賀川豊彦氏は、父と愛人の間に生まれ、4歳で両親と死別しました。成長するにつれ、自分にも父と同じ血が流れていて、堕落してしまうのではないかという恐怖に襲われるようになります。
しかし、14歳の時、宣教師のバイブルクラスに通うようになり、聖書に触れて、天の父を知り、孤児ではなくなり、キリストの十字架の救いによって神の子として正しい道に生かされる確信が与えられたのです。そして洗礼を受け、伝道者になる決心をし、それ以来、神様と人とのために愛の働きを続けました。
子供のような素直さで、信じ切って御心を求めた賀川の祈りは、必ず答えられたと周りの者は証言しています。そして、日本の救いを願う賀川先生の祈りが、世界を動かします。敗戦後の日本を、ロシア、中国、アメリカの3国が分割して領有しようと言うロシアの主張は、蒋介石の反対で実現しませんでした。
彼の夫人が、日本には中国国民のために祈るドクター・賀川がいるから日本国を滅ぼしたくない、と言ったためです。そう、神様を子供に様に信頼した時、確かに神様は栄光を表してくださるのです。
賀川氏が祈ったから、では正確に言えばありません。
神様を信頼する時大きなことを、「神様が起こしてくださる」のです。
日本の敗戦の後の危機から救ったのは賀川氏でもアメリカでもない、神様の憐み。祈りを聴いてくださっている方はあなたのためにいのちさえ惜しまず与える方。この方がなさろうとしている事にもっと信頼し、祈りましょう。