風間さんは最後に、今回私がペポニを申し受けた団体の名前を尋ね、
「聞いた事はあるかなあ。でも現場のことで手一杯で、
(ボランティア団体同士の)横のつながりは、
ほとんど無いからねえ。
だから私はちゃんと本を書きたいと思ってるんよ。
ボランティアの人が育てば、もっと沢山の子を助けられるからねえ。」
そして「その団体の人、ちょっと(犬猫を)抱え過ぎなんちゃう?!」と添えてくれた。
確かにそう思う。
ブリーダー崩壊があり、結果的に今160頭以上の犬や猫を抱えているという、
お話を聞いていたからこそ、私も挙手をした訳で、私は160分の1の力でしかないんだ。
「ちなみに今、風間さんのところでは、何頭保護していらっしゃるんですか?」と尋ねてみた。
「今は20頭くらいかな。」と即答だった。
風間さんに御礼を言って電話を置いた。
風間さんがボランティアの現状に触れる、
生のお話や、ボランティアマニュアルを書き上げて下さることを切に祈っております。
ボランティア団体を個人で運営する方にお話を聞けて良かった。
私はペポニを連れてきて下さった、ボランティア団体の平さん(仮名)
の気持ちや現場の状況を思いやっていた。
私も風間さんと同様、この現状を先ずはみんなが知ることから
日本で1年間に13万頭以上の犬と、23万頭以上の猫が殺処分されている
現状を変えていけるのではないかしら?と思った。
ボランティアで捨て犬や捨て猫を助けるのは、
お金も、時間も、労力も、本当に大変なものだけど、
実際にそれに取り組んでいらっしゃる方が居て、
その取り組みをサポートするボランティアの方や、
寄付が集まり、成り立っている。
お金儲けでしているのではなく、本気で犬猫の命をを助けたい!
と思って活動していらっしゃる団体は、
決して余裕があるものではないのが現状で、避妊・虚勢手術の費用や、
事故にあって保護した子の治療費や餌代、管理維持費等々、
莫大な費用が掛かる。それらを全て寄付でまかなうことは難しく、
自分達の財布から持ち出しでやっていることが多い。
ボランティアは労力だけではなく、金銭面での負担も大きいのが現状だ。