徳川家であまり私も記憶に残らないのですが、14代目将軍、家茂は、書道家の戸川安清から書を習っていました。しかし、ある日、戸川が墨をすっている時、彼の頭の上から家茂は墨をかけ、今日はこのまま帰って、明日また来る様に、と伝えたそうです。
戸川は体を震わせ、周りも、殿のご乱心ゆえ、気にするな、と声をかけていたのですが、実は彼は失禁をしていた。時代ゆえに、そんなことをすれば切腹物、しかし、家茂は彼のその罪を墨で隠した。そして、明日も来るように、と、生きるよう招いたのです。
イエス様も、その血、十字架のいのち、そこから流された血によって、私たちの死を、罪を、覆ってくださった。明日も生きよ、と。私のところにおいで、と。神様の願いは世に傷つき苦しむ私達を慰め、なお罪をも塗りつぶし、あなたを新しくされ、その愛にあって生きさせてくださる。あなたはこの愛を頂いていますか?
