●金沢駅で感動したこと
前前回の記事で書いたように、「遅い夏休み」で、金沢に行ってきました。
金沢駅は、世界で最も美しい駅14選に入っているそうで(下記ページ)
    http://spotlight-media.jp/article/35622803315454564
駅正面の「鼓門」が圧倒的な印象ですが、筆者がさらに感心したのが、バス乗り場(冒頭写真右の円形空間、写真中央が、鼓門)。
駅出口からすぐの電子表示板に、「兼六園方面行」 10:45分 何番などと表示されていますので、番号の乗り場(下写真のように、柱の番号も見やすい。ちょうど鼓門の足元です)のバスに乗るだけです。
 


うーん、志望大学選びも、これだけスムーズだと受験生も苦労しませんよね。
でも、実態としては逆で、ひと昔前より、どの大学の、どの学部に進むべきか? 分かりにくくなっている現状を、当ブログでも過去に何度かお伝えしてきました。
その元凶のひとつが、聞きなれない? 学部名・学科名等で、---はい、金沢大にもありましたね~。
 
次々に新しい学問ジャンルが生まれ、社会や文科省から、大学への要望も多様化していますし、伝統ある大学ですと、超強力OB会があったりして、「押寿司」(おしずし)状態の大学当局も大変だと思いますが…。以下、具体的にみていきます。
 
●金沢大学理工学域の中身
金沢大の場合は、理学部と工学部が2008年に統合し※1、理工系(学部)は「理工学域」のひとくくりになっています。が、入試は下記の「学類」別になっていて、大学院もほぼ同じ名前の専攻に進む想定です。
・数物科学類
・物質化学類
・機械工学類(院は、機械科学専攻)
・電子情報学類
・環境デザイン学類
・自然システム学類
このうち、機械工学類、電子情報学類、環境デザイン学類※2 は、名前から、他大学の何学科に当たるか、すぐ分かると思います。
数物科学類には、数学コース、物理学コースと並び、「計算科学コース」がありますので、「電子情報学類」志望のみなさんは、両者で勉強できる中身と、入試科目を見比べてみてください。
知ってて、どちらか選ぶのと、数物科学類という名前だけでスルーするのでは、違いがありますからね。
 
●自然システム学類の中身
自然システム学類には、下記4コースがあります。
・生物学コース
・バイオ工学コース
・物質循環工学コース
・地球学コース
生物学と地球学(地学)は、名前のとおり。バイオ工学も、生物学×工学なので、見当はつきますが、「物質循環工学」は、ぱっと見、環境デザイン学類にあってもおかしくない名前に見えます。
が、実態は、『日本の化学工学はここ金沢で生まれた!~日本で最も歴史ある学科です~
物質循環工学コースは,金沢大学工学部の前身である金沢高等工業学校に昭和14年に化学機械科が設置されて以来,化学工学を主体とする学科としては,日本で最も古い歴史を持つ学科です』
(同コース紹介 トップページから引用)
そうしますと、「物質化学類」の「応用化学コース」との違いは? ということになりますが、こちらも、「化学」を得意科目とするみなさん自身が、両者で勉強できる中身と、入試科目を見比べてみてください。
やはり、知ってて、どちらかを選ぶのと、物質循環工学という名前だけでスルーするのでは、違いがありますからね。
 
●中高生のみなさんと親御さんへの事前リサーチのすすめ
筆者は、今回、実際に金沢に行ってみて、金沢中心街の高低差(城→→犀川)を実感しました。
VR(バーチャル・リアリティ)技術で、3次元景観も再現できつつありますが、重力までは、フライトシミュレータなどをのぞけば、体感できませんからね。
そして、北陸の気候。太平洋側地域の高2生のみなさんは、「夏ではなく」、冬の「角間キャンパス」周辺の下見をおすすめします。
あと、次回は来年の募集になりますが、高校生むけの「世界でかがやく科学技術イノベーション人材の育成」特設プログラムが今年度からスタートしました。
自分はどのコースに応募したいか? 考えるだけで、将来の学部・学科選びのヒントになりますよ。
https://gsc.w3.kanazawa-u.ac.jp/stage/
 
