【朝鮮チラシ】2023.02(t)③ | ぺる Ⅱのブログ

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続・チラシの裏書き

 

 

 

目次 

 

2023

01(02/08)文前大統領「チョ・グク氏の本は面白い」…有罪判決から五日で推薦、その意図は

02(02/09)中国また報復?韓国からの入国者は首に白いカード…中国ネット民「痛快な復讐」

03(02/10)韓国検察、チョ・グク元法相「懲役2年」一審判決を不服として控訴

04(02/12)韓国MZ世代に業務指示すると「これをですか?」「私がですか?」「なぜですか?」という反応…大
                   企業の役員も戸惑い

05(02/12)【萬物相】 業務指示に「これをですか?」「私がですか?」「なぜですか?」と問い返す韓国MZ世
                     代

06(02/13)故DEUXキム・ソンジェの墓を荒らした40代女性 「パニック障害、原状回復を約束」

07(02/13)【コラム】韓国のろうそく集会は呪術の場と化しているのか

08(02/15)韓国の建設会社が架けたのに…中国外交官「地震に耐えたトルコのつり橋、中国が建設」

09(02/15)1月の訪日外国人、3人に1人は韓国人だった…国・地域別で最多

10(02/17)「天文学的な額の開発利益を得た土着不正」…韓国検察、共に民主・李在明代表の逮捕状請求

11(02/17)【2月17日付社説】憲政「史上初」弾除け代表職、共に民主が自ら招いた「史上初」野党代表の逮捕
                     状請求という結末

12(02/17)「北朝鮮、ロシアに武器を提供してキム・ジュエが乗る白馬をもらった」

13(02/17)韓国の国民年金、昨年は史上最悪80兆ウォンの損失

14(02/18)「韓国版NASA」青写真まとまる…数億ウォン台の年俸で外国人の採用も可能に

15(02/19)「何が何でも反日」にNO…韓国で興行不振続く抗日映画(上)(下)

 

 

 

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01 

文前大統領「チョ・グク氏の本は面白い」…有罪判決から五日で推薦、その意図は
記事入力 : 2023/02/08 19:36


 

文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が8日、自身のフェイスブックで、実刑判決を受けたチョ・グク元法務部長官の著書を推薦した。

 

 文前大統領は「『チョ・グクの法古典散歩』は、著者の境遇がどうあれ推薦したい良書」として「学者かつ著述家としての著者の力量をあらためて確認し、残念な気持ちを抱いている」とつづった。「著者の境遇」とは、今月3日に子女の入試不正や元釜山市副市長に対する監察中断圧力などの罪により一審で懲役2年の実刑判決を受けたチョ元法務部長官の状況に言及したものとみられる。


 文前大統領は「韓国の法学は、法の精神と本質に関する法哲学の基盤がなく、概念法学と法解釈学の範疇にとどまっている」として「誰もが法治を口にするが、民主主義と表裏一体であるべき法治主義が国家権力を制約する原理だという認識は不足している」と主張。さらに「そのため、現代民主主義の法精神の根幹となっている法古典の思想を一般市民に分かりやすく講義する本を出版したのは、法学者として非常に意味のある作業」とつづった。

 

 文前大統領は「法古典は難しくて退屈だ。法学を勉強した私にとっても実につまらなくて、読んでいる途中であきらめたものだった」「しかし著者の法古典講義は簡単で面白い」と評価。さらに「韓国社会の法と正義をあらためて見つめることになる」「困難な状況の中で花を咲かせた著者の努力が光っている」と続けた。

 

 チョ元長官の著書は昨年11月に出版された。文前大統領が、チョ元長官の一審判決からわずか五日でチョ元長官の著書を推薦したことについて、政界では「文前大統領がチョ元長官に送るねぎらいのメッセージではないか」との見方が出ている。

 

パク・サンギ記者


チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版

 

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02 

中国また報復? 韓国からの入国者は首に白いカード…中国ネット民「痛快な復讐」
記事入力 : 2023/02/09 19:29

中国の大連国際空港が、韓国からの入国者に対し、白い識別カードをつけるよう求めていることが分かった。韓国は先月、中国からの入国者を識別するために黄色いカードを首にかける措置を取ったが、このとき中国から「中国人を差別している」との批判が出ていた。そのため今回は中国が報復に出たのではないかとの見方が出ている。


 中国メディア「封面新聞」などが9日に報じたところによると、最近「ウェイボー(微博)」など中国のSNS(交流サイト)では、大韓航空の客室乗務員らが機内の乗客に首かけ式の白いカードを配布する動画が拡散された。同メディアによると、配布されたのは中国人を除く韓国など外国籍の入国者で、「外国人専用通路を通ってPCR検査を受けるように」と説明されていたという。

 

 大韓航空側はこれについて、聯合ニュースに対し「今月3日から、大連に到着する全ての韓国発の航空便(中国の航空機も含む)は、外国籍の乗客に目印のカードを首から下げることになった」と説明。現地の税関が要求した措置で、カードも現地税関が作ったものだという。

 

 これに先立ち韓国政府は1月から、仁川国際空港で中国からの入国者に黄色いカードを首からかける措置を取った。PCR検査コーナーへの引率を容易にするためだ。

 

 しかし中国では「韓国が中国を差別している」との不満が飛び出した。中国メディアもこれを集中的に報じ、韓国を非難した。駐韓中国大使も韓国の措置に遺憾を表明した。

 

 現在、中国の一部ネットユーザーは今回の大連空港の措置を支持している。韓国に復讐(ふくしゅう)しているようで痛快だ、というわけだ。「いっそ鈴でもつければいいのに」「先にやったくせに、中国は不親切だなどと批判しないでほしい」などと反韓感情をあらわにしている。「これを機に、今回の措置が中国の全空港に広まればいいのに」というコメントには1万2000件以上の「いいね」がついた。

