ビートルズがメジャー・デビューさせたアーティスト:アップル・レコード Part1 | 懐かしエッセイ 輝ける時代たち(シーズンズ)

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ひときわ輝いていたあの時代の思い出のエッセイ集です。
毎週土曜日更新予定です。

 今日は。
昨年2023年末に中村メイコが89歳で死去されていました。

テレビ草創期から活躍した大スターです。その訃報の記事の中で、ラジオ番組で歌った「田舎のバス」があり、とても気になっていました。


 〇【田舎のバスは おんぼろ車】

 


  https://www.youtube.com/watch?v=j135NDzas9s

  この曲をうたっていたのは中村メイコだったのですね。
曲はよく覚えているのですが、歌っている人を知りませんでした。
作詞・作曲は三木鶏郎でした。


さて、今回は、前回の「ビートルズの曲とプロデュース」(リンク)の続き最後の4アーティストをご紹介します。

<ビートルズがメジャー・デビューさせたアーティスト
 ~アップル・レコード Part1:ベスト・オブ・アップル・レコード 下 >

 
 (Writers4 補足)
 
 最初、ビートルズは、新人発掘のために「新人募集」を行いました
このCDのライナー・ノーツは、文面のみですが、その新人募集のポスターも紹介しています。
ただ、その反響の凄さに4人は途中で方針を変更しています。


  こんな動画を探しました。


今迄の振り返りと「新人募集のポスター」を見てみましょう。
 0:30 ジョンとポール NY会見(制作はフリーだと発言しています。)
 5:21 ピーターアッシャーのインタビューの途中に、新人募集のポスターがちらっと出てきます。

〇The Story of Apple Records Part One

 


 https://www.youtube.com/watch?v=spRcoGLqj2s


 さて、今回も、CD「ベスト・オブ・アップル・レコード」のライナー・ノーツからその様子をご紹介します。


●アップルレコード新人募集のポスター
  この男には才能がある。
 ある日、彼はオリジナルシングル曲を(隣人から借りた)テープレコーダーに録音した。
 彼はきれいに内容の説明(住所と名前入り)を書き、自分の写真を同封し、ロンドン ベイカーストリート94にあるアップル・レコードに送った。
 きみもすぐ行動に移そう!。
 この男は、今ベントレーに乗っているぞ!

 アップルには世界中から、星の数ほどのデモ・テープが送られてきたという。
最初は一つ一つを聴いてたビートルズと関係者も、あまりの多さにこれではらちがあかないと、知人をつてに自ら新人を発掘することになった。

メリー・ホプキンズポールツイギーを介して、ジョン・レノンはニューヨークでビル・エリオットを、ジョージ・ハリソンは異色のラダ・クリシュナ・テンプルを。リンゴがクリス・ホッジを。

 すべての始まりという意味を込めてアルファベットの最初の、「AはアップルのA」から命名したアップル・レーベルは現代では当たり前となった自主レーベルの先駆だった。

 アップルレコードはは最終的には、もともとの目的だった「ビートルズのためのレーベル」になった。
ほんの数年の間に、なんと多彩な、様々なアーティストが集まっていたことか。
そして底力のある息の長いアーティストが多いのにも驚かされる。

●ビートルズがメジャー・デビューさせたアーティスト

 それでは、ビートルズが曲を提供/プロデュースしたアーティストの回「ベスト・オブ・アップル・レコード 中」(リンク)に続き、 最後の4アーティストをご紹介します。
主に、ビートルズにデモテープを取り上げられたアーティストが中心となります。 


13. ホット・チョコレート・バンド

CDの11曲目 「平和を我等に 」(Jhon Lennon)1969年

 作詞作曲 :ジョン・レノン(元歌)
 Produced Tony Wilson、Derek Tony Lawrence Production

 ロンドン版ティン・パン・アレーデンマーク・ストリートでレコーディングされた。
当時ヒットしていたジョンの曲の歌詞を書き換えていたため、ジョンに承認を求めると、ジョンは彼らのレコーディングを絶賛し、リリースを許可。

 ホット・チョコレート・バンドは一度限りの条件で、アップルに契約。
バンドの二人のソングライター エロール・ブラウントニー・ウリルソンは暫くアップル・パブリッシングと契約。
  

 〇Give Peace A Chance (Mono Version/2010 Remaster)

 


  https://www.youtube.com/watch?v=CdiFJuDeYhE

(Writers4 補足)
 レゲのリズムに置き換わっているこの曲のジョンがどこを面白がったのでしょう?
ライナーでは、この歌だけ訳詞が載っていないので、自分で歌詞をチェックしようと試みようとしましたが、全体は残念ながら理解できませんでした。
何度も  childish (子どもぽい)lovish(愛らしい)という言葉が繰り返されているのが印象的です。

 本家「プラスティック・オノ・バンド」を聴いてみましょう。
 〇GIVE PEACE A CHANCE. (Ultimate Mix, 2020) - Plastic Ono Band (official music video HD)

 

