互いに違ってもいい:世界一強固な日本の城 | とある働き人の聖書のお話

とある働き人の聖書のお話

東京で牧師をしておりました。
7年前子供が小学生に上がるまで離れていましたがぴったりの時に新しい働き(子ども関係)に招かれ、伝道させていただいています。

「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」

世界で一番強い建物の代表は、日本の城だといわれています。面白いですね。なぜ日本の城が強いかといえば、その秘訣は土台の石、城壁にあるのです。何百何千という石が使われていますが、一つとして同じ石がないのです。

 

最も弱い建物といえば、ブロック・レンガです。これはみな同じです。形も大きさも重さも、皆同じです。こんな簡単な作業はありません(まあそれはそれで大変なのですが)。

 

城壁が世界で一番強い建物であるというのは、使われている石がみな違う、大小さまざまです。この違っている石の違いをこそ生かし、大切にして組み合わせて、富士山の裾野を思わせるような見事な曲線をそこに作り出してこれを積み上げるということは、涙と汗と血を要求される、最も難儀中の難儀の作業です。失敗は大前提。失敗なしには考えられない。組み換えなしには完成しないのが城壁です。

 

こうやって違っている石が、それぞれに自分の違いを生かしてもらって、組み合わされて完成されると、揺さぶられれば揺さぶられるほどお引き締まった盤石の日本の城壁が完成し、そして見事な城を支えることができるのです。

 

私たちは一人一人違う、個性豊かな存在として神様によって作られました。まずあなたは神様の作品、神様ブランドという存在であることを覚えていてください。それだけで十分価値あります。何より神様もあなたを高価で尊い、というのですから。あなたを回りながんと言おうと、人からどう見られようとも、神様の目にはそのような存在なのです。

 

と同時に私たちは一人では生きていくことはできない。互いに助け合い、愛し合う中、神様がその中に働かれ、違う石を組み合わせながら、神様の御心がなされる。強固な城へとなるのです。そこに神様が豊かに働かれ、治め、輝かせてくださるのです。

 

あなたの隣人もまた神様ブランドであるということを忘れないでください。そしてこの隣人を愛する心を与えてください、と祈り、不完全な石でも神様が最高の傑作に変えてくださることを祈り願おうではありませんか。

 

「しかしこのとおり、神はみこころに従って、からだの中にそれぞれの器官を備えてくださったのです。もし、全部がただ一つの器官であったら、からだはいったいどこにあるのでしょう。しかしこういうわけで、器官は多くありますが、からだは一つなのです。そこで、目が手に向かって、『私はあなたを必要としない』と言うことはできないし、頭が足に向かって、『私はあなたを必要としない』と言うこともできません。それどころか、からだの中で比較的に弱いと見られる器官が、かえってなくてはならないものなのです。また、私たちは、からだの中で比較的に尊くないとみなす器官を、ことさらに尊びます。こうして、私たちの見ばえのしない器官は、ことさらに良いかっこうになりますが、かっこうの良い器官にはその必要がありません。しかし神は、劣ったところをことさらに尊んで、からだをこのように調和させてくださったのです。それは、からだの中に分裂がなく、各部分が互いにいたわり合うためです。もし一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ、もし一つの部分が尊ばれれば、すべての部分がともに喜ぶのです。」(聖書の言葉)

 

※ちなみに画像の弘前城には、私の5代前の先祖の書道作品が飾られています。彼は盲目の伝道師でしたが、そんな彼の小さな石もまた支えている、と考えると感謝m(__)m