 

パク・ソンミン記者


チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版

 

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03 

韓国検察、チョ・グク元法相「懲役2年」一審判決を不服として控訴
記事入力 : 2023/02/10 16:16


韓国検察は9日、チョ・グク元法務部長官に懲役2年を言い渡した裁判所の一審判決を不服として控訴した。

 

 検察は控訴期限を翌日に控えた同日、一審のソウル中央地裁にチョ元長官、妻のチョン・ギョンシム元東洋大教授、青瓦台の白元宇(ペク・ウォンウ)元民情秘書官ら被告5人全員について控訴した。


 被告側も一審で無罪となった朴炯哲(パク・ヒョンチョル)元青瓦台反腐敗秘書官を除く4人が控訴した。

 

 これに先立ち、ソウル中央地裁は今月3日、チョ元長官に懲役2年、追徴金600万ウォンの判決を下していた。


チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版

 

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04 

韓国MZ世代に業務指示すると「これをですか?」「私がですか?」「なぜですか?」という反応…大企業の役員も戸惑い
記事入力 : 2023/02/12 18:21
 

企業が望む人材像「専門性よりも責任感」
2位はチャレンジ精神、3位はコミュニケーション・協力



▲写真=昨年11月2日、ソウル市瑞草区のaTセンターで開催された2022年サムスン電子協力企業採用博覧会を訪れた求職者たちが入場手続きをしている。(NEWSIS)

 

今年、韓国企業が最も重要視する人材の徳目は、責任意識であることが分かった。大韓商工会議所が1月30日、国内売上高トップ100大企業がホームページなどに公開した人材像を分析し、発表した結果だ。
 

 責任意識を挙げた企業が67社で、続いてチャレンジ精神(66社)、コミュニケーション・協力(64社)の順だった。2008年から5年ごとに実施されている同調査で、責任意識が1位に上がったのは今回が初めてだ。最初の調査が行われた2008年は、創意性、13年はチャレンジ精神、18年はコミュニケーション・協力がそれぞれ企業の考える最高の人材徳目だった。

 

 責任意識が企業の望む人材の最高徳目として浮上したのは、自分の権利に対して声を高めるZ世代(1990年代半ば-2000年代初め生まれ)の出現による変化によるもの、と解釈される。大韓商工会議所は「企業が人材の中心へと浮上したZ世代の要求に合わせて、水平的組織、公正な補償、不合理な慣行を除去する努力などを傾けながらも、Z世代にもそれ相応の組織と業務に対する責任意識を要求しているもの」と分析する。

 

 大韓商工会議所のユ・イルホ雇用労働政策チーム長は「1990年代生まれが本格的に経済活動に参加することにより、各大企業の人事チームでは新入社員が本人たちの権利に対して声を上げながらも、それにふさわしく責任を取る姿勢を身に付けているかを重要視している」とし「就職寒波に打ち勝つためには、変化する企業の人材像をしっかりと把握し、これに合わせて本人の長所を引き出していく必要性がある」と強調する。

 

 最近、大企業の役員の間では「3ヨ」注意報という言葉が流行っている。「3ヨ(ですか)」とは、上司の業務指示に対し「これをですか?」「私がですか?」「なぜですか?」と問い返してくる若い社員たちの反応を指す新造語だ。大声を出さずに指示に従っていた既成世代と明確に区分される新しい世代の出現に、戸惑いを隠せない企業の雰囲気を反映している。各大手企業の人事チームも対応に頭を抱えている。一部の大企業の人事チームは最近、役員を対象とした教育で「3ヨの意味と模範回答」と題する資料をまとめ、配布している所もある。


P2


韓国国内5大企業グループの人事チーム長は「以前は新入社員に組織に対して望むことを何でも素直に話してほしいと要請しなければならなかったが、最近の新入社員は自分の考えを明らかにすることに戸惑いがない」とし「一方で、引き受けた責任に対してはそれほど最善を尽くしているようには見えない、といった評価があり、新入社員を採用する際には、こうした部分に最も気を使う」と胸中を吐露する。

 

 一例として、SKグループではボーナスに不満を抱いた入社4年目のSKハイニックスの従業員が最高経営責任者(CEO)に釈明を要求する内容のEメールを会社の全役職員宛てに送信したほか、サムスン電子のある従業員も本人が体験した自社製家電製品の配送遅延に対する不満をハン・ジョンヒ副会長宛てにEメールで送信し、話題となった。

 

 責任意識の浮上とは対照的に、2018年に2位だった専門性は、今年の調査では6位へと下がった。職務中心の採用と随時採用の拡散で、大卒者の職務関連の経験と知識が上方平準化した影響とみられる。

 

 一方、業種別に望まれる人材像も少しずつ違いを見せた。製造業は、グローバル・サプライ・チェーンの再編、デジタルへの転換、景気低迷など、外部の不確実性が増大したことにより「チャレンジ精神」を携えた人材を望むという回答が多かった。金融・保険業では従業員の横領、背任などの金融事故が相次いで発生し、道徳性を強調する「原則・信頼」を従業員が備えるべき最優先課題とした。顧客満足を追求する卸・小売業、サービス業、そして貿易運輸業は、やはり責任意識を重視するほか、建設業は現場の安全レベルでさまざまな関係者とコミュニケーションすることが重要になったため、「疎通・協力」を最優先課題としていることが分かった。

 

