前回同様、新津章夫が多重録音を始めるきっかけとなったSONYの4トラック2チャンネルのオープンデッキでピンポン方式で多重録音した音源から。
「India01」と同じころに録音された曲。ギター、ベース、ボンゴによるシンプルな曲。途中からのミュート気味のバッキング(新津章夫曰く、三味線ギター)は「迷宮の森」で後半の和風な展開になってから聞こえる琵琶ギターの元となったもの。ギターはテレキャスターで、たぶん、ブリッジのところにスポンジを挟んでいたと思う。「India01」ではプラスチックの下敷きを挟んでシタール風、「India02」ではスポンジ。アナログ時代ならではのアイディア。終盤からのジャンジャカジャンジャカの三味線ギターも聴きものです。
新津章夫「India02」1973年のデモテープより