コオロギの種類と管理について | 爬虫類/エキゾチックアニマル専門店 PROP

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爬虫類、小動物、エキゾチックアニマルのお店です。
東京都目黒区中央町2-37-3 東急東横線学芸大学駅より徒歩5分
動物取扱業登録番号 21東京都販第007281号

当店ではヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギ(クロメガコオロギ)の二種類のコオロギを取り扱っておりますが

コオロギについてお客様からよく聞かれるのが

「二種類あるけどどう違うの?どっちがいいの?」

「どうやって飼えばいいの?」

「買って使い切る前に死んじゃう」

お店に来て聞いてもらえたら、私も喜んでお答えできるのですが、シャイな方や、時節柄あまり会話も推奨されていないようですし、なかなか聞きにくいという方もいらっしゃいますのでこちらに書かせていただきます。

 

 

「二種類あるけどどう違うの?どっちがいいの?」

 

こちらについてですがそれぞれの特徴をあげますと

ヨーロッパイエコオロギ

  • 2センチくらい
  • ジャンプ力が高く素早い
  • 飢えや水切れに強い
  • 草食傾向の強い雑食性 

フタホシコオロギ

  • 3センチくらい
  • ジャンプ力は低く動きも遅い
  • 飢えや水切れに弱い
  • 肉食傾向の強い雑食
  • 噛む力が強い
  • 蒸れに弱い

という具合です、栄養に関てはコオロギ自体の栄養はそれほど変わらないとされていますが、

フタホシコオロギの方が大型の為、一匹単位で見ると少しだけ栄養があるかもしれません。

それと、水をよく飲みよく食べるため、栄養を貯めこみやすく水分も多いです

ただ、その分排泄物も多く臭いがきつかったり、コオロギ自体が自分の排泄物で中毒を起こし死んでしまう事があります。

 

で、どちらが良いかについてですが
まず、お互いのメリットデメリットをあげてみます

ヨーロッパイエコオロギ

メリット

水切れや飢えに強いので管理が楽

デメリット

素早いので足が遅い子は捕まえにくい

 

フタホシコオロギ

メリット

よく食べるのでコオロギに栄養を付けやすく水分も豊富

足が遅いので捕まえやすい

デメリット

排泄物が多いので掃除が必要、餌切れ水切れにも弱い手入れの手間がかかる

鳴くとうるさい

噛む力が強いので入れっぱなしはケガの原因にもなる

 

ということがあげられます。

どちらがいいというものでもなく、一長一短なのでたとえば脱水気味であったり、栄養が不足気味なら水分の多いフタホシの方がおすすめですし、

こまめな掃除が苦手だったり、あまり手間をかけたくない人はイエコオロギの方がおすすめかと思います。

それぞれのメリットデメリットを踏まえて、おうちにいる子やこれから迎え入れる子の状況、お客様ご自身の生活習慣などによって使い分けるのがいいかと思います。

また、どちらがいいという以前にどちらかしか食べないということは意外と多いです、細かいメリットデメリットをあげてみましたが食べる方が一番いいです。

 

では次に

 

「どうやって飼えばいいの?」

「買って使い切る前に死んじゃう」

についてです

 

コオロギを飼うことで重要なのが

コオロギは高温多湿のいわゆる蒸れてる状態を嫌います!

また狭いところに詰め込み過ぎも共食いや環境悪化の原因になります。

なので通気性を確保しつつ、なるべく広い環境を用意しておくのがいいです、

とくにフタホシコオロギは群れている環境を嫌いますので気をつけた方がいいです。

 

飼育ケース

プラスチックケースや衣装ケースなど

大きさは数にもよりますが、気持ち大きめのを選ぶといいです。

場合によってはフタに穴をあけたり切り取ってネットなどを張り付けて通気性をさらに確保してもいいです。(穴をあけるのは刃物や電熱線など慣れていないと危ないこともあるのでご注意ください)

 

足場

卵パックや、鉢底ネットなど
ケースを確保したらその中の空間をさらに有効活用するために足場を作ってあげます。

卵パックなどはそのまま裏表を交互にして重ねて縦置きでおきます

平置きにすると空気がよどみやすく蒸れや排泄物による中毒を引き起こしやすいです

また鉢底ネットを丸めて結束バンドなどで固定しておくという方法もあります卵パック程の表面積はありませんが洗って再利用できますし網状なのでさらに通気性も確保できます

両方使って交互に入れると通気も足場も確保できますのでおススメです。

また、新聞紙をくしゃくしゃに丸めて入れとくというのもあります、新聞紙が湿気を吸ってくれて群れるのを防止してくれますが、それでしばらく管理していると思った以上に新聞紙を食べていたりするので個人的にはあまりお勧めしません。

 

水とエサ

フタホシコオロギは水切れや飢えに弱いというのもありますが、イエコオロギも強いというものの、そうやって管理するとコオロギ自体がスカスカの栄養がない状態になります。

恐らくこれを見てる人はごはんにするためにコオロギを飼う人かと思いますのでそれじゃ本末転倒ですよね?なのでコオロギたちにもしっかりとご飯をあげましょう


ごはんに関してはおすすめはやはりコオロギフードとして売られているものが

しっかりとコオロギに栄養を貯えさせることが出来ますし、乾燥していますのである程度ならほっておいても問題ないです(あまり放置しすぎるとダニの発生なども起こりますが)

何でも食べるので、生野菜なども水分補給なども出来て便利です、ただ、食べきれなかったりすると腐ったりするとカビやハエが発生したり蒸れの原因にもなりかねないのであげる場合は食べ残しがないか確認しましょう。

他にも昆虫ゼリーなども水分補給栄養補給も両方できて優秀ですがこちらも放置するとカビやハエが発生しやすいです。


水に関しては水入れに脱脂綿などを入れたりすると良いです、直接水入れに水を張っただけだと落ちて溺死してシしまう事が多いです。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

管理面ではフタホシよりもイエコのほうが楽で良いといえなくもないですが、お家で大切にしている子たちの健康を考えるとしっかりとコオロギを管理する方がいいでしょう。

しっかりと管理したコオロギをあげると見違えるほどしっかりとした体になりますよ。