新療法も無事に済み、今日は宿題であった神保町の「はちまき」へ行く予定。

新橋からだと内幸町まで歩いて都営三田線で行くのがベストと考え、強風の中、赤いイタリア製の高級ハットを風に飛ばされそうになりながら駅へ向かいます。慣れた道の筈なのに相変わらず迷いながら何とか地下へ潜ります(過激派(古い)じゃないよ)。15分程で到着です。昔は本が好きで良く足繁く通った神保町、すっかりご無沙汰で景色も随分変わりました。「キッチン南海」は既に解体され、「スイートポーズ」も閉店、そんな中昔から頑張っている天麩羅「はちまき」へ向かいます。

 

「天麩羅はちまき」は、江戸川乱歩を始め海音寺潮五郎や三国連太郎など作家や芸能・文化人に愛されてきたお店らしい。我が首領様で立ち蕎麦アナリストの増子保志先生に言わせれば「だからどうした?」と言われるタイプのお店だが、その先生自身もここは「お勧めだよ」とお墨付き(大したものではないが)を出した数少ないお店の一つ。通しで営業しているので時間は気になりません。

 

すずらん通り沿いにあり、いつかは入ってみたかったお店でしたが何となく敷居が高い気がして躊躇していました。今は、新型コロナウイルス対策で扉全開なので入りやすい(笑)。先客はテイクアウトの待ち客1名、カウンターへ案内されます。増子先生から、まずは「天丼だね」というアドバイスを頂いていたので淀みなく「天丼」(800円)を注文します。明治大学工学部出身の(ご自分で言っていた)三代目ご主人の揚げる天ぷらの揚げ音を聞きながら暫し待ちます。

 

10分程して天丼が配膳されます。見るからに美味しそう~。

 

 

天麩羅は、海老2+キス+イカ+ピーマン&レンコンの構成。天麩羅のお味は抜群に美味しい!天丼の甘だれも天麩羅の味を削ぐことのない自己主張をしない美味しさで食べやすい。特に海老天が小ぶりですが甘エビ使用なのかプリプリで美味しく天麩羅じゃないみたい(笑)。尻尾迄いただきます。

 

 

ご飯も美味しく、天麩羅がいけるので大盛りにしないと足りない。お味噌汁も良いお出汁が出ています。秀逸なのは卓上にあるお漬物と称する「生姜」。これは超美味しい。ばんばんご飯の上にのせて味変を楽しみながら箸を進めます。

 

 

 

いやぁ~満腹!!これで800円とは・・とても美味しくて“素敵な”天丼でした。お店も綺麗だし、とても居心地の良い良いお店でした。

次は江戸川乱歩氏が考案したという「穴子海老天丼」を食べてみようと・・。

 

 

 

天麩羅はちまき:東京都千代田区神田神保町1-19