 

  https://www.youtube.com/watch?v=C3_0GqPvr4U

14. ラダ・クリシュナ・テンプル 

CDの16曲目 ゴビンダ    1970年   全英23位
  トラディショナル曲   
 Produced ジョージ・ハリソン
 アレンジ:ムクンダ・ダス・アビヒカリー(ラダ・クリシュナ・テンプル)
 ベース&アコーディオン:ジョージ・ハリソン
 
アルバム「ラダ・クリシュナ・テンプル」に収録されています。

 ゴビンダはクリシュナ・テンプルの若かりし頃の名前。
歌詞は古代インドの聖なる言語、サンスクリットで書かれている。
 
 〇Govinda (Remastered 2010)

 


  https://www.youtube.com/watch?v=5kWapLjtPbM

 (Writers4 補足)
 ウィキペディアによると、ジョージは「ホワイト アルバム」をレコーディング後の、69年に Radha-Krishna Temple (London)信者をアビーロード スタジオに招待します。
そこで、「Hare Krishna Mantra/ "Prayer to the Spiritual Masters」(apple 15)をレコーディングをしています。
69年8月に同シングルはリリースされ、英国12位を記録。

  〇Hare Krsna Mantra


   https://www.youtube.com/watch?v=9PMGeQCr-aU&t=3s

「ゴビンダ」はシングル2曲目。


 参考)
 〇Radha Krishna Temple Wike
  https://en.wikipedia.org/wiki/Radha_Krishna_Temple

 
15. クリス・ホッジ 


CDの17曲目 「星空の天使」  1972年
 
 作詞作曲:クリス・ホッジ
 Produced:トニー・コックス
 
 全米で大ヒット。


 クリスはアップルにUFOをテーマにした曲があると電話。
それを聴いたアップルは彼を呼び寄せた。
クリスはテープをアップルに置いていった。

 リンゴはこの曲が気に入った。
リンゴは新世代のポップ・アイドルのファンで、当時Tレックスマーク・ボランと映画「ボーン・ツー・ブギ」を撮影していた。
クリスの音楽はマークと被るところがあったので、リンゴはクリスをアップルと契約させた。
 
 クリスはサヴァイル・ロー3番地の地下に150万ポンドをかけて建造された最新アップル・スタジオで録音した数少ないアップル専属のアーティストの一人。

 〇We're On Our Way (2010 Remaster)


  https://www.youtube.com/watch?v=GI0TLE83czg&t=108s

16.サンダウン・プレイボーイズ


 CDの18曲目  「サタデイ・ナイト・スペシャル 」
 作詞・作曲:Darrell Higginbothann
 Produced:スワロー・レコード

 サンダウン・プレイボーイズはルイジアナ南部のレイク・チャールズを本拠地とするケイジャン・バンド。
プロのミュージシャンではない。
平日は、レサラリーは製油所で働き、ダレルはキャンディーの露天商、ウォレスは八百屋、そしてダニーパッドは学校に通っていた。

 ケイジャンの特徴はフィードルとアコーディオンだが、バンドをアップルと結びつけたのも、最年少メンバーのアコーディオン奏者ー16歳のパット・サヴァント
彼がローカル・レーベルのスワロー・レコードから出た「サタデイ・ナイト・スペシャル」のシングル盤を送るとジョージ・ハリソンがすっかり気に入った。

 「ケイジャン」という言葉は、カナダ西部に定住し、その後18世紀に入ってルイジアナに移住したフランス人入植者を指す「アケイディアン」に由来。

 〇Saturday Nite Special (Mono Version/2010 Remaster)

 


  https://www.youtube.com/watch?v=ipR79zOYLos

●「ベスト・オブ・アップル・レコード」 エピローグ
 僕は「アップル・レコード」についてほとんど知りませんでした。
そこで、CD「ベスト・オブ・アップル・レコード」を使って、「アップル・レコード」がどんな会社なのか勉強し、概ねどんなアーティストがいるかを知りました。
 でも調べると、ラビ・シャンカールやジャズ畑のMJQ またフィルム「Raga」サントラなど、このCDでは紹介されていないアーティストがいることを知りました。

 ところで、関西弁の吹き替えですが、1969年ビートルズ解散直前のジョージのこんなインタビュー動画を見つけました。
ジョージがアップルについて、本音を語っています。
 
 〇ジョージ・ハリスン】アップルの失敗について語る【関西弁吹替え】


  https://www.youtube.com/watch?v=VK2Qm-iv0J4&t=2s

 「アップル」として最初に活動し始めたのは、アップルパブリッシングで、その他にエレクトロニクス、映画、出版、レコード、小売業など他にたくさん会社があることを知りました。
その中で、最も成功したのがアップル・レコードだったといいます。

今後は、アルバムのみのアーティスト(MJQ 等)や映画のサントラを探して見ます。
又、アップル・レコードに関連する「アップルフィルム」の「マジカルミステリー ツアー」 「バングラディシュのコンサート」についても調べてみたいと思います。