新津章夫とはぜんぜん関係ない話です。
ずっと気になっているベーシストがいます。武部秀明さんという方ですがGSブームではアダムスというバンドにいらしたようで、そのギターが水谷公生さんだったそうです。
武部秀明さんはアダムス後はスタジオミュージシャンだったそうですが、代表的な曲がキャンディーズの「その気にさせないで」。ちょっと聞いてみましょう。
どんなプレイヤーかこれを聞いただけでも想像できますがソウル系の音がお好きな感じですね。サビのところで3連で入るなんて歌謡曲とは思いにくい。新津章夫も数は少ないけど70年代の歌謡曲でちょっとカッコいいリフなどをやろうとしても難しかったんです。歌謡曲の歌手は自分のバンドのボーカルではないから何度も何度もリハを重ねて磨き上げていくという感じではないので、歌が入りにくいとか歌手が吊られてしまう付点のリズムは基本的にご法度。それでも、このバックは細野晴臣さんが務めたスリーディグリーズの「ミッドナイトトレイン」にも引けを取らないソウルフルなノリですよね・
もうひとつ聞いてみましょう。岩崎宏美の「キャンパス・ガール」。こちらは1976年の「ファンタジー」のアルバムの中に収められた曲ですが、2021年にリミックスが出ている世なので、せっかくだから、それを。
どうですか、野暮な言い方ですが、和製ジェームス・ジェマーソンとも言うべきベースの歌いっぷり。岩崎宏美の歌唱力も相まって素晴らしいソウルになってます。最後なんてドラムの方もノリノリでトップシンバルをオフ打ちですものね。
武部さんのプレイに興味を持たれたからは、以下のリンクから探ってYOUTUBEを探してみてください。
https://www.discogs.com/ja/artist/596936-Hideaki-Takebe?superFilter=Credits
なお、武部秀明さんは新津章夫と同じ2002年に亡くなられていらっしゃいます。ご冥福をお祈りします。