※1 理工系は、2005年~2007年にかけて、現在の「角間キャンパス」に移転をしています。
※2 都市基盤工学関係は、横浜国大、首都大などといっしょに、今後、まとめて記事にする予定です。
●冒頭写真:提供 金沢市観光協会 http://kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/
●BGM  ビッケブランカ 「秋の香り」 & ↓ 金沢でみつけた「白い彼岸花」
 
●2016年度スタートの地域系4学部
 
前回記事では、「国立大学の3タイプ」について書きました。
 
その3タイプのひとつ「地域貢献タイプ」国立大学の中で、2016年度から「地域」を名称に含む学部が、下記4大学に設置されました。
 
・地域デザイン科学部:宇都宮大 http://rd.utsunomiya-u.ac.jp/ 3学科:コミュニティデザイン学科・建築都市デザイン学科、社会基盤デザイン学科  → 宇都宮大学の場合は、工学部の「建設学科」が、地域デザイン科学部に移行していますので、横浜国大の「都市科学部」や、首都大学東京の学部再編(平成30年予定)動向(一部)などと一緒に、別記事とする予定です。
国際地域学部:福井大 http://www.gcs.u-fukui.ac.jp/  1学科:国際地域学科
芸術地域デザイン学部:佐賀大 http://www.art.saga-u.ac.jp/course/ 下記に図示
地域資源創成学部:宮崎大  3コース:地域産業創出コース、地域創造コース、企業マネジメントコース
 
●「地域学系学部」についての研究
上記の4大学の学科(コース)のラインナップを見ていただくとわかるとおり、名前に「地域」がつくといっても、見事に? ばらばらな感じがしますね。
 
実は、前回記事で紹介した「金沢大学 人間社会学域地域創造学類」ほか、名前に「地域」を含む学部等は、国立大学だけで、2015年度までに5大学あります。国立大では、岐阜大学地域科学部が1997年にすでに設置されています。
 
では、どうして、2016年度、急に4学増えたのか? そうして名称だけでは今一歩分かりにくい「地域系学部」の実態について、まとめられたのが、岩崎保道先生の論文「国立大学における地域学系学部の動向―国立大学改革を背景として」(2016年3月)です。以下、この論文からの紹介です。 ※以下、単に「論文」
(関西大学高等教育研究 第7号 135ページ~141ページ)
 
●「地域系学部」が増える理由
こちらは、論文の135~137ページに、「政策的な誘因」についての分析がくわしく書かれていますので、ご覧ください。
 
●先行する3大学(岐阜大、鳥取大、高知大)の事例紹介
受験生のみなさんがまず知りたいであろう、「2016年新設4学部の今後」を占う? 上で参考になるのが、先行学部の現状です。論文では、3大学(学部)が紹介されています。
 
岐阜大学 地域科学部(1997年設置)http://www1.gifu-u.ac.jp/~forest/curriculum.html
現在は、地域政策学科(産業・まちづくり、自治政策、環境政策 の3コース)、地域文化学科(生活・社会、人間・文化 の2コース)の2学科5コースあります。
学部のHP http://www1.gifu-u.ac.jp/~forest/greeting.html に、「国公立大学としては経済学部も法学部も文学部も社会学部も理学部も存在しない岐阜の大学事情にマッチした(また就職率も非常に良い)学部」とかいてあるように、岐阜大にはいまでも、他に教育、医学、工学系の学部しかないため、この地域科学部が、いちはやく設置されたようです。
 
論文のデータによれば、近年も志願倍率は4倍を超え、出身校が県内の割合は他学部36%に対しこの学部は5割をこえ、就職率は87%になっています。
 
◎鳥取大学 地域学部(2004年) http://www.rs.tottori-u.ac.jp/kaiso/pamphlet160707.pdf
こちらの学部は、2017年度から、下図のように変わります。入試はコース別、なお、農学部も変わりますのでご注意ください。いったん作った学部もどんどん見直し(PDCA)されています。
高知大学 地域協働学部(2015年)http://www.kochi-u.ac.jp/gakubu/chiikikyodogaku/index.html
この学部の特徴は「学生は1年次から4年次まで、県内各地でフィールドワークを実施。地域(コミュニティ、地元企業、行政、NPO等組織)における課題解決の現場を直接体験させる」点で、「地域系」学部の王道といえます。論文のまとめでも、「地域をフィールドとした実践活動が主流になる」という予測が書かれています。※1
ちなみに、「地域」はついていませんが、愛媛大学は「社会共創」学部(2016年度)です。
 