シン・ウンジン記者


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

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05 

【萬物相】 業務指示に「これをですか?」「私がですか?」「なぜですか?」と問い返す韓国MZ世代
記事入力 : 2023/02/12 18:26


韓国ギャラップが若者に対するテーマを基にアンケート調査を行った。旧世代の回答者の10人に9人が、最近の若者は自分の権利だけを主張し過ぎると答えた。自己中心的だ(87%)、金銭の計算が異常なまでに正確だ(73%)などといった否定的な回答が圧倒的に多かった。これは何も今の20-30代について話しているのではない。同アンケートが実施されたのは1992年で、当時の若者というのは1960年代生まれが対象だ。586世代(1960年代生まれで80年代に大学に通った現在の50代)も一時は利己的な「最近の若者」だったようだ。


 職場ごとに20代のZ世代(1990年代半ば-2000年代初め生まれ)と共に働く方法について頭を抱えているという。大企業の役員の間では「3ヨ(ですか)」注意報という言葉までが出回っている。業務指示に対して「これをですか?」「私がですか?」「なぜですか?」と問い返す若い従業員のありふれた反応を指す言葉だ。日本には似たような表現で「何か」がある。『ゆとりですがなにか』というドラマを通じてはやった。1987-2003年度生まれをゆとり世代と言うが、大変なことは避けるなど、利己的だと考えられている。彼らがよく使う言葉が「何か」だ。自分のそんな行動に「何か問題がありますか」という皮肉ったニュアンスが込められている。

 

 若者に対する嘆きは根強い。1982年、ある新聞に「じゃないですか」「みたいですね」という言い回しが礼儀に欠け、耐え難い、といった読者投稿が掲載された。同じ時期の記事には、当時の若者たちが「一体何事だ、大したことはない、笑わせるな」などを多用し過ぎて心配だ、といった内容も見受けられた。今となってはなぜ問題なのかよく分からないが、当時は感情をあまりにも露骨に表現し過ぎると指摘された。

 

 Z世代が「コンデ(年寄り)」と呼ぶ今の40代こそ、一時は自己表現によどみない若者だった。当時の大企業は個性に執着するいわゆる「X世代」を引き寄せるとし、こぞって目立つ採用広告を出した。「カラオケで30曲歌える人」(大宇)、「トロットからヒップホップまで何でも知っている人」(サムスン電子)といった具合だ。彼らは入社後、破れたズボンを履いて出勤するなど叱られもした。今ではこのX世代も、Z世代にとって核心的な「ラテ(目上の人たちが自分たちの若かった時代と比較し小言を言うこと)」勢力となっている。

 

 「最近の若者はなっていない、大人たちはいろいろ言うけど、同じ話を聞きながら、彼らも育ってきたんだ」。1993年にリリースされたO15Bの歌「最近の子どもはなっていない」の歌詞だ。約100年前、英国の新聞にはこのような書き込みが掲載されている。「最近の若者たちは考えが浅く、礼儀をわきまえず、完全に自己中心的だ」。一時わがままと言われた世界中の「最近の子どもたち」は、結局皆大人になって「最近の子どもたち」の悪口を言っている。時間がたてば「これをですか?」「私がですか?」「なぜですか?」といった言葉も変な言葉とは思わなくなるのかもしれない。

 

キム・シンヨン記者


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

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06 

故DEUXキム・ソンジェの墓を荒らした40代女性 「パニック障害、原状回復を約束」
記事入力 : 2023/02/13 16:17


 

【Pickcon】DEUXの故キム・ソンジェさんの墓が荒らされる事件が起きた。

 

 CELUV MEDIAは13日、「最近、キム・ソンジェの墓を荒らした40代女性が警察に捕まり、財物損壊の容疑で取り調べを受けたことが確認された」とスクープした。


 同メディアによると、キム・ソンジェさんの母親が今月3日、息子の墓が荒らされているのを発見したとのこと。母親が植えておいた木も根こそぎ抜かれ、遺族とファンが26年間供えてきた追悼品は全て消えていた。

 

 警察による捜査の結果、40代女性が容疑者として浮上した。容疑者は自称キム・ソンジェさんのファンで、「誰かが呪いをかけて、天国でもキム・ソンジェをつらい目に遭わせており、墓にある物を処分した」と自白した。容疑者はパニック障害を患っており、遺族に損害賠償および原状回復を約束したと伝えられている。

 

 故人の弟のキム・ソンウクさんは、同メディアのインタビューで「誰かの物に手を出して気持ちを損ねたのは全く理解できない。腹が立つというより、虚脱感の方が大きい」と心境を語った。

イ・ウジョン記者

朝鮮日報日本語版

 

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07 

【コラム】韓国のろうそく集会は呪術の場と化しているのか
記事入力 : 2023/02/13 18:17


▲2023年1月4日、ソウル市竜山区の大統領室庁舎前で開かれた「尹錫悦退陣・金建希(キム・ゴンヒ)特検 2023ろうそく大行進宣布式」で、「ろうそく行動」関係者らが大統領退陣を求めて尹錫悦大統領、韓東勲(ハン・ドンフン)法相、金建希大統領夫人などの造形物にお札を貼っている様子。/写真=NEWSIS


先の土曜日、ソウルの南大門付近で「ろうそく集会」が開かれた。昼間の最高気温すら0度を下回る寒さにもかかわらず、数百人が参加して手をたたいて歌を歌い、スローガンを叫んだ。まるで宗教の集会か祭典の現場のようだった。毎週繰り返されるイベントだからなのか、メディアではあまり報じられないが、イベントの主催である「ろうそく行動」のフェイスブックのコンテンツには生々しい現場の雰囲気が捉えられている。イベントはもう24週にわたって開かれていた。
 

