキングを続けていたので、まさかに自分の身にこんなことがとは驚いたけれど、好むと好まざるとにかかわらず、人間トシ取ると起こりうるのだなぁと思った次第。

 

次回からライヴストリーミングスタジオ「DOMMUNE」の番組中に気が付いたことをいくつか書きたいと思います。皆さんもご健康に!