●地域と大学、それぞれの事情が「地域系学部」を生む
地域系学部の多くは「文理融合」をうたっていますが、数IIIを習っている理工系志望の受験生のみなさんは、受験科目に「数IIIが入っているか? 」を目安に、そもそも地域系学部を、検討の対象にするかどうか決めてください。
文系のみなさんの場合、この「地域系学部」は、少人数制のところが多く、理系的なPDCAが身につくはずですから、東京の私立大学と、地元の「地域系」で、比較する価値は十分あります。
「地域系」学部は、まだ、進化の途上で、「地域貢献」を選んだ国立大では、それぞれの地域や、学内の学部編成の都合などの事情で、さらにいろいろな新設・再編があるのでは? と思います。
[参考資料へのリンク]河合塾による「地域系」まとめ
 
※1 岩崎先生の論文では、「地域学系学部」ですが、当ブログの今回記事は、「名前に地域がつく」学部等のくくりで、「地域系学部」としています。
岩崎先生は、高知大学・評価改革機構の専任教員ですので、今後、このテーマでの論文も多分書かれると思いますが。
ちなみに、高知大学には、工学部はありませんが、県内には公立高知工科大学があります。さらに、2017年から理学部→理工学部になります。
●文中の図は、受験生の利便性のため、掲示した大学HP内から引用
●冒頭写真(高知県・桂浜) 提供 
(公財)高知県観光コンベンション協会
よさこいネット http://www.attaka.or.jp/ 
 
 
●まず「相手」を知ることの重要性
この夏、当ブログでは、東京近郊国公立大学の、オープンキャンパス情報をお伝えしました。
地方⇒東京や、首都圏⇒地方国立大(センター試験の結果であわてるパターンが多い? )で、2次試験日にはじめてキャンパスに行ったとき、予想とのギャップが大きいとモチベーションは下がりますからね。
 
実際、筆者は“遅い夏休み”をこれからとる予定で、昨年の札幌に引き続き、今年は「金沢」を予定しています。ついでに、「金沢大学」も見たいと思ったんですが、ガイドブックの市街図に大学本部のある「角間キャンパス」は見つからず、
大学公式地図 ↓
http://www.kanazawa-u.ac.jp/wp-content/uploads/2015/09/access2015_c.pdf
どうも、金沢駅からバスで30分以上の「山中」※1 らしいですね…。
 
●国立大学の3タイプ 
さて、今年度から、文科省は国立大学に対して、下記の3タイプからどれかを選ぶよう、いわば「進路選択」をさせました。 なお、→以下は、文科省の定義づけ↓ の概略。数字は順不同。

(1) 「卓越した教育研究」タイプ →卓越した成果を創出している海外大学と伍(ご)して、全学的に世界で卓越した教育研究、社会実装(注.研究開発成果を社会に生かす)をめざす
(2) 「専門分野の優れた教育研究」タイプ →主として、専門分野の特性に配慮しつつ、強み・特色のある分野で地域というより世界ないし全国的な教育研究を推進する
(3) 「地域貢献」タイプ →人材育成や地域課題を解決する取組などを通じて地域に貢献する取組とともに、専門分野の特性に配慮しつつ、強み・特色のある分野で世界ないし全国的な教育研究を推進する ※「地域」の捉え方は、各国立大の事情に応じて柔軟に設定できる
ちなみに、金沢大学は、
(1) 「卓越した教育研究」タイプ 
を選んでいます。
 
●どの大学がどのタイプを選んだか?
(1)タイプを選んだ16大学は、いわゆる旧帝大と、筑波・千葉・東工大・一橋・金沢・神戸・岡山・広島、そして東京農工大も入ってますね~。キーワードは「世界」・グローバル
(2) 「専門分野の優れた教育研究」タイプ 15大学
このタイプは、東京医科歯科・東京外国語・東京学芸・東京芸術・東京海洋・お茶の水女子・電気通信・奈良女子・九州工業・鹿屋体育大などの顔ぶれをみるとわかるように、もともと特徴がはっきりした大学が多いです。電気通信大は、このタイプを選びました。キーワードは「専門分野」
(3) 「地域貢献」タイプ 55大学
以前紹介した大学でいえば、東京近辺の横浜国大、埼玉大学や、北見工大もこちらのタイプを選んでいます。
キーワードは「地域」、つまり地域密着型です。
そして、http://benesse.jp/kyouiku/201509/20150918-1.html
で、斎藤剛史さんが紹介されているように、
『「地域デザイン科学部」(宇都宮大)、「国際地域学部」(福井大)、「芸術地域デザイン学部」(佐賀大)、「地域資源創成学部」(宮崎大)』
など、「地域」がキーワードの学部が(3)タイプの大学で、2016年度から新設されています。
 
