おしっこ我慢するのは身体に悪いのか? | 骨盤底のプロ・マダムフリーランス熊丸真理

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福岡県福岡市六本松で『骨盤底筋トレーニングサロンはぴくま』営業中!
骨盤底のお悩み(尿漏れ・頻尿・子宮脱・性交痛・骨盤のゆがみ・姿勢・呼吸)に関する情報と、50歳でフリーランスになった私の人生最後の大冒険についてもリアルタイムで経過を発信。

こんにちは!マダムフリーランス・骨盤底理学療法士の熊丸です。

泌尿器科病院の骨盤底筋指導外来(いわゆる尿もれなんかの個別リハビリですね)にお越しになる患者さまは、泌尿器科の中でも
・尿もれがある方
・頻尿がある方
・骨盤臓器脱(膣から膀胱や子宮や直腸が下がって出てきている方)
・原因が分からない骨盤内痛
・GMS(閉経後泌尿器生殖器症候群)による陰部の違和感がある方
になります。あくまでも私が行っている病院では、ということです。

 

これらの泌尿器科系のお困りごとに対して、私たちは骨盤底筋トレーニング指導はもちろん行います。

理学療法士は不具合を起こしている筋肉・骨・関節などの機能を回復させるプロフェッショナルなんですね。

よくドラマや映画でリハビリをしてくれる人は、手足を動かしたり、一緒に歩く練習とかしていますね?
あの職業の人です。

よく患者さんに「泌尿器科にまで理学療法士さんがいるの?なんで?」ってよく聞かれますが、だって骨盤底筋は筋肉なので!そこを回復させるのもリハビリなんです!ってお答えしています。

そして私たち理学療法士が得意とする分野が、筋力トレーニングやストレッチなどの直接身体を触ったり動かしたりする以外にもう1つあります。

日常生活の指導です。

『なに~、そんくらい自分でできるわ~』って、思いますよね!

でもでもでもね、

排尿習慣とか、排便習慣とか、その辺りのことってあんまり正しい知識って聞いたことないんじゃないでしょうか?
幼い頃、お母さんやお父さんに指導されて、やってみて、そこから正しくアップデートしてますか?

排尿って、1日何回も繰り返しますし1年365日欠かさず行いますね。それを何十年も続けます(当たり前)。
ですのでちょっとした意識の違いがずーっと積み重なっていくと、上記のような不快な症状にいつのまにか悩まされるってことがありえるんです。てか、多いんです。

一番多いのが
『おしっこを長時間がまんすると膀胱炎になるから、おしっこ行きたいと思ったらがまんせずに行く』

これ間違いです!

おしっこ我慢して膀胱炎にはならないです。安心しておしっこ我慢してもらって大丈夫です。
むしろ少しは我慢してもらって、膀胱におしっこを溜める練習をしてください。
おしっこ溜めて、なおかつ漏らさないようにするために骨盤底筋の筋力が大事になります。

それから、
『いつも膀胱はカラにしておいたほうがいい、おしっこも漏れる心配ないし』とか、『せっかくおしっこ行ったので、膀胱にあるおしっこは毎回全部ふりしぼって1滴残らずだしてやる!』って意識も、とってもNG!てか危険!

泌尿器科で残尿検査と言って、排尿した後に膀胱にどのくらいおしっこ残っているかエコーで検査するんですが、100ml以下であれば正常範囲内です。多少残尿あってもぜんぜんOKです。

ふりしぼって出そうと毎回トイレに行くたびに腹圧を最後までかけて出そうとすると、これって毎回の腹圧で内臓が下がって、骨盤臓器脱にもっともなりやすい行為です💀✖
今すぐやめましょう💀✖

このような排尿習慣の方って、恐らくですが全部出せばスッキリすると思ってる(勘違い)のかなと思います。
逆に言えば、ほかにスッキリしない原因があるのかもしれません。
すでに内臓が膣に落ち込んでいる方や、陰部の乾燥が進んでいる方、さまざまな原因が『いまいちスッキリしない』につながっている可能性があります。その場合はおしっこをふりしぼって出しても解決しませんので、泌尿器科に行きましょう。

今日もステキなパンツでお過ごしください✨✨