次元大介
愛用しているコンバットマグナムの照準に原因不明のブレが出ているのを感じた次元大介は、日本のスラム泥魚街に凄腕のガンスミスが居ると聞きやって来た。
ガンスミスの千春は既に銃器の仕事から引退をし泥魚街を出て時計修理屋をやっていて、次元は修理を断れてしまう。
千春の時計屋に喋る事が出来ない子供オトがやって来て、千春が昔娼婦に渡した銃の引換券となる時計を差し出す。
次元は千春の頼みで、オトと共に娼婦の元に出向くが、娼婦は既に殺されていた。
泥魚街を牛耳るヤクザとその幹部を殺し、新たに泥魚街のボスとなっていた車いすの女アデルは、不老を止める効果がある麻薬を生成し、更なる販路を拡大しようとしていた。
その麻薬を作るには、適合者である子供が必要でオトはその適合者であった。
アデルの部下と側近の川島に時計屋が襲撃され、オトは奪われ次元も負傷する。千春は警察に行き自らの過去も含め明らかにしようとするが、次元は単身泥魚街のアデルアジトに乗り込む。
泥魚街では住民から激しい迎撃を受け、弾切れした所に千春が修理した次元のコンバットマグナムを持って現れる。
ことごとく死体の山を作り、アデルのアジトで川島と対峙、姿を消す川島に次元は弾丸の閃光で居場所を特定し銃撃、アデルはクイックドローの速撃ち勝負で撃破する。
オトは、千春の元に引き取られる算段となり、食卓で笑顔を見せる。
2014年に公開された小栗旬主演の実写映画ルパン三世 でも次元大介役を演じていた玉山鉄二が、本作の主演をしています。なのである意味スピンオフ的な映画でもあるかと思います。
次元はそれなりにカッコいいのですが、全くルパン三世シリーズぽさは有りません、致命的なのは次元が川島に抜き撃ちで負けると言う、ありえない位がっかりなシーンがあります。あとでアゼルには勝つのですが。
次元がやるアクションシーンも、冒頭の一瞬,後半の時計屋の家、クライマックスと少ないです。
次元が銃を修理したいと言う設定も既に何度か別作品で出て来ているので、一寸ありきたり感があります。
真木よう子(41歳)が、実年齢54歳だけどアンチ老化麻薬の使用で見た目が20台前半、片足義足で合成音声でしゃべると言う役を怪演していて、それは良かったです。
スラムの泥魚街は中々良く表現出来ていたのと、クライマックスの銃撃戦は暗くてわかり難いですがそれなりに派手ではあります。
ラストの食卓で、ミートボールスパゲッティと瓶が藁で包まれたワイン、キャンティが並んでましたが、これはカリオストロの城に対するオマージュだと思います。
それでは