健康と安全を考えるペット屋さんブログ -4ページ目

ゴールデンレトリバー・ルナ物語・69

ルナに色々な、”芸”のようなことをさせようとは考えて来なかった。何でも我々の言いなりに振る舞って欲しいとも思わない。ルナには、したいことをしたい、嫌なことは嫌だと、きちんと意志表示を出来るようであって欲しい、と願っていた。
我々の思いに近い状態で、ルナは成長してきたように思う。
何と言っても驚くのは、自分の気が向く時でなければ、こちらが呼んでも、知らんふりをすることだ。これにはやや閉口する。こちらが、何かルナの食べ物を持っていると、確実に反応する。しかし、ルナの食べ物を持たず、また、ルナの気が乗らない時には、声をかけても、さっぱり反応しない。
「ルナ、人間相手でも、声を掛けると少なくとも、こちらを向くもんだよ。」
と説明しても、勿論、伝わらない。
「何言ってんの、わからないよぉ」
と言いたげだ。
けれども、食べ物が関連すると手の平を返したように、従順に反応する。最近では、ビスケットが入った袋を自分で運ばせるようにすると、確実にこなす。ルナの近くにビスケットが入った袋を置き、待てと声を掛け、私は少し離れた所に陣をとる。
「ルナ、持ってきてごらん。」
と声を掛ける。ルナはビスケットの入った袋を咥え、タッタッタッタッタッ、と軽足でやってくる。私が手で受け取る。私に渡しそこなった場合には、やり直させる。こうした練習を繰り返すと、確実にこなせるようになった。勿論、ご褒美にビスケットをやる。
そもそもレトリバーなので、ものを運ぶのは任せとけ、の筈だ。ご褒美がなくても、こうしたことは出来なければならない。
しかし、
「ご褒美なくて、私にこんなことさせる?」
と言いかねない。これは、我々が独立心を育もうとした結果かもしれない。



【原澤泰比古プロフィール】


原澤循環器科・内科クリニック 院長
福岡市早良区藤崎1-22-10
電話 092-842-2266

2000年11月6日開業
2007年10月23日、現在地に移転

循環器科とは、心臓血管の病気に対する診療を行う科で、狭心症、不整脈、高血圧などの疾患です。これらの疾患のみならず、広く眩暈、長引く咳の患者さんも多く来院されます。健康、病気についての疑問は私どものクリニックで解決できるものは解決し、解決できないものは、患者さんの相談の上、最も適している医療機関に紹介させていただきます。つまり九州医療センター、九州大学病院などの基幹病院への入り口の役割も果たそうと考えています。


ペタしてね


ゴールデンレトリバー・ルナ物語・68

「どうだった?」
「下痢だったよ。」
散歩から戻ると、妻が訊ね、私が答える。うちに来て、数年経ってから、ルナはしばしば下痢をするようになった。次第に調子が悪くなるわけではなく、突然下痢が生じる。ぐったりしているかと思うと、比較的けろっとして、食欲が落ちるわけでもなく、
「ごはんまだ?お腹空いているんだけど。」
と言いたげな表情を見せる。
動物病院に連れて行き相談すると、元気そうだから、問題ないと思うよ、と先生から言われる。ひどい時には下痢に血液が混じることがあるので、やはり、心配になり、血便になりますけど、大丈夫でしょうか、と訊ねる。そういうこともあるよ、とあっさりと答えられる。神経質になった患者家族と、経験豊かな医師の関係。
人間に対する医者である我々は、ルナのことになると、単なる神経質、心配性の患者家族になってしまう。
妻は、ルナが下痢をした日をカレンダーにマークをつけ、前日の食事との関係を見ようとした。ところが、このような解析を試みても、さっぱりと原因がつかめない。知人のお嬢さんが、獣医学部で勉強している、ということなので、相談してみた。精神的なことかもしれませんよ、という回答だった。
その目で見ると、確かに見えてくることがあった。週末に我々と一日中過ごした後、週明けに一人で留守番すると、下痢をしてしまう傾向が見えた。楽しいことと留守番の落差が大きいと下痢が生じる可能性が大きくなるようだ。
人間にも過敏性腸症候群という病気があり、患者さんは、下痢を繰り返したり、下痢と便秘が交互に生じたりすることもある。しかも、精神的な因子の影響を受けやすい。まさに、ルナに当て嵌まってしまう。犬にもこのようなことが生じることがあるようだ。
実は、下痢の治療にも、人間用の薬を使っている。獣医さんからの勧めで、半夏瀉心湯という漢方薬を少なめに用いると、生じた下痢は比較的うまく治すことが出来る。
大変なのは、下痢をすると、ゴールデン・レトリバーの長い毛に下痢便が付着してしまうことだ。散歩から帰ってきて、家に上げる前に、外で、水道水をつかって、ルナのお尻を洗うことになる。私はしばしば、ルナにとってウォシュレット役を果たしている。