●「地域系学部」の先輩が、実は金沢大にあった
この「地域」がキーワードの学部等は、実は以前からありまして、「金沢大学」にも2008年から、人間社会学域地域創造学類
http://chisou.w3.kanazawa-u.ac.jp/
が設置されています。そして、2016年9月現在のホームページトップには、↓


のような、挑発的メッセージがのってますね…ちなみに、地域系学部については、次回記事でさらに取り上げる予定です。
この地域創造学類の下に2018年度から「観光学・文化継承コース」が新設される予定です。
そして、2020年までには、東京・千代田区にある国立近代美術館工芸館が金沢に移転の予定らしいですから、このあたりの自負が、↑ のコピーになってるんでしょうね。
 
●大学が「地域貢献」タイプといっても、理工系は?
このように、(1)タイプを選んだ金沢大学にも、「地域」密着型の部分はありますし、逆に、(3)を選んだ大学でも、とくに工学部系統では、
・得意分野について世界レベルの研究拠点をつくる(宇都宮大とキャノン 光学研究)http://www.opt.utsunomiya-u.ac.jp/center/intro.html
・世界に羽ばたく静岡大http://www.eng.shizuoka.ac.jp/outline/engineers/ 
・理化学研究所とのタッグ(埼玉大学と理研BSIによる脳科学研究) http://subsi.saitama-u.ac.jp/organization.html
など、とくに強み・特色のある分野について、(1)、(2)をめざす傾向が強いです。
 
地方の中高生のみなさんと親御さんは、自分の住む地域の隣県(長野県だと8県になりますが)くらいの学部を見比べて、(3)タイプとはいっても、各国立大学でますます「違い」(特色)が拡大しつつあることを分かったうえで、大学選びをすすめていただければと思います。
 
※1 Wikipedhia 「金沢大学」の情報。
金沢から五箇山まで、高速バスで1時間らしいので、訪問先の優先度は
   美術館・兼六園 > 五箇山 > 角間キャンパス
になると思いますが。
【冒頭写真提供】金沢市
金沢大学の前身、旧制四高の記念文化交流館。
http://www.pref.ishikawa.jp/shiko-kinbun/access.html

2016年7月の記事で、山形大、滋賀大のデータサイエンス学科、学部についてご紹介しました。
8月末には、文部科学省が、2017年度から、国立大学に、いわゆるビッグデータに関わる研究拠点「数理・データサイエンス教育研究センター(仮称)」を設置する構想を発表しました。
 
これから選定されますので、高3受験生のみなさんは、今年の志望校選びには間に合わない!! とあせるかもしれませんが、そこは大丈夫です。
理工系の基礎力(とくに数学ですね)を、学士課程の4年間でつけてから※1 、データサイエンス関連の大学院に進学しても問題ないーーーというか、上記大学で、そもそも「ビッグデータの分析や活用に必要なデータサイエンスや統計学、数理学の基礎を学ぶ文系・理系共通のカリキュラム※2 や教材を開発」することを目指していますので、4年後でちょうどいいかも? 
とりあえず、現、中高生のみなさんには、「従来の学部・学科選び」だけでなく、世の中の動向を横目でみながら志望校・学部学科を考えてほしいという立場から、当ブログでは情報提供しています。
 
