3月も今日で終わり!
 
 
 
 
3月は、こちらの記事で完成したパッチワークのキルト トップを、キルト芯を重ねてしつけまで進めることができました♡

 

 

パッチワークキルトの工程(プロセス)は、大きく分けると3段階♡

 

 

①キルトトップを作る

②キルト芯(中綿)と裏布を重ねてしつけをかける

③キルティングする。仕上げて完成。

 

 

それぞれに細かい作業はたくさんあるのですが!

そのどれも大好き♡

 

 

廊下が広くて、全部広げてしつけできるので嬉しいラブ

しかも床がタイルだから針が引っ掛からなくていい!!

 

新しい家の新たな良さを再発見。笑

 

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キルト芯にはポリエステルの安いものもあるのですが、私は断然コットン100%派です♡

 

ふかふか度と、縫っている幸せ感が違うんです。

手触りや、匂い、独特の柔らかさ・・・

 

ポリエステルは台所のスポンジみたいな感触だけど、

コットンは自然のふわふわした感触なんです。

 

高いけど、赤ちゃんを包むベビーキルトにはコットン100%がオススメです。

 

 

 

1週間空けて、どちらのキルトトップもしつけをかけましたよ〜♡

この綿の上に座ってふかふか♡を味わうのも、好きなプロセスの一つ。

途中でしかできない瞬間。

 

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キルト トップより一回り大きくカットし、幅が足りない時はかがり縫いで繋げます。

 

裏布も合わせて裁断、足りない場合はつなげます。

 

そしてしわにならないようにピーンと張りながら広げて重ねて、一度安全ピンで止めていきます♡

 

 

 

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裏布をどんな柄にしようか探すのも、大好きなプロセスの一つ♡

キルトの裏側は、面積が広いので可愛い生地をたっぷり使いたいのです♡

 

 

小さい頃、いつもおばあちゃんのパッチワークキルトを見て

 

せっかく表が可愛いのに、なんで裏をこの布にした!?とか

せっかくバックが可愛いのに、なんで内布がこれ!?とか

 

台無し!!

 

って思ってたんですよねー🤣🤣

おばあちゃんごめん。

 

 

表面だけが良ければいいわけじゃないのは人生もキルトも同じですね。笑

 

 

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風車キルトの裏布は、可愛くて気持ち良いこちらのシングルガーゼにしました♡薄いのでキルティングしやすい♡

 

 

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もう一つの四角つなぎのキルトも、ガーゼ風の柔らかい生地♡

これはKOKKA の生地!

 

 

昔はそんなに大変に感じなかったけど・・・

もう10年以上経ってるので体力に変化があったのだろうか。

 

しつけがめっちゃ疲れた〜笑

ずっとしゃがんで数時間黙々としつけかけていくから、膝と腰にだいぶきました。笑

 

 

海外のキルターさんは、しつけ糸で縫わずに安全ピンだけで済ましたりしていますが、やっぱり日本人の気質なのか、しつけかけないと、ズレて嫌なんですよね・・・笑い泣き

 

 

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キルト芯(中綿)を挟むと、こんなにお布団のようにふかふかになります!

あとはこれをチクチクとキルティングしていきます♡

 

「刺し子」ですね!

 

 

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今回、「刺し子糸」の素敵な存在を知ったので、無地部分にはその素敵な糸でキルティング入れたいな〜と思っていました。

シュルシュル〜とグラデーションに染められた糸が通っていく姿が可愛くて可愛くてヨダレが出ます🤤❤️

 

 

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しかし、刺し子糸用の針は、通常のキルティング針と太さも長さも全然違うのでめっちゃ腕と指に力が必要🤣

 

なるほど〜こうなるのか。

シンブル(指抜き)など、ちょっと見直しが必要😂

 

 

これくらい違います(笑)でも、可愛いので頑張る!🤣

 

 

大きいサイズのキルトのキルティングは、まるでお布団を体に掛けて縫っているようなものです。

 

とーってもあったかくて幸せ。大好きな可愛い布が繋がっているのを見ながら、チクチクと好きな模様にキルティングしていくのは、とっても心が嬉しい時間♡

 

 

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先日こちらの記事にも書いたのですが、東北の文化の「刺し子」や「裂織」「南部菱刺し」「津軽こぎん刺し」は、この「綿」が育つことも手に入ることもなく(羊毛なんてもってのほか!)