 彼らの集会には造形物や象徴物が欠かせない。参加者らは、ある日はサイズが2メートル近くある尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の造形物を引っ張り出し、ある日は膝を屈した尹大統領の像の額にお札をべたべたと貼ったりもした。顔を大きく描いて「背倫尹錫悦」と記した、往復10車線の道路をふさぐほど大きい掛け図を広げておいて、ずたずたに引き裂くイベントをやった日もある。

 

 こうした様子は6年前を思い起こさせる。朴槿恵(パク・クンへ)政権末期の光化門でも、連日ろうそく集会が開かれた。そのときも、朴大統領の姿を模した造形物が必ず登場し、鶏卵を投げ付け、顔に落書きしてあざけるということが繰り返された。偶発的に起きたことではなかった。誰かが準備したイベントだった。「あのころ、あの人々」が、今また同じようなことをやっている兆候が見られる。例えば1月9日、国会で尹大統領の裸体画の展示会を開こうとした団体のメンバーの相当数は、かつて朴槿恵大統領のヌード風刺画「ドロウン・ジャム」などを国会に展示した「すぐに、BYE!展 作家連帯」のメンバーと重なるという。

 

 辺りが暗くなるころにろうそくをともし、造形物が登場し、周期的に繰り返されるという点で、ろうそく集会は祭儀に類する性格を有している。ドイツのナチスが重視していたニュルンベルク全党大会のハイライトも、暗がりの中で行われるろうそく行進だった。祭儀的行為を通して、群衆は互いを模倣し、一体感を持つようになる。そうして自分たちだけの物語を作っていく。20世紀初頭のファシズムを研究している学者らは、繰り返される集会と象徴、行進などを通して大衆が自らを崇拝する「政治宗教」が登場した、とみている。ろうそく集会も、23回、24回…こうして回数を重ねる中で、物語を作っていっている。その点で、時折開かれる、いわゆる太極旗集会とは全く性格が異なる。

 

 あらゆる祭儀には「犠牲の羊」が必要だ。朴槿恵政権時代においてそれは、セウォル号に乗って修学旅行に行き、命を落とした高校生たちだった。現政権では、ハロウィーンの祝祭で命を落とした若者たちが絶えず召喚されるだろう。死であれば誰でも召喚されるわけではない。「ろうそく」は死を差別する。例えば文在寅(ムン・ジェイン)政権時代の堤川スポーツセンター火災や光州鶴洞ビル崩壊事故の死者が、犠牲者として呼名されることはあり得ない。これは、「ろうそく」祭儀を開く司祭たち固有の権限だ。

 

 今のろうそく集会で、かつての弾劾政局のころに出現した集会の様子が再現されているのを見ると、第2次大戦が終わった後、太平洋の島しょ地域の原住民に見られた「貨物崇拝(Cargo Cult)」が連想される。戦争が終わった後、人類学者らが島を訪れたとき、原住民らが滑走路の横に格納庫や管制塔を模した小屋を建て、木で作ったヘッドセット風の器具を身に着けて、空に向かって手を振る様子がひんぱんに見られた。そうすれば飛行機が現れて品物がぎっしり入った箱を落としてくれると信じる、原始的な心理に由来する儀式だ。原住民らは外見のみをまねただけで、因果関係を理解していなかった。

 

 ろうそく集会も、ある人々は、単に「一生懸命やれば大統領が弾劾されたり退陣したりするだろう」と信じてやっているのかもしれない。薄暗い中でろうそくを持ち、笑ったり踊ったりしている参加者らを撮った写真を見ると、その高揚した表情からは呪術的熱気すら感じられる。雨が降るまで終わらない雨乞いのように、このろうそく集会は現政権が終わるまで続くだろう。大統領であれ誰であれ、市民が宗教の自由を享受することを妨げる方法もない。

 

シン・ドンフン記者


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

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08 

韓国の建設会社が架けたのに…中国外交官「地震に耐えたトルコのつり橋、中国が建設」
記事入力 : 2023/02/15 10:56


▲トルコ「チャナッカレ1915橋」の全景。写真提供=DLE&C


「中国がトルコに建設した橋が地震に耐えた #中国の技術」

 張美芳・駐北アイルランド中国総領事が13日(現地時間)、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「ツイッター」に掲載した文だ。合わせて掲載された11秒間の動画には、トルコ西部・ダーダネルス海峡を横断する世界最長(4.6キロメートル)のつり橋「チャナッカレ1915橋」の壮大な姿が写っていた。動画の横には「#中国の技術(China Tech)」というハッシュタグも付けられていた。この投稿は100回以上リツイートされた。
 

 しかし、これはウソだった。この橋は「李舜臣(イ・スンシン)チーム」と呼ばれた韓国の建設会社が作ったものだ。

 

 韓国の大林産業建設事業部(現・DLE&C)とSK建設(現・SKエコプラント)がトルコ政府から2017年3月に共同受注して架けたのがこのつり橋「チャナッカレ1915橋」だ。3兆2000億ウォン(現在のレートで約3350億円)を上回る超大型工事で、昨年3月18日に開通した。全長4.6キロメートル(最大支間長2キロメートル)という世界最長のつり橋だ。韓国・ソウルの超高層ビル「63ビル」(274メートル)より高い318メートルの主塔を誇る。橋を持ち上げている鋼鉄ケーブルの強さは過去最高水準の1960メガパスカルだ。

 

 照会回数160万回を超える駐北アイルランド中国外交官の「フェイクニュース」は、駐フランス中国大使館の公式ツイッターでもシェアされ、「中国がトルコに建設したつり橋が地震に耐えた」という内容がフランス語に翻訳されていた。最初の投稿は現在、削除されているが、駐フランス中国大使館の公式ツイッターには動画と投稿文がそのまま残っている。

 

