新津章夫は一時期、墨田区の東駒形という場所に住んでおりました。もともと浅草・合羽橋の生まれで、蔵前の育ち。というわけで、あのエリアには愛着もあったのでしょう。
その頃、彼と会うと決まっていったのが、同じ”駒形”の住所でも隅田川を隔てて台東区側にある「駒形どぜう」
(http://www.dozeu.com/ )です。
あ、どぜうって、どじょうのことですよ。
食べるものは、いわゆる「まる」って言う、小さな鍋にどじょうを数匹入れた鍋。柳川なんてナンセンス。また、”丸ごとはグロテスク”という女性用という「ぬき」(骨を抜いて開いたもの)もダメ。
「まる」。
これを何枚も注文して、薬味のネギをじゃんじゃん入れるわけです。今はどうか知りませんが、当時(25年ほど前)は、いくらネギのお代わりを頼んでも嫌がられなかった。で、ひたすら、これを食べてビールを飲む。
こういう姿と彼の音楽が一致する人は少ないでしょうね。