父の愛 | 子育て休職中牧師の聖書のおはなし

子育て休職中牧師の聖書のおはなし

東京で牧師をしておりましたが、子育てのため一時的に北海道に移住しました。
「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」と語られた神様からのラブレター・聖書から少しずつ分かち合わせていただきますね(*^_^*)

◆父の愛◆

私は、俳優として、あらゆる格好いい役柄を演じてきた。だが、“誰かの父になる”ことに比べれば、そのどれも大したことじゃない。

その子が生まれた瞬間、私がどんな父親になりたいかについての約束をした。

そしてただ祈った。「私がこの子を養えるところまで、この子を生き永らえさせてください」とね。

~クリス・プラット~(長男ジャックが早産で生まれた時に)

 

映画「アベンジャー」シリーズ、「ジェラシック・ワールド」シリーズで、今や人気急上昇中のアメリカ映画俳優の言葉です。

 

彼は2015年、アメリカのタイム誌が発表する世界で最も影響力のある100人のリスト「タイム100」に選ばれ、2017年には、あの歩道に名前入りの星形が埋め込まれた「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」にも名前が刻まれました。前の奥様とは長男ジャックを設けたあと離婚しましたが、2019年、あの“シュワちゃん”ことアーノルド・シュワルツェネッガーの長女で作家のキャサリン・シュワルツェネッガーと再婚、翌年には長女ライラが誕生し、彼は2児の父となりました。

 

その彼は、熱心なクリスチャンです。日本のクリスチャン俳優・タレントは、クリスチャンであることが人気に響くことを恐れてか、自分からは公にしない人が多いですが、クリスは、2019年のMTV(アメリカの主要ケーブルTV)ムービー&TVアワードの授賞式の受賞スピーチで、「神は存在する。神はあなたを愛している。」と熱弁を奮いました。これは、キリスト教国アメリカでもめったにないことです。

 

そんな彼にも“試練の時”がありました。前述の長男ジャックが早産で生まれた時、小さな命は、ICUの中で、数日間死線をさまよったのです。その時彼は、神様にひざまずいて、この祈りをささげたのでした。彼は、俳優としてのあらゆる栄誉、富よりも、「一人の子の父親になること」を何よりの喜びとし、「その子を養う」ことを心から願ったのです。

 

岩淵まことさん作詞・作曲・歌の名曲に、「父の涙」がありますね。そのリフレインはこう歌います。

 

十字架から 溢れ流れる泉 それは 父の涙 

十字架から 溢れ流れる泉 それは イエスの愛

 

クリスも、涙の中で我が子のために祈ったとき、み子を十字架につけられるほど彼を、そして私たち一人一人を愛しておられる父なる神様と、思いを一つにしていたのかもしれません。

 

I've done all kinds of cool things as an actor...but none of it means anything compared to being somebody's daddy... I made promises in that moment about what kind of dad I wanted to be, and I just PRAYED that he'd live long enough that I could keep him. – Chris Pratt, on the premature birth of his son.

 

神様は、このような弱く神様から見たらどうしようもないような私をさえ、愛され、私の身代わりに御子イエス様を十字架にかけて死なせるほどに愛されたのです。あなたがいきるためなら、と。この神様があなたの父となられることを選んでくださった、私たちを愛された。この愛に私たちはどうこたえるでしょう。