気ままな日常を綴っています。 -2ページ目

気ままな日常を綴っています。

いつか静かに消える時まで。。
一人静かに思いのままに生きたい。。

(物語)

ピエールが加わっていた捕虜の集団については、モスクワを出てから移動の全期間を通じて、フランス軍首脳部からの何の新しい指示も与えられていませんでした。

この集団は10月22日には、モスクワを出た時の部隊や輸送隊と一緒ではありませんでした。

移動の最初の間、彼らの後ろに付いていた食糧輸送車の半数はコサック達に奪われ、半数は先に行ってしまいました。

彼らの前方を行進していた歩兵の騎兵隊は、既に1人も居ませんでした、全員が姿をくらましてしまったのでした。

移動の始め頃前方に見えていた砲兵隊は、今はウエストファーレン(※ドイツの州)兵達に護衛されたジュノー元帥のおびただしい荷馬車の群れに変わっていました。

 

ヴャージマからは、それまで3つの縦隊の行軍隊形を取っていたフランス軍が、入り乱れて1つになってしまっていました。

モスクワを出て最初の休憩地でピエールが見た混乱の徴候が、今はその極限に達していました。

彼らが通って来た道の両側には、馬の死骸がごろごろと転がっていました、方々の隊から落伍した破れ服の兵士達が、行軍部隊の中に呑み込まれる者もあれば、また吐き出される者も有り、絶えず入れ替わっていました。

 

一緒に行軍していたこの3つの集団ーー騎兵隊の輜重と、捕虜達と、ジュノー元帥の荷馬車隊は、その三者のいずれも急速に溶解しつつありましたが、それでもなお独立の1つの集合体を形作っていました。

初めは120台の荷馬車から成っていた輸送隊は、今はせいぜい60台ほどしか残っていませんでした、後は奪取されたり放棄されたりしていました。

3台はダヴー軍の落伍兵達に襲われて略奪されました。

ドイツ兵達の話し合っている事から、ピエールは、この荷馬車隊には捕虜の集団によりも多くの護送隊が付けられていて、ドイツ兵達の仲間の1人が、元帥の所有に属する銀の匙を1本持っている所を見つけられて、元帥自身の命令で銃殺された、と言う事を知りました。

 

この3つの集団のうちで最も減少したのは捕虜の集団でした。

モスクワを出た時の330人が、今は100人足らずしか残っていませんでした。

捕虜の群れは、奇兵隊の輜重の鞍よりも、ジュノーの荷物よりも、護送兵達にとっては『重荷』でした。

鞍やジュノーの匙なら、何かの役に立つ事が彼らにもわかっていましたが、何の為にひもじい寒い思いをして、同じように飢えと寒さに苦しんでいるロシア人達ーー放っておいても死んで行くし、落伍すれば射殺を命じられているーーの見張りに立たねばならぬのか❓理解出来ず、嫌な事でした。

それで余裕の無い護送兵達は、もはや捕虜達に同情して自らの立場を悪くする事を恐れるかのように、不機嫌に厳しく彼らを扱っていました。

 

捕虜の士官と兵を別の班にすると言うモスクワ出発時の規則は、もうとうに廃されていました。

そしてピエールは3行程目から又カラターエフとカラターエフを主人に選んだ足曲がりの藤色の子犬と一緒になっていました。

カラターエフは、モスクワを出て3日目に、モスクワの病院に入っていた時の熱病が再発しました、そして、カラターエフが衰弱して行くにつれて、ピエールは彼から遠ざかるようになりました。

どう言う訳か、カラターエフが弱り出してからは、その側へ行くのに、ピエールは無理に自分を励まさなければなりませんでした。

そして、彼の側へ行き、彼が休憩地で横になっている時に彼の弱々しい唸り声を聞き、益々強くなった体臭を感じると、ピエールは彼の側からなるべく遠くへ離れて、彼の事を考えないようにするのでした。

 

捕虜になってから、バラックの中で、ピエールは、人間というものは幸福の為に創られているのだ、幸福は自分自身の中に人間の自然の要求を満たすことにあり、一切の不幸は不足からでは無く、有り余る事から生じるのだ、という事を頭脳によってでは無く、自分の全存在によって、生命そのものによって知りました。

