以前、「私の頭の中の消しゴム」という映画があったのを覚えているでしょうか。
これは若年性アルツハイマーにかかった女性とそのご主人の話です。
年をとってから物忘れをするというのはよくあることですが、若くして物忘れがひどくなる病気は大変辛いものがあります。ご主人のことさえも忘れてしまうのです。「あれっ、あなただれだっけ」となるのです。その時彼女がこうつぶやくのです。「私の頭の中には、消しゴムがあるんだって・・。」
この映画の基調は「赦し」だそうです。自分を捨てた母親を赦せないでいるご主人に、この若い妻が赦しのメッセージを語るのです。そう言えば、この夫妻の家の壁には、戸を叩くイエス様の絵がかけられています。
聞くところによると、これを作った監督は、この映画を通して、赦しの大切さを伝えたかったのだということです。そして、イエス様はそれをしてくださいました。イエス様が十字架にかかって死んでくださることによって、十字架で、「父よ、彼らを赦してください。彼らは何をしているのか自分でわからないのです。」と祈られることによって、私たちの罪を全部忘れてくださったのです。あの若年性アネツハイマーで、その生涯を終えられた妻のように・・・。
イエス様はいのちをかけて、あなたの名前を消し去る、忘れるのではなく、あなたの名前を刻み、覚え、救われました。あなたはこのイエス様の愛を、救いを消しゴムで消していませんか?取り消すことのできない神様の愛、救いを私たちはむしろ日々覚え、刻み、歩ませていただこう。あなたの内に今日神様がその恵みを刻み続けて下さっているのだから。
