印象派の巨匠 クロード・モネの終の棲家、ジヴェルニーにショート・トリップ♡
Parisの西に70km、ノルマンディー地方の入り口に位置するジヴェルニーには
モネが後半生を過ごし、制作の場とした家があります。
さて、いよいよあの名作「睡蓮」を生んだ水の庭「睡蓮の池」へ
清らかな小川を通り、竹林を通り抜けていくと・・・
枝垂れ柳が見えて来ました。
ここは日本かな?と思うほどですね!
桜が側にあってもおかしくない風景♡
睡蓮の池が広がっていました。
男の子が船で池のお手入れをしています。
睡蓮は藻が育ちやすく、育ちすぎると光が水面に反射しなくなるため、
モネはこまめに藻を切っていた、と以前テレビで見たことがあります。
やはりイケメン・・・
これも美を損なわないためでしょうか
モネの絵の通り、水面に柳が映っています♡
池の周りをぐるっと散策しました。
本当に、一歩視点を移動するだけで見える景色が変わる。
視点の移動だけじゃなく、雲の動き、太陽の動き、風、この日咲いている花、
同じ瞬間は2度とない。
ただ、「今」を、感じ続ければいい。
感じ続ければいい、というより
感じることが喜び。
それだけ。
「豊かさ」って本当にそれだけなんだよね。
「天気で雲がなくて睡蓮が咲いたら幸せ感じよう!」とか、
「柳が青くなったら美しさを感じよう!」とか、本当に的外れだよねぇ・・・
みんなそういうことやってるよ
モネは、この「今、この目の前の光」に魅了され、キャンバスに写し続けたのかな。
「今しかない一瞬」という喜びと豊かさを、モネは描き続けたのかな。
翌日、オランジュリー美術館の
睡蓮の部屋にもいきました♡
ジヴェルニーでの時間が再現された。
ここは瞑想する空間なんだって。
「瞑想」って何も、目をつぶって無になるって意味じゃなくて
本当の自分と、自分の中の神と、繋がる時間を作ること
だと思う♡
あ!ジヴェルニーで見た風景。
確かに水面に雲も青空も柳も映っていた!
キラキラゆらゆらした光と風がここに流れる。
このノルマンディー地方は、光の変化がゆっくりで
印象派が生まれるべくして生まれた地方だとガイドさんが言っていました。
それまでの「絵画」とは、画家は暗い部屋にこもって知識で書くものだった。
(聖書のワンシーンなど、教会にあるようなやつですね)
身分も学識も高い人たちだけのものだった。
そんな時代、モネのような感じたままに写し取って描く絵は斬新で
「印象派」という呼び方は、当初は馬鹿にされた呼び方だった。
「子宮系」みたいなもんですよね…笑
「印象のままに書いている」
「子供の下手くそなお絵描き」
という感じ。
それが、「フランスの宝」になって
一度は荒廃したジヴェルニーにこんなにもたくさんの人が訪れている♡
私も「子宮系の巨匠」とか呼ばれる日がくるのかもしれない。笑
有名なお太鼓橋はごった返してました。笑
目の前の美しさというよりも
「目の前が変化し続けること」に、モネは最大の「喜び」「美」「畏怖」を感じたのだろうな。
つまり、目に見えないもの。
それはこの後行った、「モネの家」の中でも、
ものすごく感じたのです。
→続きます