そこがパラダイスになった理由(バウンティ号) | 子育て休職中牧師の聖書のおはなし

子育て休職中牧師の聖書のおはなし

東京で牧師をしておりましたが、子育てのため一時的に北海道に移住しました。
「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」と語られた神様からのラブレター・聖書から少しずつ分かち合わせていただきますね(*^_^*)

1790年、イギリス政府が南洋群島の一つである、カイキというところにゴムの木の栽培のために人を100人ほど送ったことがあります。その船の名前は「バウンティ号」でした。

 

彼らがその島に到着すると、そこに熱帯植物のズースで作った酒を飲むようになりました。彼らの生活はしだいに堕落し、彼らの間での喧嘩がひどくなり、殺し合いが繰り返されました。そして最後にたった一人残ったのが、ジョン・アダムズという人でした。そこには西洋人はだれ一人いなくなり、多くの混血の子どもたちが生まれ育つようになりました。

 

それから30年が経った頃、そこを通りかかったアメリカの船が島に上陸すると、乗船していた人たちは、目の前の光景に驚かされました。そこには礼拝堂が建てられ、ジョン・アダムズという老人が牧師をしていたのです。彼はその島の王様で、父のような存在でもありました。彼を慕っていた青年たちはみな、黒人でも白人でもない混血児たちでした。この老人は、その島に何が起こったのかを目を輝かせながら説明してくれました。

 

仲間たちが、むなしい争いや殺し合いで死んでしまったある日、力が強かったがゆえに人を殺し、一人だけ生き残ったジョンは、破船した「バウンティ号」に戻ってみました。するとそこに一冊の聖書を見つけたのです。そしてその聖書を読んでいると、彼の目にいつの間にか涙があふれ、止まらなくなってしまいました。そして悔い改めが起こったのです。

 

その後聖霊の導きによって、子供たちを集めて時を教え、神のみことばである聖書を教えたのです。住民たちも彼を尊敬し、彼を王にし、彼に従いました。そしてその島は、まことのパラダイスになったのです。これは、ひとえに一冊の聖書の力によるものでした。

 

私たちが歩む中には様々な問題があります。私たちの魂を砕くような、心をへし折られるようなこともたくさんあります。しかし聖書には力があります。神様のことばには力があります。今もあなたのためにいのちを引き裂かれたイエス様が執り成し祈り、またその御力を注がれている、私たちがこのイエス様を迎え入れる時、そこはパラダイスと変わるのです。

 

今日私たちはこの神様を求めようではありませんか。

ここに命がある、力があるのだから。そしてなおここがパラダイスと変わるよう、執り成し祈りたいものです。