【原澤泰比古プロフィール】


原澤循環器科・内科クリニック 院長
福岡市早良区藤崎1-22-10
電話 092-842-2266

2000年11月6日開業
2007年10月23日、現在地に移転

循環器科とは、心臓血管の病気に対する診療を行う科で、狭心症、不整脈、高血圧などの疾患です。これらの疾患のみならず、広く眩暈、長引く咳の患者さんも多く来院されます。健康、病気についての疑問は私どものクリニックで解決できるものは解決し、解決できないものは、患者さんの相談の上、最も適している医療機関に紹介させていただきます。つまり九州医療センター、九州大学病院などの基幹病院への入り口の役割も果たそうと考えています。


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ゴールデンレトリバー・ルナ物語・67

ルナがうちに来て、数年が経った。彼女は少しずつ、ここは自分の家なんだ、と感じるようになったように見える。表情も豊かになり、ルナの表情を見ていると、何を希望しているのか、何を求めているのかがわかるようになってきた。
たとえば、ルナと私が自宅に居て、妻が出先から帰って来る時など、妻の車が戻って来ると、ルナは玄関に様子を見に行き、その後、咥えものを探し咥え、咥えたまま私のところでやってくる、
「ねえ、ねえ、玲美が帰って来たよ。」
と私に語りかけるような態度をとり、また、玄関に戻って行く。玄関扉の内側でぶんぶんと尻尾を振りながら、玄関扉が開くのを、今か、今かと待つ。妻が玄関扉を開けると、表情がぱあっと明るくなる。明りがついたように明るくなる。我々がそれと求めないことを知っているので、決して飛びかかることはない。
散歩に行きたくなると、妻や私のところへやってきては、玄関に向かい、また我々にところへ戻ってくる。この動作を繰り返す。これは、おしっこやうんちをしたいサインであることもあるので、ルナの求めを察してやる必要がある。これに気づかないと、玄関の土間で座り込んでしまう。このような時にも、吠えることはない。
勿論、犬と我々の間のコミュニケーションの量、やりとりする情報量はそれほど多くない。しかし、犬の側から、生命を維持しようとする本能、自分を大切にして欲しいという希望が表されてようだ。
ヒトは勿論動物であり、生き物である。生き物同士の間には、種(ヒト、イヌなど)を越えて、共有する感覚、本能があるように思われる。



【原澤泰比古プロフィール】


原澤循環器科・内科クリニック 院長
福岡市早良区藤崎1-22-10
電話 092-842-2266

2000年11月6日開業
2007年10月23日、現在地に移転

循環器科とは、心臓血管の病気に対する診療を行う科で、狭心症、不整脈、高血圧などの疾患です。これらの疾患のみならず、広く眩暈、長引く咳の患者さんも多く来院されます。健康、病気についての疑問は私どものクリニックで解決できるものは解決し、解決できないものは、患者さんの相談の上、最も適している医療機関に紹介させていただきます。つまり九州医療センター、九州大学病院などの基幹病院への入り口の役割も果たそうと考えています。


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