カラフル(2010/アニメ版) | ヤンジージャンプ・フェスティバル

ヤンジージャンプ・フェスティバル

基本はシュミ日記です。
…遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん…
  

先月のバタバタを取り返すべく、今日も映画行くZE!


ってんで、この作品を鑑賞。


初めて予告編観て以来、かなーり楽しみにしていた作品です。




では、期待に胸を躍らせながら・・・・あらすじのご紹介。






【あらすじ】


 森絵都の名作児童文学を「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」「河童のクゥと夏休み」の原恵一監督でアニメ映画化した感動ファンタジー・ドラマ。

死んだはずの主人公が天使から再挑戦のチャンスをもらい、自殺した少年の体を借りてその家族や周囲の人々との暮らしを始める中で、少年にとっては灰色に見えた日常が、本当は様々な顔を持っていたことに気づいていく姿をさわやかに綴る。

 死んだはずの“ぼく”は、プラプラという天使らしき少年から“おめでとうございます。あなたは抽選に当たりました”と話しかけられる。

大きな過ちを犯して死んだ魂のため輪廻のサイクルから外れてしまうはずだったが、再挑戦のチャンスが与えられたというのだ。

そして、自殺したばかりの中学生“小林真”の体を借りて、自分の犯した罪を思い出すため下界で修行することに…。

ところが、父は偽善者で、母は不倫中、そして自分をバカにする兄とは絶縁状態という最悪の家庭環境。おまけに学校でも、友だちがひとりもいない上に、秘かに想いを寄せる後輩ひろかが援助交際をしていた事実を知ってしまうなど、まるで救いのない日々だった。

そんな中、真の体に収まった“ぼく”は、真っぽくない振る舞いで周囲を困惑させてしまうのだが…。










あー。うー。

何か・・・苦しい作品だなぁ・・・・。







この作品をざっくりと説明すると、なんらかの罪を抱えて亡くなった魂が、「修行」ということで、自ら死を選んでしまった中学生の身体に宿って、人生をやりなおす・・・という作品。




主人公である「ボク」は、自殺した中学生の人生を体験することによって、一見救いようのない悲劇的な人生の中にも喜びがあることを発見し、中学生の家族たちは、彼の自殺→奇跡的な回復を通して、人生で一番大切なものは何か・・・を発見する・・・というストーリ。










先の見えない閉塞感に覆われて、先進国の中では一番多い・・・とされる自殺率を記録してしまっている、この国にとっては、今一番必要な作品なのかもしれないよなぁ・・・と思う反面、何だかあんまり突き刺さらなかったなぁ・・・・という残念な印象も・・・・・。







なんていうか・・・・・。




ケータイ小説とか、ライトノベルとか・・・・・

はたまた「青少年の自殺を防ごうキャンペーン」のためにつくられた、教育ビデオとかを観ているような・・・・そんな「表面だけを、しゃらんっと撫ぜてみた」・・・という雰囲気を感じてしまいました・・・・・。







この違和感は何だ・・・と考えるに、まずはどこかヌメっとした印象の映像が好きになれなかった・・・とか、脇を固める名優陣(特に宮崎あおいさんの怪演は見事!)に比べて、主人公を演じた若い声優さんの演技がイマイチだった・・・とか色々あるのですけれども、それよりも何よりも何だか饒舌な脚本・・・・これが個人的にはどうにも乗り切れなかった一番の原因なのかなぁ・・・・と思ったりもします。







うーむ、何だか名作になりそうな場面がそこかしこに散らばっていただけに、本当に残念・・・・。




とりあえず、一度原作とじっくり向き合ってみなければいけないのかもなぁ・・・と思っているところであります。