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(解説)

ここでは、まず、フランス軍がモスクワを脱出するに際して、フランス軍も捕虜達も次々と脱落し、隊が崩壊して行く様子が描かれています。

フランス軍も捕虜達も寒さと飢えと疲れに苦しんでおり、余裕も持てません。

隊の秩序は乱れ、300人余り居た捕虜達も今は100人足らずになっています。

 

ここに、ロシア人捕虜達に『護衛兵』が付けられている理不尽さが記載されています。

護衛兵など付けなくても、彼らは飢えと寒さと疲れで脱落し、病死したり射殺される運命だからです。

捕虜を取っても、軍の負担になるばかりである事が記載されています。

モスクワからの行軍で、フランス軍自体が疲弊している場合の軍の負担はなおさら重いのです。

前回で、ドーロホフが「捕虜は取らない」、そしてずっと以前にアンドレイ公爵が「捕虜は取る必要などは無い」と言った意味がここでは具体的に記されています。

あくまでも私の感想ですが、当時においても不文律ながら、捕虜に対しては生存の保護義務みたいなものが存在しており、その不文律が必ずしも守られていないのならば、捕虜を取る事が果たして人権擁護につながるのか❓と言うトルストイの疑問だと思っています。(間違っているかもしれませんが。)

 

ピエールは当初捕虜の中でも士官のグループに振り分けられていましたが、3行程目からは再びカラターエフと共に行軍するようになりました。

カラターエフは、モスクワを出て3日目に、モスクワの病院に入っていた時の熱病が再発しました。

ピエールは、なぜか衰弱して行くカラターエフから距離を置くようになっている自分に気づきます。

(その解析は次回です。)

 

ピエールは捕虜になってバラック生活の中で学んだ、人間が生きる意味・人間の幸福とは❓について反芻します。

人間は本来幸福の為に創られており、それは人間の自然の欲求(空腹感とか知識欲など)を満たす為にあるのだ、と。

そうして、もし、その点について不幸であるとするならば、人がそれを感じる事が出来ないほど満たされている事によるものだ、とピエールは肌で実感した、と言うことでした。

ピエールは、自分の豊かな生い立ちから、空腹になる前に食事が提供されて来た事、それは人間が本当に空腹な時に食べるわずかな粥の美味しさには及ばないと実感した事、また、自分の就きたい職業を渇望する前に既に準備されている事が、己の向上心を失くしていた事などを例として、以前の部分で挙げています。

そして今、ピエールは新たな真理を、厳しい行軍を切り抜ける事によって、発見するのでした。

それは次のチャプターになります。

お早うございます♪  今朝は、令和8年8月2日の日記です♪

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こんばんはー♪  現在18時29分です♪

室温30.4度。湿度44%です。

つい20分前までエアコン(14時から)付けていました。

20分くらい前に一旦切ってます。

もう少ししたらスイッチオンですが、完全に日没したら切って窓全開ですね。。

 

基本的には、節電は心掛けています。

なぜなら、供給不足❓だからです。湯水の様には使わない様にしてます。

これは数十年来の私の考えでそうしてます(1人暮らしだしね。)

でもね、これは強靭な健康体だから出来る事ですね。。(➡︎120まで生きたらどーする〜💦)

流石に32.5度を超えると頭の働きが暑さで鈍くなるのでエアコン付けておりますわ。(暑さは認知症を引き起こすんじゃないか。とか思っとります。)

 

今朝は4時半起床でした。昨夜はよく眠れていたみたいです(^。^)

今日の画像はアイルランドの首都❓のダブリンの景色です。

ああ。。昨日かな。。北欧に旅行されている定年後のご夫妻の動画をちょっと見てましたが(ノルウェーだったかな❓)、ノルウェーって綺麗な町並みなんですよねー。

お買い物でノルウェーサーモンのマリネ漬けを買っておられましたが、物凄く高かった(でっかい1切れだけど1500円くらい)ですね。。日本でノルウェーサーモンがお高くなってしまうのも仕方ないですね。。

