19世紀後半に作られたネーム・ド・ビューのカップ&ソーサーの「ラーテンRathen」です。
この作品は、アンティーク・アーカイヴさんから購入しました。
磁器自体は、やや厚みのある重たい感じのものです。
ソーサーのマイセンフラワーの絵付けも、真ん中に一個だけなされています。
カップの形もやや平凡な感じは致します。
全体に「大ぶりな」感じは若干します。
しかし、これだけの作品を作るのはとても手の要る事です。
小さな花束がソーサーの3箇所に描いている方が高級感はあるのかもしれませんが、このスケールでこうも表情豊かに描かれている花束も見応えがあると個人的には思います。
そして窓枠の金彩も優雅です。
この類の金彩は、本当にたくさん見ましたが、全部同じ人間の仕事なのでしょうかね。。。と思うくらいに均一感が有ります。
パターンとして訓練されているとは思いますが、それにしても筆の勢いは素晴らしいと思います。
風景は「ラーテンRathen」という絶景ポイントです。
季節は春から夏でしょうか。。。岩盤の間に映える緑がとても美しいです。
(ラーテンの実景)
カップの金彩です。
この文様もよく見かけます。
カーブのついた磁器面にとても勢いよく描かれています。
迷いなど見られません。素晴らしすぎます。
ハンドルも可愛らしいですね。
葉っぱで留められた木の枝みたいです。
大真面目なセルヴィスでしょうが、ちょっと遊び心を感じます。
窓枠の金彩は本当に伸びやかです。
人間業では無いですね。。月並みな言い方ですが。。
地名Rathenが小さく記載されています。
達筆ですね。。これも手書きだと思います。
双剣マークは「ボタン剣」ですね。
簡単ですが、今日はここまでにします。
今日も読んでいただき、有難うございました💞