このブログでも何度も書いているので、読んだことある人なら知っているだろうけれども、何を隠そう無類の怪獣好きな僕。
世間には古今東西、たくさんの怪獣たちがいるけれども、そんな中でもやはりゴジラは特別。
2016年には『シン・ゴジラ』という形で、日本映画界にもゴジラが復活したけれども、それ以前には所謂「モンスター・バース」シリーズとして、ハリウッド版ゴジラが世間にその存在を示していて、僕も大好きなシリーズなんだけれども、その第4弾作品として「ゴジラvsキングコング」が公開されると知った時の興奮と言ったら・・・・・!!!!
というわけで、
第一報からいろいろあって日本公開が遅れていたこの作品。
公開2週目にようやく、やっと!観に行くことができたのでした!!!
というわけで、まずはあらすじの紹介です!!!!!
【あらすじ】
ハリウッド版「ゴジラ」シリーズの「GODZILLA ゴジラ」(2014)、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(19)と、「キングコング:髑髏島の巨神」(17)をクロスオーバーして描く「モンスターバース」シリーズの第4作で、ゴジラとキングコングという日米の2大怪獣が激突する。
モンスターの戦いで壊滅的な被害を受けた地球。人類は各地で再建を計り、特務機関モナークは未知の土地で危険な任務にあたりながら、巨大怪獣のルーツの手がかりを掴もうとしていた。そんななか、ゴジラが深海の暗闇から再び姿を現し、世界を危機へ陥れ、人類は対抗措置として、コングを髑髏島(スカルアイランド)から連れ出す。人類の生き残りをかけた戦いは、やがてゴジラ対コングという未曽有の対決を引き起こす。
監督は「サプライズ」やNetflix実写版「Death Note デスノート」などを手がけたアダム・ウィンガード。
出演はアレクサンダー・スカルスガルド、レベッカ・ホール、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」から引き続き登場するミリー・ボビー・ブラウン、カイル・チャンドラーほか。また、「GODZILLA ゴジラ」「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」で渡辺謙が演じた芹沢猪四郎博士の息子・芹沢蓮役で小栗旬が出演し、ハリウッドデビューを飾った。
(映画.comより)
ん-と・・・。
モンスター・バースシリーズの第1作目の『GODZILLA(→僕の感想はコチラ)』だって、第3作目の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(→僕の感想はコチラ)』だって「いいところも、悪いところも、いっぱいある!」っていう感じのツッコミどころ満載・・・でも、超、最高!!!って作品だったじゃないですかぁ?
だから今作もきっとそんなもんだろうと思って臨んだわけですが、まぁ実際そんな作品でしたよ・・・・。
というわけで、まずは今作で「ダメだこりゃ」と思ったポイントをいくつか述べさせていただきますね。
※以下、ちょっとネタバレ含みますので注意!!
モナークの存在する意義って・・・?
『キング・オブ・モンスターズ』のころから薄々勘付いてましたけど、世界を一瞬で滅ぼしかねないモナークという会社の存在。完全にNGなんじゃないでしょうか?
もしかしたら、モナークのヤバさに気づいているのは映画を観ている我々だけで、あの世界に生きている人々は気づいていないのかもですが、さすがにアレじゃダメでしょ・・・と思わずにはいられないハチャメチャっぷりでした。
モナークさん。セキュリティ甘すぎ!
で、そんなモナークさんの施設。全般的にセキュリティ甘すぎじゃないでしょうか??
さっきも書いたけれども、モナークが研究している対象は怪獣たち=一瞬で世界を滅ぼしかねないパワーを持った存在なわけですから、セキュリティは万全にして、関係者以外の立ち入りは厳重に防ぐべきだと思うんだけれども、とにかくガードが甘すぎ!
よくわからんけど、ああいう施設って、各部屋ごとに最低でもセキュリティカード、場所によっては生体認証とかできっちり入退室を管理しなきゃいけないんじゃないのかなぁ・・・・。
芹沢博士・・・いらなくね?
そもそもあの役回りって必要?完全に遠隔操作でいいんじゃね?と思ったし、そもそも芹沢である必要性は全く感じられませんでした。
スタッフたちは日本人の苗字は全員「セリザワ」だと思っているのでは?と邪推してしまうほど・・・・。
・・・・と、雑な部分がいっぱいな作品でしたが、
とにかくもう最高でした!
軽快なポップスと共にコングが目覚めるオープニング・・・・からの、コングのパワーと知性がそれだけで理解できる、木を引っこ抜いての槍投げシーンを観ただけで「あぁ、これは最高の怪獣映画だ!」と感じましたし、この場面以外でも「カッコいいとカワイイを兼ね備えてる」コングの描写がとにかく魅力的!!
どれくらい魅力的だったかと言うと、ゴジラvsキングコング公開というわけで、巷に溢れかえっていた「あなたはゴジラ派?コング派?」とか「あなたの風邪は喉から?鼻から?」なんて質問には「ゴジラ派!」とか「喉から!」と、即答していた僕でさえも、明日からは「うーん。どっちも好きだけど、・・・やはりゴジラ派かなぁ」とゴニョゴニョと答えてしまうんじゃないか・・・と思ってしまうほど。
そんなコングと、前作以上に凶暴性を増したゴジラが海の上で、町の中で、手を変え、場所を変え殴り合っている姿を見ているだけで全身にアドレナリンが溢れて、思わず満面の笑顔!!
とにかくパワーで押し切るゴジラと、パワーだけではなく、道具も上手く活用したりとスマートな闘いを繰り広げるコングとの、両者のファイティングスタイルの違いをしっかりと描いているあたりには、観客を飽きさせない工夫を感じられて思わず唸らされたり・・・で、もう楽しくって仕方がない!!!
いろいろとツッコミどころが満載な本作ですが、怪獣同士のバトルの面白さのみを追求する方向に完全に割り切っている方向性、これはこれで正解だったのではないでしょうか。
そんなこんなで、すっかり満足して劇場を後にしたのでした。
いやー、それにしても。
この映画を観た友人同士で居酒屋に繰り出して「ゴジラとコングがひとしきり戦ったあとで、最後に顔近づけて叫び合うシーンが最高だった」とか「もう1体出てくるあの怪獣。パンチを出す時にヒジにあるエンジン?が火を吹くのがメカっぽくてよかった」とか、そんなことをワイワイと話せる日が早く来ないかなぁ・・・などと思いつつ。
この作品。劇場で観なければ、面白さが大半減するお手本のような映画だと思いますので、興味のある方は今すぐ劇場へ!
(2021年7月16日 チネチッタ川崎にて鑑賞)