ノルウェー行きたいな。。。夏場がいいですよね。。15度位だったみたいです✨

 

ブログのお仕事は5時10分には終了していたと思います(コメント以外かな。。❓)

それからかぼちゃの煮付けと冷凍していたひき肉小1パックでミートソース2回分を作りました。

アイスティーもね♪♪

涼しい早朝に火を使う仕事を済ませましたわ。

 

朝ごはんは派手目。

 

今朝は8時45分には自宅脱出。

新天町に遊びに行って、それからお買い物をして帰宅する事にしました。

 

けやき通りの桜の木ですが、アブラゼミがうるさく鳴いています。

盛夏ですね。。

 

天神西通りの低木仕様のサルスベリ。満開です。

 

はい。

朝から、現金の在庫を確認して、いろいろ仕分けていたので、本当にマクド様のお安さと居心地の良さには感謝です💞

今は現金化してない(出来ないというのが正直なところ)株はまあ持っていますが、現金はある一定の水準はもう切れないという限界付近でここ2、3年頑張っているので、お金を回すのに苦労しています。

嫁の誕生日と義援金を捻出出来そうだな。。と今朝計算してました。遊ばなければもっとエライんですけれどねー。

 

そうそう。。しばらくはくまモンも自重なのでしょうが、やっぱり親善大使として頑張っていただきたいな。。と思います。

こういう時だからこそね。

まー。着ぐるみは暑いか〜💦💦

 

はい。帰宅は11時50分。

お昼ご飯はペンネ40gを茹でてミートソースに絡めたものです。

ちょっとケチャップ辛かったです💦

量も多すぎですね。。30gでいいですね、ペンネはボリューム出るから。

 

なんか黒っぽい物体で撮影されているので、ちょっとアップしてみました。

お肉たっぷりです。2回分じゃなくて3回分に分ければ良かったかな。。

 

14時までちょっとソファーでゆっくりしていましたが、頭が働かないな。。でエアコンをつけたのは前述の通り。

英字新聞は熊本県の避難所の水不足と暑さでしたね。

死者が32名に増えたとかいう記事でした。

九州北部は本当に雨が降りませんね。。困ります。

福岡市は制限給水でもいいですね。。慣れているし。。熊本県に回して下さいな。

 

晩御飯は、お昼がっつりだったので、ミニゆかりおにぎりと冷奴と朝作ったかぼちゃの煮付け2切れでした。

やっぱこういうご飯は美味しいですね(^。^)

 

はい。今日はこんな感じでした♪

明日は、どうなるかな。。❓

とにかくするべき事をして、屋根のある所に快適に住んで食べてる事に感謝するのみですね。。

 

それでは、今日も良い一日をお過ごし下さいね💞

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(余談)

Japan logged a current account surplus of 3,907.8 billion yen in April, up from the year-before surplus of 2,370 billion yen, thanks to increased corporate income from overseas subsidiaries and a trade balance returning to the black, the Finance Ministry said Monday.

日本の財務省が月曜日に発表したところによると、日本の4月の経常収支は3兆9,078億円の黒字となり、前年同月の2兆3,700億円の黒字から拡大した。これは、海外子会社からの法人所得の増加と、貿易収支が赤字から黒字に転じたことによるものである。 

  logged:動詞logの過去形・過去分詞。記録した、ログに残した、ログインした(状態)

  current account surplus:経常収支黒字

   ➡︎current account:国際収支の「経常収支」、surplus:黒字・余剰

  corporate income:企業が事業活動から得た利益(課税対象となる所得)➡︎corporate income tax=法人税

  subsidiary(サブシディアリー):補助(的)の、補足する、従属(的)の(形容詞) 子会社(名詞)

  a trade balance:貿易収支

  return to the black:ビジネスや会計の文脈で「赤字から黒字に戻る、黒字転換する」

  

 The current account balance, the broadest indicator of a country's international trade and investment flows, marked the 15th consecutive month of surplus.

