あるところに大変親孝行な息子がいました。
年老いた母親の誕生日に、ドイツの小型車フォルクスワーゲンを贈りました。大変気に入った母親は、毎日ワーゲンに乗って散歩し、買い物に出かけました(時代がずいぶん前なので高齢者による事故云々言われることはない時代(;^_^A)。
ある日、エンジンをかけようとしましたがさっぱりかかりません。うんともすんとも言いません。そこで前にまわってエンジンのフードを開けてびっくり。「おや、エンジンがない」。
苦情ものだ、でもエンジンがないのにこれまでどうして走れていたの?はい。みなさん、フォルクスワーゲンは、普通の車の反対で、エンジンは後ろについていて、前はトランクです。
それを知らないおばあさんは、家の中に駆け込んで警察に電話をしました。
「すぐに来てください。夜の間に誰かがエンジンをきれいに盗んでいきました。」
やがておまわりさんが駆けつけてきました。一目ですべてがわかったおまわりさん。黙って後ろのエンジンカバーを開けました。
そこにエンジンを見つけたおばあさんが何と言ったでしょう。大変ユーモアがありました。
「まあ、おまわりさん。私はなんと良い息子に恵まれたことでしょう。息子はいざというときのため、予備のエンジンまでつけておいてくれました。」
なかなかユニークな出来事ですが、私たちは得てして自分の目に見える範囲で判断してしまいます。なんだ、だめじゃないか、神様いるならなんでこんなことに?私の欲することをくれないの?と。
でも神様は私たちが気付かないだけで、様々な息子孝行をしてくださっているのです。多くの恵み、愛を、私たちが思う以上のご計画を成し遂げたいのです。何より、私たちに最高のエンジン、御子イエス様をあなたの内に住まわせようと、十字架に架けてまであなたを愛されたのです。神様があなたに下さっている恵み一つ一つを良く味わおうではありませんか。神様はそこからいのちを満たされるから。