頻尿の治療と対策 | 骨盤底のプロ・マダムフリーランス熊丸真理

骨盤底のプロ・マダムフリーランス熊丸真理

福岡県福岡市六本松で『骨盤底筋トレーニングサロンはぴくま』営業中!
骨盤底のお悩み(尿漏れ・頻尿・子宮脱・性交痛・骨盤のゆがみ・姿勢・呼吸)に関する情報と、50歳でフリーランスになった私の人生最後の大冒険についてもリアルタイムで経過を発信。

マダムフリーランス・骨盤底理学療法士の熊丸です。
本日も頻尿について書いていきます。

ありがたいことに、サロンの方でも頻尿などの膀胱や骨盤底のお悩みのお客様がぽつぽつとご予約いただけるようになりました。皆さんこのブロブを見てくださって、信頼して来てくださっているようです。ありがたい。

尿漏れや頻尿や軽い骨盤底臓器脱で泌尿器科を受診される方って、全体の8%しかいないそうです。40代以上の6人に1人は悩んであるという統計がありますので(これは日本人の花粉症にかかっている人より多い人数だそうです)、なかなか泌尿器科受診はハードルが高いことが伺えます。

最近は福岡市内でも産後の尿漏れや骨盤底のお悩みに対応されるサロンさんも出てきて、もしそちらに行かれる機会があれば、またハードルが病院よりも低そうならば(例えば軽い腰痛や肩痛で整形外科受診するまでもない場合、整骨院に行ってみたりしませんか?)行ってみても良いかもしれません。

頻尿で泌尿器科病院にかかられる際に、症状によって検査の内容や治療方針も違うかもしれないですが、簡単にどのような検査や治療をされるか、紹介しておきます。

先ずは問診で、おしっこに1日何回行きますか~とか、夜も何回起きますか~とか、残尿感ありますか~とか、おしっこの勢いはどうですか~とか、聞かれることと思います。
同時に尿検査や、必要であれば膀胱をお腹からエコーで見たり、お腹から触診して膀胱の柔らかさとか診ていただくこともあるかもしれません。
必要に応じて『排尿日誌』といって3日間の排尿の回数、排尿の量、漏れの量などを測る検査もあります。
普通は頻尿であればきつい検査や内診はないと思ってもらって大丈夫です。
それで医師が診断を下していきます。

多いのは『過活動膀胱』という疾患です。膀胱炎でなければ。膀胱炎との鑑別は尿検査で行われます。
尿意の切迫感(急におしっこがしたくなっていてもたってもいられない状況になること)が必須症状で、急いでトイレに駆け込まなくてはいけないことが1日に数回ある、とか。
例えば台所で水を流すと尿意が急に発生する、とか。
外出から帰ってきた際にカギを開けてドアノブに触った瞬間に急に尿意を催してトイレに駆け込む、とか。
そういった症状を『尿意切迫感』と言います。
1日に何度も切迫感があると、焦ってしまって何回もトイレに行ってしまう⇒頻尿になります。

また、この際に尿漏れを起こすタイプと尿漏れはないタイプと、2つあります。
漏れがある方は、漏れを恐れるがゆえに、ますます何度もおしっこに早めに行っとこう、とにかく漏れる前に膀胱をなるだけカラにしておこうと思われるわけです。

頻尿って、1日に何回おしっこに行けば頻尿になるのでしょうか。
いくつか定義はありますが、目安としては、『朝起きてから、夜寝入ってしまうまでの排尿回数が8回以上』『夜寝てしまってから、わざわざ排尿のために起きだしておしっこに行くことが2回以上』あれば、頻尿と言えます。
例えば朝6時に起きて夜11時に寝る人で、17時間起きていて、7時間寝ているとすれば、昼間は約2時間半くらい空けて排尿されるならばぎりぎり頻尿ではない感じでしょうか。2時間おきに排尿するのであれば頻尿になりそうです(排尿間隔は人によってタイミングがまちまちだと思いますので、起きている間に何回行くのかで決まります)。

ちなみに私、今日で52歳になりましたが、大体昼間の排尿回数は4回、多くて5回。夜は0から1回です。

よく驚かれるのですが、膀胱容量って、個人差は少しあると思いますが、日本人女性で約450mlです。ペットボトル1本弱はおしっこ溜めてもよい。

だいたいお客さまや患者様からは『えー!!』って言われるところです。
そんなに溜められるとは思ってなかった~とか、そんなに出てる気がしないとか、そんなに貯められないとか言われます。

そりゃ、何回もおしっこ行ってたら、そんなに出ません(笑)。

頻尿の原因が、前出の過活動膀胱であれば治療としてはまずお薬が処方されます。
同時に、骨盤底筋トレーニングや膀胱訓練と言って、尿意を逃がす練習をします。

概ねこれらの治療で良くなることが多いですが、まれに治らない場合もありますので、その場合は次の治療に行くことが多いようです。

サロンでは、病院ではないですので診断やお薬はありません。
正しい骨盤底筋トレーニング、膀胱訓練、また骨盤底筋がうまく動くためのストレッチや整体を行っています。

そして多くのリハビリがそうであるように、1回の施術や骨盤底筋トレーニングで筋力が付いたりすることはありません。ご家庭でのホームエクササイズが重要ですし、数回来ていただいて筋力が向上し、症状緩和が図れているかどうか確認していく必要があります。

今日もステキなパンツでお過ごしください✨✨