国際収支の中でも、日本の貿易や投資の動きを最も幅広く示す経常収支(残高)は、15か月連続の黒字となりました。 

  The current account balance:経常収支(カレント・アカウント)の収支残高、当座預金残高

  indicator:指標

  a country's international trade:ある国の国際貿易全体

  investment flows:投資の流れ

   ➡︎ある期間に投資資金がどれだけ流入(inflow)し、どれだけ流出(outflow)したかを示す資金の流れ(フロー)

  surplus:余剰・過剰・黒字(不可算具体的には可算)

 

Exports rose 13.9 pct from a year earlier to 10,108.1 billion yen and imports went up 9.5 pct to 9,712.4 billion yen, both pushed up by robust trade of electronic components including semiconductors.

輸出は前年同月比で13.9%増の10兆108.1億円、輸入は9.5%増の9兆712.4億円となり、いずれも半導体を含む電子部品の堅調な取引に押し上げられました。

  robust(ローバスト):頑丈な・たくましい、強固な・安定した(形容詞)

  electronic components:電子部品

 

The country posted a goods trade surplus of 395.7 billion yen, against the year-before deficit of 700 million yen.

同国の貿易収支(貨物)は3957億円の黒字となり、前年の7億円の赤字から黒字に転じた。

   post:投稿する、掲示する(他動詞) 

   a goods trade:物品貿易

   ➡︎国間の有形の品物(機械、食品、原材料など)輸出入取引。サービス(観光、金融、ITサービスなど)取引は含まず

  deficit:不足、欠損、赤字(可算)

  against the year-before deficit of 700 million yen:前年の赤字額7億円に対し

 

 Imports of crude oil and other products from the Middle East fell amid the worsening situation in the region, but the impact on Japan's overall trade balance was limited.

中東情勢の悪化を背景に原油やその他の産品の輸入は減少したものの、日本の貿易収支全体への影響は限定的だった。

  worsening:worsenの現在分詞。(…を)さらに悪くする、 悪化させる(ここでは形容詞)

  Japan's overall trade balance:日本全体の貿易収支(輸出額から輸入額を差し引いた国全体の収支)

(物語)

前方で銃声が聞こえていました。

コサック達、軽騎兵達、道の両側から駆け出して来たボロをまとったロシア人捕虜達が、みな大声でバラバラに何か叫んでいました。

青い外套の帽子を被らぬ1人のフランス兵が、真っ赤な恐ろしい形相で、銃剣を振って勇敢に軽騎兵達と渡り合っていました。

ペーチャが駆けつけた時、そのフランス兵はもう倒れていました。

 

『また、遅れたぞ』と、ペーチャはチラとこう思いました。

そして彼は、4発の銃声がした方へ突進して行きました。

銃声は、昨夜彼がドーロホフ と行ったあの地主屋敷の庭の中でした。

フランス兵達は、編垣の陰の濃い灌木の茂みに潜んで、門の辺りに群れているコサックを撃っていました。

門の側に駆けつけると、ペーチャは硝煙の中に、気味わるい程の蒼白い顔をしてコサックに何か怒鳴っているドーロホフ を見ました。

 

「包囲しろ❗️歩兵を待つんだ❗️」ペーチャが駆けつけた時、彼はこう叫んでいました。

「待つだって❓。。ウラアアア❗️。。」と、ペーチャは絶叫しました、そして一瞬も躊躇わずに銃声の響き渡る、硝煙のひときわ濃い地点を目指して、猛然と突進して行きました。

激しい銃声が起こり、弾丸が空中を飛び過ぎる唸りと、何かに当たる音が聞こえました。

コサック達とドーロホフ は、ペーチャを追って門内に突入して行きました。

 

ゆらゆら流れる濃い硝煙の中で、フランス兵は、ある者は銃を捨てて茂みの中からコサック達の方へ飛び出し、ある者は丘の下の池の方へ逃走し出しました。

ペーチャは地主屋敷の庭に沿って馬を走らせていました。

そして手綱を引こうとせずに、妙な格好で激しく両手を振り回しながら、鞍の上から次第に深く傾いて行きました。

と同時に、ペーチャは濡れた地面にどさりと投げ出されました。

その顔が少しも動かないのに、手と足が激しく震えるのを、コサック達は見ていました。

弾丸が頭を貫通したのでした。

 

