Sarrguemines(サルグミンヌ)からSaarbrücken(ザールブリュッケン)へ
こんにちは!木蓮です。
6月はとても暑かったのですが、7月に入りやや気温が低下。
しかし、ここにきて、フランスもようやく夏らしい天気になりました!
さて、やっとのことで、サルグミンヌの話が終わったので、次は別の村……と思ったのですが、国境が隣接しているからこその「ドジ話」を、想い出とともに書き記しておこうと思います。
ロレーヌ地方を旅したのは、昨年12月の頃。
そのため、どの街や村でも、マルシェ・ド・ノエル(クリスマスマーケット)が行われていて、小さな村を訪れてもウキウキ。
友人と一緒に、「せっかくだし、ドイツにでもチラッと立ち寄る?」なんて盛り上がったのはいいのですが、それが悲劇(喜劇??)の始まりだったのです。
まず、こちらの地図をご覧ください。
Sarrgueminesから、電車でたった30分ほどでいけるSaarbrücken(ザールブリュッケン)。
しかも、確かその時期は3ユーロくらいで電車に乗れたのです。
なんとなく、フランスからドイツに行くのだから、TGVのような電車かと思いきや、乗ったのはこんな電車。
なんとなく伝わるといいのですが、2両編成の小さな路面電車だったのです。
車内は人が少なく、友達と若かりし頃に読んだ「花より男子」の話で盛り上がり、2人で大笑いしながら到着を待ちました。
最初は乗客も少なく「終点だよねー」と暢気に乗っていたのですが……。
ある駅で、たくさんの人が降りたのです。
しかし、駅名が全く違うのでそのまま終点へ。
着いたところは……。
何にもない道路の真ん中でした。(痛恨のミス!あまりに呆然として写真すら撮っていませんでした)
2人で「どうする?絶対ここじゃないよ!」と話していると、現地の優しいマダムがドイツ語で話しかけてくれました。
だけど、全然わからない!!(苦笑)
ただ、私たちが行きたいのは、SARREBRUCKのクリスマスマーケットだというのだけは伝わったようで、「歩いていけますか?」と聞くと、「無理!」との回答。
彼女が駅員さんに話しをしてくれ、私たちはすぐその電車で引き返すことになりました。
しかし、フランス語のチケットには、SARREBRUCKと書かれているのに、どこまでいっても、同じ駅名がなく、私たちは再びSarrgueminesにご挨拶することに……。
「どうする?」
本来なら、1往復してしまったわけで、ここで諦めても仕方のないところ。
しかし、「もう間違えないでしょう!」と、何度も何度も、行先を確かめ、やっぱり電車は間違っていません。
チケット売り場のマダムに聞いても、「大丈夫よ!」と言われ、もう一度チャレンジすることになりました。
そして……。
なぜか、私たちは再び、終点まで。
またしても、大きな駅で気になり、「ここじゃない?」などと話しては見たものの、あまりに大都会だし、駅名は違うしで、そのまま終点まできてしまい、狐につままれたような気分になりました。
もうどうしようもない!
車掌さんを見つけると、英語がわかる方だったので早速聞いてみました。
だって、2往復間近ですものね。
彼は「どこに行きたいのでしょうか?」と聞いてくれたので、「クリスマスマーケット」と答えると、「今から電車が出るので、このまま乗っていてください。降りる駅が来たら、お知らせにきます」と言ってくださったのです。
どうやら私たちが大きな駅と思っていた2つ前くらい?の駅が正解だったようで、その駅に到着すると、車掌さん自ら呼びに来てくれ、さらに電車を降りて、「左側がフランスまで帰る駅、右側がクリスマスマーケットだからね」としっかり道案内までしてくれました。
なんて優しいーーーー!!!
旅をしていて、何度こうやって助けられたことでしょう。
その後、訪れたクリスマスマーケットは、私たちの予想より大きな街すぎて、なんだかショッピングモールを訪れに来た感じになってしまいました。
あ、あれ?小さな街じゃない。
こうなると、完全に食に走った私たち。
ステーキバーガーと大好きなメルゲーズバーガーで暖をとり、しめはなんと、アイスクリーム!
しかも、恐ろしく寒かったので、店内で食べようとしたら、ワクチン接種済みの証明書と、確か24時間以内のPCR検査結果が必要で……。長蛇の列ができていました。
したがって、私たち2人は寒い寒い外に出て、このアイスクリームを食べるはめになり、後は爆笑!
久しぶりのドイツは、思い出に深く刻みこまれました。
かくして、ぼろっちいフランスのSNCFの電車を発見すると、思わず走り出し頬ずりしたい気分になりました。
「あーー!!TERだ!!」
なんて、歓喜の声をあげながら。
みなさんも、フランスからドイツに行く際は、とにかく気をつけてくださいね。
私のように「なんとかなるだろう」と行くのは危険です。
それにしても、旅に出かけられて楽しかった想い出が蘇りました。
では、また続きを書きますね。