結局どっちにつこうか… | とある働き人の聖書のお話

とある働き人の聖書のお話

東京で牧師をしておりました。
7年前子供が小学生に上がるまで離れていましたがぴったりの時に新しい働き(子ども関係)に招かれ、伝道させていただいています。

「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」

どっちつかずというのは、あまりいいことを生まないですよね。

 

かつて東京の深川にヤソの材木屋さんと呼ばれた川端京五郎という方がおられました。

この方はイエス様を信じてから、「体に悪いから」と、お酒とたばこをスパッとやめましたが、山から切り出された材木を運ぶ舟の船頭たちはみんなお酒が大好きで、材木をお店に届けたらお酒をごちそうになるのをいつも楽しみにしていたそうです。

しかし、そういうわけで川端さんは材木を運んでくる船頭たちにもお酒を出すのをやめましたので、荷主さんからよく文句を言われたそうです。
 

「川端のじっちゃん。じっちんがお酒を飲まないのはいいけれど、船頭さんたちには飲ませて下さいよ。あんまり頑固なことを言うと、船頭たちが嫌がりますよ。」
 

しかし、川端さんは頑として自分の信念を曲げませんでした。
 

すると1923年9月に、関東大震災があり、深川の材木置き場は火の海になりました。東京だけでも30万の家が焼けたというのですから、材木がたくさん必要になったわけです。

 

そこで材木屋たちは競って材木を注文しました。いつもおいしいお酒をごちそうしていた材木屋は、自分のところには真っ先に材木を届けてもらえるだろうと思っていましたが、船頭たちが真っ先に材木を届けたのは、この川端さんのお店でした。


「こんなにたくさんの注文を受けても、もし材木の代金を払ってもらえなかったら大変だ。その点、川端さんなら安心だ。川端さんは正しい神様を信じている人だから間違いない。ちゃんとお金も払ってくれるだろう」と、みんな川端さんのお店に納めたのです。
 

川端さんの日頃の生活を見て、信用できる人だということを、船頭たちはちゃんと知っていたのです。

 

私たちはどっちつかずじゃあいけない。

神様に信頼する人の内には神様が驚くべきことをなして下さる。

それは世の中的にこっちの方が良い、とか思う道もあるかもしれない。

でも、狭き門から入って、神様の広げてくださる命を私たちは求めよう。