軍刀の先にハンカチを縛り付けて家の内から出てきて、全員の降伏を申し出たフランスの古参士官と打ち合わせを終えると、ドーロホフ は馬を降りて、両手を投げ出してじっと横たわっているペーチャの側に歩み寄りました。

「あがりか。。」と、彼は眉をひそめて呟きました、そして馬を飛ばして来たデニーソフ を迎えに、門の方へ歩いて行きました。

「殺られたのか⁉️」と、まだ遠くからもう熟知している間違いの無い死の状態に、デニーソフ は叫びました。

「上がりだよ。」この言葉を口にすると、胸がスカッとでもするようにドーロホフ はこう繰り返すと、下馬したコサック達が取り巻いている捕虜達の方へ急ぎ足で近づいて行きました。

「捕虜は取らぬぞ❗️」と、彼はデニーソフ に叫びました。

 

デニーソフ は答えませんでした。

彼はペーチャの側へ行くと、馬を降りて、血と泥にまみれてもう青みを帯びたペーチャの顔を、震える両手で自分の方へ向けました。

『僕は甘い物の癖が付いてしまって、素敵な干し葡萄ですよ、どうぞ召し上がって』と言った言葉が思い出されました。

そしてコサック達がびっくりして振り向いた程、犬が吠えるような号泣と共にデニーソフ は急いで顔を背けると、編垣の側へふらふらと歩み寄るなり、なめり込むように顔を押し付けました。

 

デニーソフ とドーロホフに救い出されたロシア人捕虜の中に、ピエール・べズーホフも混じっていました。

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(解説)

ペーチャは自分が遅れを取っていると、必死に銃声が賑やかに聞こえている、昨夜ドーロホフと偵察に行った地主屋敷の庭に突進します。

そこでペーチャは硝煙の中に、気味わるい程の蒼白い顔をしてコサックに何か怒鳴っているドーロホフ を見ます。

ドーロホフは、「包囲しろ❗️歩兵を待つんだ❗️」と叫んでいました。

駆けつけたばかりで、一体何がどうなっているのかわからないのに、ペーチャは「待つだって❓。。ウラアアア❗️。。」と銃声が響き渡り、一番硝煙が濃い地点に向かって突進して行きます。

そこへ一発の弾丸が彼の頭を貫きます。

ドーロホフは、倒れたペーチャを見て「あがりか。。」と呟きました。

 

そして馬を飛ばして来たデニーソフ を迎えに、門の方へ歩いて行きました。

デニーソフ は、ペーチャが激戦地に突進した時から、『こうなる事』を分かっていたようでした。

「殺られたのか⁉️」と、デニーソフ は言いました。

「上がりだよ。」と、ドーロホフは、むしろ清々しくこの言葉を口にして捕虜達の方へ行ってしまいます。

『愚かな者弱い者は淘汰される。。それが軍人の世界だ。当然の成り行きだろ。』とでも言っているかのようです。

彼にとって愚かなペーチャの死は『犬死』に映ったのでしょう。。

 

デニーソフ は、血と泥にまみれたペーチャの顔をそっと自分の方へ向けました。

彼の頭には『僕は甘い物の癖が付いてしまって、素敵な干し葡萄ですよ、どうぞ召し上がって』と言った言葉が流れているのでした。

デニーソフ は、(ペーチャは軍人としてはお話にならない愚か者でしたが)彼の温かさをよく理解していたのですね。

だって、デニーソフ も『そういう人』だったから。。

ペーチャの死は、このデニーソフ の存在によって『犬死➡︎意味があるもの』と昇華したように思えます。

戦争さえ無ければ、彼はどんな愛を振りまいたのか。。とデニーソフ の中で呟いているような気がするんですよね、このシーン。

ここにトルストイの『静かな反戦思想』を読み取れるのですよ。

 

そして、デニーソフ とドーロホフに救い出されたロシア人捕虜の中に、あのピエール・べズーホフも混じっていました。