 チャナッカレ1915橋は、先日、大きな地震が発生したトルコ南部やシリア北部から1000キロメートル以上離れている。徒歩では248時間、車で移動しても14時間近くかかる距離だ。 今回の地震はマグニチュード(M)7.8だったが、チャナッカレ1915橋が「地震に耐えた」と表現するのはやや誇張されていると言えるだろう。

 

 「ファクト・チェック」に立ち上がったツイッター・ユーザーたちはすぐに反論のツイートを次々と掲載している。「ウソはやめろ。この橋は地震が起こった地域の近くでもないし、トルコと韓国が建設した橋だ」「あなたは外交官ではなくウソつきだ」「中国共産党は崩壊した建物に閉じ込められている被害者たちを利用しようとしている」「橋は震源地から900キロメートル以上離れている。これはベルリンからパリまでよりも遠い距離だ」というツイートが発信されている。

 

キム・ミョンジン記者


チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版



 

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09 

1月の訪日外国人、3人に1人は韓国人だった…国・地域別で最多
記事入力 : 2023/02/15 19:01


▲朝鮮DB

 

今年1月に日本を訪問した外国人は3人に1人が韓国人だったことが15日までに分かった。

 

 日本政府観光局は、先月の訪日外国人が149万7000人で、新型コロナ発生前の2019年1月に比べ44.3%減少したと15日発表した。

 

 国・地域別では韓国人が56万5000人で最も多く、訪日外国人客の37.7%が韓国人だった。

 

 次いで台湾(25万9000人)、香港(15万1000人)、米国(8万8000人)、タイ(6万3000人)の順だった。中国政府が自国民の訪日を制限している影響で、中国人観光客は3万1000人にとどまった。

 

 日本政府観光局は「日本のコロナ水際対策の緩和と韓国の旅行業界による訪日旅行商品キャンペーン、旧正月などが影響した」と分析した。

 

 日本政府は昨年6月、外国人観光客の受け入れを再開して以降、段階的に水際措置を緩和。昨年10月11日には、コロナ感染拡大によって停止していた韓国など世界68カ国・地域に対するビザ免除措置も再開した。

 

ソ・ユグン記者


チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版

 

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10 

「天文学的な額の開発利益を得た土着不正」…韓国検察、共に民主・李在明代表の逮捕状請求
記事入力 : 2023/02/17 11:18


▲共に民主党の李在明代表/李徳熏(イ・ドクフン)記者

 

いわゆる「大庄洞事件」など共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表をめぐるさまざまな疑惑を捜査してきた韓国検察当局は16日、李代表の逮捕状を請求した。容疑は大庄洞事件における4895億ウォン(約509億円)規模の背任、プロサッカーチーム「城南FC」を舞台にした不法後援金事件での133億ウォン規模の第3者供賂などだ。野党第1党の代表に対する逮捕状請求は韓国の憲政史上初めて。李代表の逮捕状請求書類は170枚余りに上るという。これに対し、李代表は「稀代の事件として記録されるだろう。尹錫悦(ユン・ソンニョル)検事独裁政権が検察権私有化を宣言した日」だと反発した。
 

 ソウル中央地検は大庄洞事件に関連し、李代表が城南市長だった2014年8月以降、「超過利益回収条項」を削除させ、城南都市開発公社が得る確定利益を1830億ウォンに限定し、今年1月までに合計4895億ウォンの損害を与えた疑いがあると指摘した。

 

 李代表は側近の鄭鎮相(チョン・ジンサン)氏、ユ・ドンギュ元城南都市開発公社企画本部長らを通じ、大庄洞開発の民間事業者に機密事項を漏らし、計7886億ウォンの利益を得させたとして、利害衝突防止法違反にも問われた。また、慰礼新都市の開発と関連し、13年11月に民間事業者に内部情報を漏らし、18年1月までに211億ウォンの不当利得を上げた腐敗防止法違反の疑いに加え、2014年から18年にかけ、斗山建設、ネイバーなど企業4社の許認可に便宜を図る見返りとして、城南FCに後援金133億5000万ウォンを拠出させた第3者供賂の疑いも持たれている。

 

 李沅ソク(イ・ウォンソク)検察総長は「地域住民と自治体に帰するべき天文学的な額の開発利益を不動産開発業者とブローカーに山分けさせた地域土着不正であり、極めて重大な事案だ」とした上で、「令状請求は全ての国民に普遍的に適用される基準に従った」と説明した。一方、李代表は「国家権力を政敵除去に悪用した検事独裁政権は国民と歴史の審判を受けるだろう」と主張した。

 

 現職国会議員には会期中に不逮捕特権があるため、裁判所が李代表を裁判所での令状審査に出席させるためには、国会の同意が必要だ。李代表逮捕同意案の本会議における採決は今月27日か28日と予想される。国会で民主党が169議席の多数を占める現状では否決が確実視される。

 

尹柱憲(ユン・ジュホン)記者、イ・セヨン記者


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

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11 

【2月17日付社説】憲政「史上初」弾除け代表職、共に民主が自ら招いた「史上初」野党代表の逮捕状請求という結末
記事入力 : 2023/02/17 11:34


 

韓国検察当局が大庄洞・慰礼新都市の開発をめぐる業者優遇や城南FC後援金疑惑に関連し、共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表の逮捕状を請求した。大庄洞事業の最終決裁権者として、超過利益回収条項の削除を決定し、城南都市開発公社に4895億ウォンの損害を与えたほか、側近を通じ、城南市と城南都市開発公社の職務上の秘密を漏らし、民間事業者に利益を得させた疑いだ。このほか、城南FCのオーナーとして、企業から後援金133億ウォンを集める見返りとして、建築許認可や土地用途変更などで便宜を図った容疑にも問われた。
 

