ちょんまげぷりん | ヤンジージャンプ・フェスティバル

ヤンジージャンプ・フェスティバル

基本はシュミ日記です。
…遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん…
  

・・・・すっかりご無沙汰の更新となってしまいました。



ここんとこ色々とバタバタでしたが、ようやく落ち着きムード。


そんなわけで、今夜はゆるーい気分でこの作品を鑑賞です。



【あらすじ】


荒木源の同名小説(旧題『ふしぎの国の安兵衛』)を錦戸亮主演で映画化したハートフル・コメディ・ドラマ。現代にタイムスリップしてしまった江戸時代のお侍が、ひょんなことからパティシエとして活躍する傍ら、居候先の母子と時代の壁を乗り越えて絆を深めていく姿をコミカルかつハートウォーミングに綴る。共演はTV「篤姫」のともさかりえ。監督は「ジェネラル・ルージュの凱旋」「ゴールデンスランバー」の中村義洋。

 シングルマザーのひろ子はやんちゃ盛りの一人息子・友也を抱え、子育てと仕事に追われる毎日を送っていた。


そんなある日、彼女はお侍の格好をした奇妙な青年を目撃する。しかし、ひろ子が撮影か何かだと思っていたその青年は、木島安兵衛という180年前の本物のお侍だった。


そして成り行きから、ひろ子の家に居候することになった安兵衛。居候のお礼にと家事一切を引き受けると宣言、意外にもその才能を発揮していく。


そんな安兵衛を友也は父親のように慕い、一方のひろ子も安心して仕事に打ち込めるようになり大助かり。ところがその矢先、お菓子作りに目覚めた安兵衛が、いつの間にか天才パティシエとして時の人となってしまい…。


(allcinama online様
より)




いろいろなところで結構評判の良かったこの作品ですが、まあどうせジャニーズ系映画だしね・・・・なんて思いながらの鑑賞だったのですが、見終わった今となっては、その意見「全面撤回」。



いやいや、なかなか良い作品でした◎





作品冒頭。


東京郊外にあるスーパーの前。


ちょんまげ姿で、ぽつんと立ちすくむ錦戸亮さんの姿・・・・・。



イケメンさんの錦戸さんが、ちょんまげ姿で、都内にある古ぼけたスーパーの前に立ちすくんでいる・・・・という違和感、可笑しさ。


ココロの底から湧き上がるクスクス笑い・・・。



この「違和感」と「可笑しさ」ってのは、この作品の世界観そのもの。


開始後、わずか数分で、観客のココロを強引に作品の世界に引きずり込む・・・っていうのは、さすが「ゴールデンスランバー」の中村監督だなぁ・・・とまずは感心。



その後も




「江戸:トウキョウ」


「侍:スイーツ」




…という、「異なるモノ同士」の




対立→お互いがそれぞれの良さを理解する→歩み寄る




という様子が、テンポ良く描かれていくわけですが、もうそのエピソードの一つ一つがなかなかいい感じで、こちらも終始クスクス笑ったり、時折ホロリとさせられたり・・・



特に作品ラスト。




タイムスリップものの作品ではお約束の、別れのシーンが待ち受けているのですけれども、このラストはなかなかの名シーン・・・・・。


キヨシローさんの歌うエンディングテーマとも相まって、なんとも爽快な感動を味わうことができたのでありました。




まあ、正直に申せば


「それはあんまり都合が良すぎるんじゃあないですか!?」


とツッコミたくなる場面もいくつかあったりもしたのだけれど、この作品に対してそんなことをいちいちツッコむのも野暮ってなもの。




一流パティシエがいるお店ではなく、町中の喫茶店とかファミレスやなんかで、仲間と一緒にパフェを食べる感覚…。


そんな感覚で楽しむには最高な作品だったのでありました。




大変、美味しうございました。