エフェクター図鑑・ペダル系① | 新津章夫 Official Blog 《迷宮の森》

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新津章夫がレコーディングをしていた70年代末から80年代初めにかけてはエフェクターも創生期であり、今ほど選択肢はありませんでした。

とくに歪み系についてはファズからディストーション、オーバードライブと多種多様なタイプが出はじめた頃でしたが、ボリュームペダルとなるとほとんどバリエーションがなく、プロが使えるクォリティーとしては、ショーバッドとアーニーボールの2大ブランドの時代でした。

この2機種については大きな違いがあって、ショーバッドはたしか2万6000円ほどし、アーニーボールは1万5000円くらいで買えたと記憶しています。30年も前の記憶なので、間違えていたらごめんなさい。

結果、ビンボーミュージシャンだった新津章夫は否応なしにアーニーボールを使うしかなかったわけですが、アーニーボールの特徴は写真を見てもらえばわかりますが、サイドにボリュームがついていて、これで音の立ち上がりを調節できたと記憶しております。ボリュームカーブですね。

要するに、ちょっと踏むだけでぐぐーっと音が大きくなるか、踏み込まないと大きくならないかという違いです。

アルバム「I・O」では「ワンダーランド」のエンディング付近、また「迷宮の森」では笙篳篥を模した音などに大活躍をしております。とりわけ、笙の音の立ち上がりの遅さを表現するには、このサイドボリュームがとても役にたったわけです。

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