 検察は金万培(キム・マンベ)氏が李代表側に大庄洞開発の事業者「天火同人1号」から428億ウォンの配当を受け取る権利を約束したとされる事件の核心部分についても、犯行動機に盛り込み、追加捜査を続けるとした。検察は「李代表が政治的功績をつくるため、民間業者と癒着し、再選支援を受ける過程で犯行が続いた」と指摘した。

 

 李代表は党の緊急最高委員会を開き、「不正なカネを一銭も受け取ったことはない。稀代の事件として歴史に記録されるだろう」と述べた。民主党は「野党第1党代表の逮捕は憲政史上例のないことだ。逮捕同意案を断固として否決し戦う」と表明した。

 

 李代表への逮捕状請求は、誰もが予見できた。大庄洞事件は文在寅(ムン・ジェイン)政権が捜査を始めた。民主党の大統領選候補が被疑者なのに捜査をせざるを得ないほど深刻な事件だった。当然大統領選で最も大きな争点となった。李代表は自身の容疑に対する国民の疑惑を払拭できず、大統領選で敗れた。

 

 それだけに、新体制の検察が大庄洞疑惑の本格捜査に踏み切ることは誰もが知っていた。普通ならば李代表は捜査に対する説明に集中し、民主党は大庄洞疑惑と距離を置き、野党としての役割を果たすべきだった。しかし、李代表は大統領選敗北から3カ月後に国会議員に出馬するという前代未聞の選択をした。誰が見ても、大庄洞事件の捜査に対処するには議員になることが有利だったからだ。そうやって不逮捕特権を確保した後、2カ月後には党代表選にまで出馬した。こんな「防弾一辺倒」がなければ、野党代表に逮捕状が請求されること自体なかっただろう。李代表が党代表に就任すると、民主党は一日も休まず「防弾国会」を開いた。もし起訴されても代表職を維持できるように党規まで変えた。それに先立ち、検察捜査権を完全に剥奪する法律までつくった。全てが李代表の弾除けが目的であり、憲政史上初のことだった。

 

 大庄洞などさまざまな疑惑は民主党とは何の関係もない。民主党の誰もそんなことが起きているとは知らなかった。それでも党を「李在明の民主党」にし、全てを防弾に結びつける状況に至った。防弾の役に立つならどんな主張もしている。この異常な姿は、李代表が来年の総選挙における公認権を握っているためだとされる。いくらそうだとしても度が過ぎている。

 

 李代表の逮捕同意案は28日に採決される可能性があるという。李代表が不逮捕特権を放棄しない限り、与野党間だけでなく、野党内部でも再び対立が避けられない。李代表個人の犯罪容疑のために、どれだけ多くの国家的対立と浪費を招くのか。今からでも自ら裁判所の令状審査を受けることを決めれば、逮捕同意案を採決する必要はない。李代表の主張通りに罪がなければ逮捕状請求は棄却され、李代表の政治的立場はむしろ強まるだろう。さもなくば、相応しい法的責任を負えばよい。憲政史上初めての野党代表に対する逮捕状請求は、李代表と民主党が憲政史上例を見ない防弾行為に及び、自ら招いたものだ。


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

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「北朝鮮、ロシアに武器を提供してキム・ジュエが乗る白馬をもらった」
記事入力 : 2023/02/17 14:38

消息筋「武器を運んだ列車が北に戻ってくるとき、多数の馬を積んできた」



北朝鮮が昨年末からロシア側に武器支援を行っていると目される中、武器を運んだ列車が北朝鮮へ戻ってくるとき、ロシア産の白馬を多数積んでいたことが16日までに分かった。ロシアに武器を売って、民生物資の代わりに金正恩(キム・ジョンウン)一家や高官層のための馬を搬入したと推定される。情報消息筋は「このとき持ち込んだ白馬を、先の北朝鮮の軍事パレードで『キム・ジュエの白馬』などとして用いたと推定される」と語った。
 

 北朝鮮において白馬は、指導者や将軍が乗るものと考えられている。北朝鮮は金正恩委員長、李雪主(リ・ソルジュ)夫人などが白馬に乗った姿を幾度も公開し、最高指導者一家の権威を浮き彫りにしてきたが、そうした馬の多くはロシアから輸入していると伝えられている。リア・ノーボスチ通信などロシアのメディアは昨年、オルロフ種の駿馬51頭がロシアの沿海州から北朝鮮へ輸出された、と報じた。2019年10月に金正恩委員長が李雪主夫人、妹の金与正(キム・ヨジョン)氏などと共に白頭山へ「軍馬行軍」に出かけた際に乗っていた白馬と同じ品種だという。北朝鮮の事情に詳しい消息筋は「昨年11月、2年ぶりに朝ロ間の列車の運行が再開されたが、新型コロナにより民生・防疫面で困難に直面している北朝鮮は、民生物資を後回しにして金正恩一家や高官層のためのぜいたく品から真っ先に搬入した」と語った。

 

 今月8日の軍創設75周年軍事パレードでは、金正恩の娘キム・ジュエの所有する白馬が登場した。当時の映像を見ると、キム・ジュエの白馬は金正恩が乗った白馬に続いて登場する。朝鮮中央テレビは「愛するお子さまの最も愛しておられる駿馬がその後に続き、活気に満ちた閲兵の流れを率いている」と伝えた。北朝鮮がキム・ジュエ所有の白馬まで公開したことを巡っては、金正恩の娘で白頭の血統第4世代であることを内外に公表しようとする狙いがある、との解釈が出ている。

 

キム・ウンジュン記者


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 

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韓国の国民年金、昨年は史上最悪80兆ウォンの損失
記事入力 : 2023/02/17 15:58


