私が[ペットファミリー食品館]という、
犬や猫の健康食品やグッズを取り扱う
ネットショップを運営していたときに、
里親募集の掲示板の管理人の方からのご紹介を受けて、
売上の一部を救援物資という形で寄贈してきたご縁で知り合った、
関西の団体の方に電話を入れてみた。
お忙しい方だけど、運良く、
犬猫を助けるボランティア団体の現状について
お話をお聞きすることができた。
大阪の南部を拠点にして、捨て犬や捨て猫、
そして虐待されたり、劣悪な環境に居る犬猫たちを保護したりしている
団体Sの代表の風間さん(仮名)に、
電話をした理由は、
今回ペポニの里親になった際のトラブルについて、
現場の方の率直で客観的な意見を聞きたいと思ったからだった。
先ず私は気心の知れた挨拶をした後、
「今回、また猫を1匹里親として受け入れたのだけど、
その子は耳ダニは居るし、3-5歳と聞いていたけれど、
白内障も出掛かっているから、多分8歳以上の老猫だろうと思われるし、
耳は全く聞こえていないし、
事前に聞いていた内容と明らかに色々と違う子が来たんだけど、
ボランティアの現状として、こういう事はどうやって管理していますか?」
という風な内容の質問を投げかけてみた。
風間さんは「それは間に立って紹介した、仲介の方が悪いなあ」
と仰いました。そして続けて、
「耳ダニは先住猫にも染るものだから、間に入って仲介する人が、
その辺のことはしっかりとやり取りせんとあかんかったなー」
「こういう事は、結局は信頼関係につながるから、
そういうところを間に入る人が、ちゃんと伝えていかんかったらトラブルになるね。
ボランティアの人の心配りが足りんかったね。」と仰った。
「うちはホームページにも、電話と名前や連絡先を堂々と載せているから、
こういうトラブルもよくうちに電話があるんだけど、
大体は、ボランティアの人に問題があって、
今回のようなケースもそうだけど、
例えば、もらってもらうために、お見合いをする際に、
事情徴収とか、契約書とか書いたりするけど、
その時に間に入っている仲介の人が、あまりにも高飛車に出て、
偉そうな態度で根掘り葉掘り聞かれて、
結局は(犬や猫を)渡してもらえなかったとかね。
せっかく受け手が見つかっても、
それを上手くまとめられなかったり、
色々と勘違いしている(行動をとられる)人も多くて、
ほんまに色々とあるんですわあ。」
「うちはお陰様で、ボランティアの人に助けられて、
今聞いたようなトラブルはゼロなんですけどね、
大体相談が来るのは、ボランティアの人の心配りが足りなくて起きてることなんですわー。」
「だからね、私は本を書こうと思ってるんですよ。
犬や猫がね、可哀想とか、そういう本はいっぱいあるんやから、
私が書こうと思うのはね、(犬や猫を幸せにするために)
仲介するボランティアの人のマニュアルというかね、
そういうのがもっとキッチリとあればね、
トラブルはもっと少なくなると思うんですよ。
いくらボランティア言うたかて、もらってもらうのに、
偉そー言うたらあきまへんわな。相手に迷惑を掛けたらアカンわ」
私は続けて犬猫の世話で手一杯の現状を踏まえて、
耳が聞こえないって言うのは、半年も居て気がついてもらえないものか?と尋ねると、
「んー、目が見えない子って言うのは、うちにもおるし、
スグわかるんだけど、耳が聞こえないって言うのは、気がつかないかも知れんねえ」
ズバリ!と言い切ってくださって、私は心が軽くなった。
ボランティアの現状を、現場の生の声で、
よりしっかりと知ることができた。
私は誰かを責めたかった訳じゃない。
どこが改善点なのか?どんな努力ができるか?を知りたかった。
先に家族の一員となった猫たちを、こよなく愛していた。
そして昨日来たばかりのペポニのこともスグに好きになった。
迎える前から、家族になる心構えができていたのだから。
みんなイキテル☆それぞれの個性で輝く命だ。
みんな一緒だ。だからこそ病気が染るだろう状況になったことに腹も立ったし、
同じような思いをする人が、今後出ないように改善して欲しいとも思った。
色んなことを感じたからこそ、色んなボランティアの現状を見聞し、
何が良いか?考える1つのキッカケになれればと思い、
感情は醜い部分もあるのだけど、
涼やかに生きたいという思いがあるのだけど、
あえて自分の素直な感情も綴ってみました。