怒っているときには、決して答えてはなりません。
幸せなときには、決して約束をしてはなりません。
悲しいときには、決して決断をしてはなりません。
1つ目を無視すると、いわゆる「売り言葉に買い言葉」、思ってもいないことを言ってしまい、深く相手を傷つけたり、断絶、争い、戦争など、大きな悲劇に発展してしまったりします。そして、後で理性を取り戻したとき、「なんであんなことを言ってしまったんだろう」と返す返す悔やむ事になるのです。
2つ目を見ると、旧約聖書では、アモン人への勝利の請願の代償として、独り子の娘を全焼のいけにえとしなければならなかったエフタ、新約では、酔った勢いで娘に「何なりと望むものを与えよう」と約束してしまったばかりに、バプテスマのヨハネの首をはねねばならなかったヘロデ王(ヘロデ・アンテパス)を思い出しますね。
3つ目が必要なのは、心がふさぎ込んでいるときの「決断」は、ほぼ100%、ネガティブだからです。その結果、大きな幸せを自らの手で失ってしまいます。
「怒り」「悲しみ」という負の感情に支配されたときだけではなく、「幸せ」という高揚感の中にいるときも、私たちの判断は、しばしば誤ります。それを避けるためには、この3つ、いずれのときも、主の前に静まって、その感情をいったん全て神様に明け渡し、理性を働かせて神様のみ声を聞かなければなりません。「主よ、私の思いではなく、あなたのみ心は何でしょうか」と。
Never reply when you are angry. Never make a promise when you are happy. Never make a decision when you are sad.
ー小川政弘氏(元ワーナー・ブラザース映画会社の製作室長)ー