 

韓国の国民年金による昨年の運用利回りがマイナス8.47%を記録し、80兆ウォン(約8兆3000億円)に達する損失を記録したことが16日までに分かった。1999年に国民年金基金運用本部が設立されて以来、年間ベースで最も運用実績だ。

 

 運用データは今月初めに開かれた国民年金基金運用委員会の会合で初めて公表され、先週開かれた今年初の投資政策委員会会議で検討された。


 これにより、昨年初め時点で950兆ウォンを見込んでいた基金運用規模は、昨年6月、9月に続き、再び900兆ウォンを下回った。

 

 昨年は年初から11月までの運用利回りがマイナス4.93%となり、回復傾向に転じる兆しもあったが、昨年12月に世界の金融市場が再び急落し、過去最悪の運用実績となった。昨年12月に米ナスダック総合指数はマイナス8.73%、スタンダード&プアーズ(S&P)500指数はマイナス5.90%を記録した。

 

 国民年金年次報告書によると、基金が創設された1988年から2021年までの年平均運用利回りは6.76%だった。これまで最も運用利回りが低かったのは、世界的に金融市場が動揺した2018年のマイナス0.92%であり、金融危機が全世界を襲った08年でさえ、運用利回りはマイナス0.18%で善戦した。 


オ・グィファン記者


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

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「韓国版NASA」青写真まとまる…数億ウォン台の年俸で外国人の採用も可能に
記事入力 : 2023/02/18 11:16

「宇宙航空庁」の下絵が見えてきた…年俸上限・国籍規制なし


▲今年1月、尹錫悦大統領が宇宙経済ロードマップを発表している様子。/写真=聯合ニュース

 

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が「韓国版NASA」を作りたいとして推進している、宇宙航空庁設立のための下絵が出来上がった。従来の政府組織運営や公務員の待遇と違って報酬上限を廃止し、組織を迅速かつ柔軟に運営できるようにするのが中心的な内容だ。韓国政府は、今月末の立法予告を経て今年上半期中の国会通過を目標にしている。
 

 17日に大統領室と科学技術情報通信部(に相当。科技部)など関係部処(省庁に相当)が暫定的に確定させた「宇宙航空庁の設置および運営に関する特別法案」によると、中央行政機関として設置される宇宙航空庁は、宇宙航空関連の研究開発、政策樹立、産業育成、民軍・国際協力、人材育成、宇宙関連の国民安全確保機能を担当することになる。組織は庁長(1人)、次長(1人)、その下に1本部(1級相当の本部長)という体制でまずは発足する。

 

 法案は「専門性に基づいた組織を立ち上げ、柔軟かつ自律的に運営しなければならない」という原則を盛り込んだ。これにより、宇宙航空庁長が本部所属のプロジェクト組織を迅速に構成・変更・解体できるようにした。政府組織の改編に数カ月かかるのとは違い、1週間以内にプロジェクト組織の改編ができるように、専門性中心の柔軟な組織として構成・運営するというわけだ。科技部は「未来の公務員組織の革新モデルを提示することにも重点を置いた」とコメントした。

 

 最高の専門家を迎え入れるため国籍など各種の規制もなくし、報酬上限も廃止して破格の年俸を予告した。特別法案では、チーム長以上の全ての補職に民間の専門家を任期制公務員として採用できるようにしている。政府組織法が20%以下に制限している民間人比率を適用しないことで、特例を設けたのだ。

 

 既存の公務員報酬システムとは無関係に、年俸上限を置いていない。海外の人材を迎え入れるため、外国人や複数国籍者の任用も許容している。1級以上の任期制公務員の財産登録や公開は維持されたが、株式の白紙信託義務については例外を設けることとした。さらに、宇宙航空庁で勤務した民間専門家が退職後、関連分野で仕事ができるように、再就業特例も設けた。

 

 ただし一部では、宇宙航空庁長や所属公務員の多くが外国人や複数国籍者で占められた場合、国の安全保障の上で問題になりかねないと懸念している。政府出資研究機関のある関係者は「海外の専門家を迎え入れるという趣旨は十分に理解できるが、国家戦略分野の宇宙航空庁のトップを外国人や複数国籍者に任せたら、国家安全保障の上で問題が生じかねない」と語った。韓国政府は、今回の法案が今年6月に国会を通過すれば11月までに施行令を整備し、12月に航空宇宙庁を発足させる計画だ。

 

郭守根(クァク・スグン)記者


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

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「何が何でも反日」にNO…韓国で興行不振続く抗日映画(上)
記事入力 : 2023/02/19 11:03


▲2015年の韓国映画『暗殺』に登場する独立軍最高のスナイパー、アン・オギュン(チョン・ジヒョン)。同映画は観客1270万人を動員した。写真提供=CJ ENM



映画の興行を助ける材料とされてきた「抗日(反日)」だが、最近の映画館街では今ひとつになりつつある。

 

 李舜臣(イ・スンシン)将軍が主人公の『ハンサン -龍の出現-』は観客726万人を集めたが、その前編に当たる2014年の映画『バトル・オーシャン 海上決戦』(1761万人)に比べると観客動員数が半分にもならず、興行的には振るわなかった。安重根(アン・ジュングン)義士の最期の1年を描いた映画『英雄』=原題=は公開されてから2カ月近くになるが、損益分岐点(340万人)をいまだに超えられていない。ソル・ギョングとイ・ハニの主演で朝鮮総督暗殺作戦を描いた『幽霊』=原題=、認知症の高齢者が60年ぶりに親日派に復讐(ふくしゅう)するという映画『リメンバー』=原題=は惨敗した。抗日映画は昨年夏からずっと興行不振に陥っているのだ。

