映画 関ヶ原 (再視聴) | ガレージ ペスカ

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映画関ケ原、(再視聴)
 
 
 
どうする家康の第43回「関ヶ原の戦い」を観て、また観たくなって観直してました。
 
歴史ものなので、ストーリーは省略します。
 
 

以前観た時は、いまいちパッとしない印象だったのですが、色々知識を付けた今観るとまた少し違った印象を受けました。

先ず、タイトルが「関ヶ原」でありながら、それに至るまでの経緯をかなり前からやっています。秀吉が健在な所から始まるので、当然ですが開戦前の話しがとても長くなりなります。
具体的には、関ケ原の戦闘が始まるのが1時間53分で、光成が敗走するのが2時間16分です。なので基本的には関ケ原手前の話しがメインになります。
更に、台詞が全部早口で更に難解な事を言っています。これにより、非常に理解するのが難しくなっていて、恐らく前回観た時はほぼ理解出来て無かったと思います。
どうする家康を観たり関連書籍を何冊か読んでいたので、今回は大分理解出来ましたが、それでも8割くらいしか解りませんでした。
登場人物が分かり難い、キャラクターが沢山出ては来るのですが、台詞が早口なのも有り誰が誰だかわかり難いです、井伊直正は鎧を着るまで気が付かなかったです、それでいて配下武将で有名なのが出て無かったりもします。
 
上記の要因により、この映画を楽しむハードルがかなり上がっている気はしました。以下は良かった所です。
戦闘時足軽が槍を突くのではなく、上下に動かして叩くように使っていました、これは足軽にとって槍は叩くものだったと言う、最近の検証を反映しているのかと思われ、良かったです。
 
三成にはあまりいい印象を持って無かったのですが、岡田准一の石田三成はとってもカッコ良かったです、
と言うかカッコ良すぎですね、アクションもさることながら馬術も巧みだし、交渉時や捕獲された後もカッコ良かったです。
島左近や、大谷刑部もカッコ良く書かれています。
 
微妙だと思った所は、初見でも思いましたが、関ケ原の平野感が薄いです、開戦後も山に構えた本陣でのやり取りが多く、大群同士が平野で戦っている雰囲気が希薄です。
井伊直正はメッチャダサいし、島津の追いうちで重症を負うシーンも無いです。どうする家康ではカッコよく描かれ過ぎている感じもするので、ある意味リアル路線かもとも思います。
 
有村かすみ演じる初芽と言う忍びが出て来きて、三成が自害しなかった理由となっているのですが、いまいち必要性が分かりません、途中戦線離脱し関ケ原では戻って来るのですが、結局何も出来ぬまま終わります。話し的には大幅カットして台詞の早口を辞めた方が良かったのではないかと思います。
因みに家康の側室阿茶様は、小牧長久手で死んだ事になっていて、代わりに忍びの物が阿茶と名乗って出てきます。
 
3杯のお茶エピソードは出て来るのに、問鉄砲や、柿等のエピソードは無いです。
 
 
総評
最初に書いた事が原因んで、ハードルが高く初見では面白くないと感じる作品ですが、しっかりと知識を持ってちゃんと見ると、中々しっかり作られていると思います。
元々が司馬遼太郎3冊に渡る小説が原作なので、なるべく忠実に描こうとしたのかと言う意図も感じられます。
合戦シーンも、最近の映画にしてはお金を掛けて撮影されていたと思います。
 
 
それでは~