最高の伴走者(ある義足の女性) | とある働き人の聖書のお話

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東京で牧師をしておりました。
7年前子供が小学生に上がるまで離れていましたがぴったりの時に新しい働き(子ども関係)に招かれ、伝道させていただいています。

「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」

ある一人の女性について紹介したいのですが、その女性、キャロルさんは、若い時オートバイ事故で大けがをされました。全身を打ち、骨折し、めちゃめちゃな状態になりました。七ヶ月間入院して、治療しましたが、結局、片方の足は膝の下から切断し、義足を余儀なくされました。

 

しかし、義足だからということで、好きなことをやめたりしませんでした。もともとスポーツが大好きだった彼女は、以前から所属していたソフトボールのチームに戻りました。30°の角度までしかひざを曲げられない状態で、歩くのもままならないのにどうやって走るのかと両親は心配したのですが、そんな両親に彼女は、「もしホームランを打ったら、走らなくてすむでしょう」というと、本当にホームランを打ったのです。
 

また、彼女は足を切断して6回もの手術を受けましたが、スキーも始めました。そして、資格検定レースで金メダルを取るという目標を掲げると、1983年3月に、18歳の若さでその目標を達成しました。
 

彼女は、いったいどうしてそんなことがなしえたのでしょうか。ある時、ハワイ諸島を巡る一週間の船旅の出たときです。その船旅では最後の夜に、恒例のタレントショーが開かれることになっていました。乗客はだれでも参加することがてぎました。そのショーにキャロルさんは参加することになりました。大きく飾られたカクテル・ラウンジのステージの上に立ったキャロルさんは、くるぶしまでのロングドレスに身を包み、マイクのところまで歩いて来ると、そこで話し始めました。
 

「わたしは、実のところ、自分にどんなタレントがあるのかわかりませんが、今夜のタレントショーは、皆様に対してどうしてもしなければならないことをするよい機会だと思いました。それは一つの説明です。この一週間、皆様は、私が義足を付けているのを見て不思議に思われたことと思います。それで何があったのかをお話すべきだと思いました。
 

私は、オートバイ事故に遭い、死にかけたのです。でも、お医者様が輸血してくださったので、脈がまた打ち始めました。お医者様は、私の足をひざの下から切断し、あとになって、ひざの真ん中から切断しました。七ヶ月、病院生活を送りました。その間、ずっと抗生物質を静脈に注射しながら、感染症と闘いました」

 

そのとき、キャロルさんは一呼吸おいて、また続けました。
「私に才能が一つだけあるとしたら、それは、あの病院生活の間に、私にとって信仰が本当に現実のものとなったということです」
 

「私は、びっこなんかひかないで歩いている女の子を見ると、あんなふうに歩けたらいいなぁと思います。でも、私はあることを学びました。それを皆様にお伝えしたいと思います。それは、大切なのはどんなふうに歩くかではないということです。大切なのはだれがあなたとともに歩くのか、そして、あなたはだれとともに歩くのかである、ということです」
 

そこで彼女はことばを切り、こう続けました。
「わたしの友、イエス。キリストについての歌を歌いたいと思います。」
 

主はわたしとともに歩み、わたしと語り、わたしを愛す
祈りのひととき、分かち合う、新しい喜び・・・

 

大切なのはだれとともに歩くのかということです。もしあなたがこの天地を造り、今も生きておられる全能の主イエス・キリストともに生きるなら、たとえ人には不可能に見えることでも、神には不可能なことはないのです。この最高の伴走者がいること、あなたをいのちをもって守られるイエス様が共にいることを忘れてはいけません。あなたの足を導く、あなたをいのちの道へと導かれるイエス様に私たちはいつも委ね、歩みたいものです。