 

使っても良いと許されたのは布でもなく、木綿の糸だけだったそうで、厳しい寒さを凌ぐために、麻や苧麻の野良着に木綿の糸をビッシリ織物のように刺して仕上げていきました。

 

 

 

 

 

現代では綿も気軽に手に入るし、さらに温かい羊毛だってすぐ手に入ります♡

 

そ 貧しさゆえ、ではなく「趣味」や「アート」として、「心の豊かさ」として、ふんだんにある材料から選んで作ることができる。

 

 

それは、やっぱり、家族を思う「愛」や、その中でも技術を磨いた「美」や、暮らしを楽しく、良くしたいと願う「豊かさ」が「貧しさ」を包んでいたからだと思うんです。

 

 

本当の貧しい心(源から分離された心)からは、「貧しさ」しか生まれないので、こうした美しい柄には、きっとならなかったと思うの。

 

 

パッチワークも、刺し子も、貧しい時代から生まれたもので、どちらかというと「繕う」が基だったと思うのですが、その時代の暮らしをただ受け入れて、どうにか楽しく今を生きようとした女性たちが紡いできた文化なんだな〜と思うんですよね。

 

 

 

「繕う」という言葉と「紡ぐ」という言葉。

 

どちらも「いとへん」

 

 

 

「繕う」ってどっちかというとあまり良い感じのする言葉ではないですよね。

「取り繕う」とか「繕った笑顔」という言葉は、「ボロが出る前に隠す」みたいな感じの意味合いで使われるし、実際「繕う」という作業は綻びた部分、破れた部分に施すもの。

 

 

「紡ぐ」は、「言葉を紡ぐ」「歴史を紡ぐ」といういい感じのイメージで使われます。

 

実際の「紡ぐ」の意味は、綿にヨリをかけて糸を作ることですが、「言葉を紡ぐ」は、入り乱れた意識の中から、一筋ずつ言葉を引き出してヨリあげていく、という意味で使われます。

 

 

 

 

繕うのは表面的な対策で

紡ぐ、はもっと本質的な、素材を作る部分だもんね。

 

繕い方ばかり、表面的なことばかりみんな習得しようとするけど、そもそも、強くて美しい糸を紡いでいく方がずっと大事!

 

 

 

 

 

 

 

眠りの森の姫が刺された糸車や

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教科書で見たカンジーの糸車や

 

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国語の教科書に出てくる「たぬきの糸ぐるま」も大好きだったし、ピアノの練習曲の「紡ぎ歌」も大好きだった♡

 

 

可愛い子が弾いてる😍

 

 

お伽話に出てくる糸車、なぜだかとてもそそられるので、前世は何かを紡ぎたい人だったんだろうなと思います。

 

糸でも。言葉でも。

 

今世でも、きっとやりたいことはそれだろうな。笑

 

 

 

  

ふわふわのひとまとまりになっている綿や羊毛を少しずつ引き出して、強い糸にしていく作業は、「自分の中の男性性と女性性」を育むノートブックみたいだなぁ〜って思う。

 

 

 

 

 

 

全て喜びというカオス(綿)の中から、

 

なんでもいいとしたら?

どっちでもいいとしたら?

何にも心配いらないとしたら?

 

そんな問いを自分に向けて、入り乱れた意識の中から、一筋ずつ引き出していく。

 

 

 

強くて美しい糸を自分の中で大切に丁寧に紡ぐこと。

その糸でさらに好みの世界を織っていく。

 

まず自分の糸を紡ぐことが大事♡

 

 

 

みんなが自分で辿り着けるような、本が書きたい。

 

私もそんな言葉を紡ぎたい。

 

 

 

 

次の本の事を考えながらチクチクしてたら、

そんな風に思いました♡