 

 新型コロナウイルス感染拡大前の2010年代は『バトル・オーシャン 海上決戦』『暗殺』『密偵』『鳳梧洞戦闘』=原題=など、日本を敵と設定した映画のほとんどが大きな収益を上げた。例外は『軍艦島』と『隻眼の虎』だけだった。ところが、最近の抗日映画は相次いで無残な興行成績となっており、「映画館街で『無条件の反日』や『ノージャパン(No Japan=日本製品不買運動)』が通用した時代は終わった」という見方が出ている。

 

 映画市場アナリストのキム・ヒョンホ氏は「商業映画がよく使っていた従来の抗日テーマは、今後の市場をリードする20-30代の観客たちには訴える力があまりない」「かつては『日本に勝ちたい』という心理がヒットの助けとなったが、最近の若い観客たちはその段階を通り過ぎて『克日』を達成し、今は日本を見る目に余裕ができているためだ」と分析した。「製作費100億-200億ウォン(約10億-20億円)の映画を作る監督・プロデューサー・投資家はほとんどが40-50代なので、過去の慣性から抜け出せないでいることが問題だ」という指摘もあった。

 

■抗日映画が不振のワケ

 『ハンサン -龍の出現-』は韓国歴代興行成績ランキング1位『バトル・オーシャン 海上決戦』の続編ということで、観客動員数1000万人を達成できるかどうかに関心が寄せられていた。ところが、新型コロナの防疫措置が解除された夏のかき入れ時に公開されたものの、興行成績は『バトル・オーシャン 海上決戦』より1000万人も少なかった。今年末に公開予定の「李舜臣三部作」最終作の『露梁(ノリャン):死の海』=原題=も興行を楽観できなくなった。『英雄』はミュージカル映画という違和感や、主人公たちが歌う時の動機付けが不十分な点などが問題視されて興行不振だ。

 

 映画評論家のユン・ソンウン氏は「『ハンサン -龍の出現-』と『英雄』は実在の人物を取り上げているからいいとしても、『幽霊』や『リメンバー』のように悲壮感でアプローチする抗日映画は時代錯誤的だ」「動画配信サービスの時代になり、コンテンツの国籍を問わず『面白ければ見る』という実用主義が大勢になっている。無条件に『反日』や『クッポン(盲目的な愛国心)』を強調する映画は以前ほどのパワーがない」と評した。


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

「何が何でも反日」にNO…韓国で興行不振続く抗日映画(下)
記事入力 : 2023/02/19 06:04




また、キム・ヒョンホ氏は「ハリウッドがドイツ・ソ連・日本・アラブ・エイリアンなど敵を変え続けているように、韓国の商業映画も日本について考え直す時期になった」と話す。 「アクション2さじ、反日1さじ、お涙1さじ」というこれまでの味付けを繰り返すのではなく、若い観客たちが何を好み、何を嫌っているのか、変わりつつある風向きをつかむべきだという意味だ。
 

 観客1000万人を動員した昨年公開の『犯罪都市 THE ROUNDUP』は30代以下の観客が、トム・クルーズが主演した『トップガン マーヴェリック』は40代以上の観客がヒットに貢献した。韓国は20-30代の観客が好きな市場も、40代以上の観客が作る市場も持っている。問題なのは、両方ともつかもうと映画に水を差してしまうことだ。

 

 先週末の興行成績ランキングではレトロ対決が繰り広げられた。特定の世代にとってノスタルジーが刺激される日本のアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK(ザ・ファーストスラムダンク)』や、25年ぶりに高画質3Dで再公開された『タイタニック』など、1990年代に誕生したコンテンツが1-2位を争っている。「オールド」だと考えられてきた素材が「ニュートロ(Newtro=new+retro)」という新たな解釈で受け入れられたり、その時代を一度も経験できなかった世代にとっては全く新しいものとして受け止められたりしているということだ。

 

■「オヤジの栄光時代はいつだよ…俺は今なんだよ!!」今を生きよう
 

 韓国の商業映画が過去と同じ当たりを今日も出そうとホームラン(大ヒット)ばかり狙って空振りばかりしている間に、『THE FIRST SLAM DUNK』は映画業界が驚くような興行成績を出している。3週連続興行成績ランキング首位をキープし、観客動員数300万人に迫っている。同映画は30年前の原作漫画にさまざまな思い入れを持っているファンを映画館に呼び寄せているだけでなく、若い観客たちにも愛されてロングラン中だ。吹き替え版と字幕版を交互に見るリピーターも少なくない。

 

 ある大手配給会社の役員は「最近の観客は特定の国の商品やサービスを無条件に排除することなく、効用や価値に応じて消費しているということが証明されたケースだ」「かつては老若男女が楽しめる安定した素材やテーマ、『クッポン』や『新派(舞台演劇でかつて流行した人情もの)』に対する寛大さがあったが、新型コロナ以降はその成功方程式が崩れた」と語った。

 

 ユン・ソンウン氏は「『クッポン』も『新派』も洗練された美しさや面白さの裏付けがなく、以前のように無条件に民族主義を強調するスタイルでは限界が見えている」「映画制作を決めてから投資する人の多くが比較的高い年齢で、市場の変化にあまり気付いていないようだ」と指摘した。これまでの世代が自ら反省すると共に、若い世代とコミュニケーションし、より斬新で魅力的なテーマや素材を発掘しなければならないということだ。

 

 最近の若い観客たちは過去に縛られていない。「オヤジの栄光時代はいつだよ…俺は今なんだよ!!」という『SLAM DUNK』の主人公カン・ベクホ(桜木花道)の名ゼリフのように、今を生きようということだ。

 

朴敦圭(パク・トンギュ)記者


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

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