不登校になって日が浅い、子どもと保護者さんへ②(再掲載)
さて前回の続き。不登校になって日が浅い時の話。さて当たり前のことですが、不登校になって、もう一度学校に登校するためには、本人のメンタル面が落ち着いて、元気にならなければなりません。子どもたちは、もう一度学校に行く際に、大人が考えている以上のエネルギーを絞り出さなければならないのです。学校では、「不登校は、行き渋りの段階での早期発見、そして長期化を防ぐ」ということを、重視しているはずです。学校を休み始める段階で、丁寧に本人から相談をしたり、自宅に電話をしたり。こうしたら来れるかな?大丈夫だから、学校においで。登校を促すために、たくさん動いてくれるでしょう。そして、お父さんお母さんも同じことを、子どもに求めてしまうかもしれませんね。子どもが学校を休み始めた最初の頃、お父さんお母さんは「来週からは登校しなよ」「遅刻してもいいから途中から登校しよう」「一緒に校門まで行ってあげるから」こんな感じで何とか学校に行ってもらおうと声掛けをするかもしれません。それ自体をすべて否定するわけではありません。学校に行けない理由も人それぞれ。本人も学校に行こうか迷っているかもしれないし、登校への意欲も、拒否感の強さも子どもたちによって違うのですから。案外、保護者の一言がきっかけで、また元気に楽しく学校に通えることも、あるのかもしれません。しかし、保護者の感覚では「ハードルを下げた」つもりでも、子どもの目線では全然そんなことはない、ということはあります。保護者の期待はもっぱら裏切られるものだ、と考えておいた方がいいかもしれません。(「親の期待を裏切る)という言葉自体、なんだかすごくしんどいですね…。あまり使いたくない…。)「来週から~」→(どんどんその日が近づいてくる…、怖い)「遅刻してもいいから~」→(遅刻はダメなことって今まで言われてきたのに…、目立っちゃうし…)「一緒に校門まで~」→(そんなの恥ずかしいし…、無理やりにでも連れていくの…?)こんな感じで、良かれと思っての提案が、子どもにとってありがたくない提案になっているかもしれません。繰り返しになりますが、どのようなきっかけで学校に行けなくなったにせよ、一度学校に行けなくなった状態から、もう一度学校に通い出すというのは、とても勇気のいることで、本人はエネルギーを消耗するのです。学校はとても狭い世界です。たとえ登校できたとしても周りの目が気になりますし、自分が居ない間に学校はどんな変化があっただろうかと、とても不安になるはずです。お父さんお母さんにはそのハードルの高さを意識してもらえればと思います。同じような立場に置かれたら、大人でもきっとしんどいはずです。職場を、一週間休んでまた再度通い始めることを想像すると、胃がキューっとなりませんか?さらにしんどいのは、職場のメンバーには、なぜあなたがお休みをしているのか、理由がほとんど説明されていないのです。不登校になる時に、「○○な理由で、明日からしばらく学校をお休みします」と宣言してから不登校になる子どもはまずいないでしょう。そもそも理由をなかなか言葉にできなかったり、勇気を出して打ち明けても共感してもらえなかったりするのです。大人の職場で例えるならば・当日無断欠勤・仕事の引継ぎなし・分かりやすい理由もなしで長期間お休みするのが、子どもの不登校です。真面目な子であればあるほど、後ろめたさや居心地の悪さを感じてしまいます。不登校になって日が浅い時期は、お父さんお母さんも不安だし、イライラするし、しんどいはずです。それでも決して焦らず、子どもに無理をさせずに見守ってください。よっぽど気持ちの準備ができて落ち着かないと、教室に戻るなんて出来ないのです。そしてなにより、いったんは学校に通うようになったとしても、また不登校の状態に戻ることも珍しくありません。勉強について行けなかったり、生活リズムが戻らなかったり、理由はやっぱり見つからないけど、気づけば不登校の状態に戻ってしまう。そんなことはいくらでもあるのです。保護者の方は、そうしてお子さんが一進一退を繰り返したとしても、そのたびに怒ったりするようなことはしないでください。粘り強く支えてあげて欲しいのです。学校に行けなくなった子どもに対して、「一週間、一ヶ月で学校に戻れるだろう」なんて思わないでください。そんな短期間で学校に戻ったら儲けもの、くらいのものでしょう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フリースクール・パーソナルアカデミー大阪府池田市・阪急宝塚線池田駅降りてすぐフリースクール・学習塾〒563-0047大阪府池田市室町1-8 阪急池田駅前ビル2階Tel:072-753-7203メール:info@personal-ac.comHP:http://ikeda.personal-ac.com/公式LINEはこちらから↓