【5歳6ヶ月(年中)】
文字・知恵
数
「パーフェクト取る!!!」
「応援してる(やめてくれぇ…)」
「アァァァ間違えたぁぁぁッキィィィィーーー!パーフェクト取れないウワーーーン!!!」
「(あぁ…思った通りの大癇癪に…)よしよし…悔しいよね」
「悔しいィィィッギャーーー」
「上を目指す気持ちが本当に素晴らしいよ!悔しいと思える子は、成長出来る子だぞ。よしよしギュー」
「…………。Excellentじゃダメだから。今日、パーフェクト出るまでやるぅ……」
「そうかいそうかい。応援するよ(エクセレントで十分やぞ…そろたっちで家庭学習時間が終わるぅ……)」
「312個のイチゴを52人で分けるよ。一人当たり何個食べられるかなぁ。大体でいいよ、大体で」
「うーーーん。5とか?(答:6)」
「おお、良い線行くようになってるよ!全然見当違い…ってことが無いね」
「そーお?ウフフ」
「『大体』で物を考えられることはとっても大事でね。何かを考える時に、いつもキッチリ数を数えてたら日が暮れるのでね。例えばこれ。大体何個?」
「大体…15個?」
「10個とか20個とか、もっと適当で良い」
「大体10個!」
「そうそう。このブロックは、本当は12個ある。でも、大体10個で良い。ではこれは?(19個)」
「大体20個」
「いいねぇ。このブロックは、本当は19個。でも、大体20個で良い」
「ねぇ、15個だったらどうなるの?」
「素晴らしい質問でびっくりだよ。どうなると思う?」
「大体20個」
「なんで?」
「うーーん…5は10の半分だからかな…」
「娘ちゃんの考えの通りだよ。15は、大体20。14は」
「大体10」
「うん。ここが分かれ目だよ。この考え方を、こう言うよ」
「34は大体」
「30」
「101は、1001は」
「100、1000」
「1210でしょ?」
「おっ!凄いねぇ。ところで、1205円持ってる人って、5円玉のことめっちゃ大事にするかな。それとも割とどうでも良いかな、どっちと思う」
「え〜、無くなっても分かんない位かな?」
「そうね。数が沢山になると、小さい位の数字って割とどうでも良い感じになるのよ。じゃあ、1205を上から二桁まではちゃんと教えて、後は適当で良いよって言われたら何円?」
「1200円!」
「はいその通りね。上から2桁の概数にしてくれたね。じゃあ、上から一桁まではちゃんと教えて、後は適当でって言われたら?」
「1000円」
「そうそう。上から1桁の概数にしてくれたね。どの位まで詳しく言うかによって、『大体』の数字も変わるんだね」
以上、60分でした。