いよいよ全脳照射の日が来てしまった。
11:25予約なので11時過ぎには放射線腫瘍科で受付を済ませた。
ほどなく呼ばれ、建物の一番奥深くのリニアック部屋へ連れていかれる。
なんとも殺風景な部屋で、大層な?機械が置かれているだけ。
横になると、あっという間に私のマスクが顔を覆う。
ん?一昨日よりフィット感が増してるかも?
唇はほぼ動かないが、「らえひをのいこんれお、いいんれすか?」(唾液を飲み込んでもいいんですか?)と聞いてみる。
「いいですよ~」と軽快に返しながら位置調整が続く。
「では始めますね~動かないでください」と言われたところで緊急事態。
「すいわせん、はながかゆくなっしゃった」(すみません。鼻が痒くなっちゃった)
「掻けますか?」と言われ、指先で掻こうとしたが、もちろんマスクに阻まれて鼻は遠い。
「がわんしわす」(我慢します)
「無理そうなら言ってください。途中で止めますよ~」
照射中は大きな音もしないし振動もない。
暗い中、強い光が右手から左に回っていくのが感じられるだけ。
何ということもないし、ごく短時間で終わったが、私の心臓はバクバクだった。
愛しの脳ミソたちはちょっとびっくりしちゃったかな?
今日は木曜日ということで、
担当医師の定期診察があった。
いつもの若い先生だ。
夫と一緒に診察室に座ったが、微妙な空気が流れた。
何しろ初回が終わったばかりで体調の変化も何もあるわけがない。
気の毒なのでこちらから質問をしてみた。
「何日目くらいから症状が出てくるんですか?」
「うーん…症状が出ることはあんまりないんですよ…」
「出るとすれば頭痛ですか?」
「うーん、頭痛…そうですね…うーん…」
「何かあれば対処しますので相談してください」
ちょっと頼りないけど、誠実な感じは悪くない。センセーもガンバッテ!
入院時の検査(肺レントゲンと心電図)を済ませてから一旦ランチに出て、13:30に入院手続き。
病棟入口で夫とはお別れ。
ネコたちを頼みます!
今回は呼吸器内科の病棟ではなく、心臓内科、心臓血管外科、救命外傷の病棟だ。
部屋はナースステーションの真向かい。
前回の入院はわりと静かだったが、
今回はどうだろう?
けっこう賑やかだぞ。耳栓持ってきて良かったかも。
今回呼吸器内科からハブンチョなのは仕方ないけど(放射線治療だけだし)、皮膚科の手術のことが病棟で把握されていないようで(端末を見ればもちろん確認出来るんだが)、
先ほど看護師さんに懸念を伝えてみた。
呼吸器内科の主治医は爪囲炎を一切診てくれなかったけれども、これはあくまでも分子標的薬の副作用なのだから、呼吸器内科で管理すべきじゃないのか?治療は皮膚科に任せるにしても。
骨髄抑制のことも素人なりに心配なのだが、主治医と皮膚科の先生は直接やり取りされていない。
明日夕方に手術予定だが、大丈夫でしょうか?
実際はこの3倍くらい丁寧に柔らかく言ったけどね。
で、今は病棟の担当医師の確認待ち。
夕食までに買い出しもしなきゃ。