■6大学を選定(2016年12月21日)
数理及びデータサイエンスに係る教育強化」の拠点校 6大学が決定しました。
いわゆる旧帝大(5校)+滋賀大 が選定されましたね。
専任教員がいて、さらに他分野との連携がしっかりできる体制を備えた大学という観点と、地域バランスで、決まったようです。
なお、上記選定はあくまで、「教育拠点」についてです。他に、たとえば、東工大は、産総研(AIST)と共同で、ビッグデータの活用方法を研究する拠点の設置(東工大・大岡山)を発表(2017年2月)
するなどしています。
こちらも、大学院進学時点で考えるレベルの話ですので、現・高校生のみなさんは慌てないように。
なお、今後、他の地方国立大学でも、経済学部と理学部を擁する大学は、このデータサイエンス系や、フィンテック(金融×数理・情報工学)についての学科などを新設するかもしれません。
 
※1 大学1・2年で学ぶ、線形代数や行列、ベクトル解析等をマスターして、ようやく「機械学習」(ビッグデータ、データサイエンス、IOT、AI=人工知能 を支える重要な技術の一つ)の入口くらいです。国公立大学理工系ですと、どこでも「数理演習」科目は、カリキュラムにもれなく入っていますので、情報工学以外の学科から大学院のデータサイエンス系に進む人は、今後増えるはず。
※2 数IIIが受験科目でない、文系の方についてはどうするんでしょうね?
 
ただいま国公立大学工学部2年のZくん。1年生の夏バイトについては、こちら。春バイトはこちらで、記事にしました。
1年夏の、バイト探しの反省(PDCAですね)をもとに、今年は夏バイト探しのスタートを早めたZくんですが、ちょうど期末試験期間と重なりますので、まずは、TOWN WORK誌(WEB https://townwork.net/tokyo/)でみつけた、PC-DEPOTの修理の仕事に応募しました。※1
 
はい、いま話題のPC DEPOT です 
PC-DEPOTのバイト応募は、本部の採用ページ から一括エントリーする方式。各店舗の求人の中で、「修理」(クリニックスタッフ)募集とあったH店を希望したそうです。
書類選考を通過後、H店の店長代理から連絡があり、面接。ここで、修理希望なのに、「販売(接客)もできる? 」ときかれて断ったため、不採用になったそうです。
 
エンバイトで探す 
結局、期末試験対策優先で、試験後に本格的なバイト探しをはじめたZくん。
期間限定(最長9月末まで)、かつ屋外作業と接客のある仕事は×という条件なので、バイト情報サイト「エンバイト」で検索しても、あまり多数の案件はなかったそうです。
ためしに、本日(8月26日)、エンバイト関東版で、「事務職」×「1か月以内」の条件でさがすと、バイト総数5097件中、5件でした。
ここで「事務職」×「3か月以内」×「大学生歓迎」の条件に変更すると、33件ありました。
ただし、「バックコーラス」「ドラマのエキストラ」「コールセンター受信」など、Zくんにはあまり縁のなさそうなバイトも、けっこうまじってましたね。
Zくんは、フリーワードに「PC」「スマホ」などを入れる戦術に変更して探し、数件にエントリーしたそうです。
ほかのバイト情報サイトも大体同じしくみだと思いますが、「応募」の場合は、「会員登録」後に、「基本情報」(履歴書の簡易版。写真貼り付けあり)、「職務経験とスキル」(職務経歴書の簡易版)を入力します。最初の入力が、少し面倒な代わり、いったん登録すると、複数件に手軽に「応募」ができます。
 
求人する側も「選ぶ」
時給が高かったり、ターミナル駅近(エキチカ)の人気バイトは、応募者が多いので、エントリー段階で書類選考があります。
第一次応募では、この「高時給」・「エキチカ」ばかりをねらって、みごと門前払いをくらったZくんは、山手線の外の工場地帯(でも高い時給) のA社案件、勤務地は千代田区だけど、やや時給が低い(それでも1000円は超えていますが) B社案件の2件に応募して、面接に進みました。
A社案件は、「残業できますか?」に対して(夕食を自宅で食べるので)「できません」と答えて、不採用。
B社案件は、勤務日数自由、残業なしの条件の求人でした。そして、新宿の高層ビルにあるC派遣会社オフィスに行き、簡単な「適正試験」と面接を受けて、「派遣登録」はできました。
 
大学生でもハケン?
ここで、「大学生なのに派遣? 」と思われた方も多いと思いますが、バイトが直接雇用なのに対して、派遣では派遣会社に雇用されて、派遣先企業で働く点が大きな違いで、エンバイトの事務系バイトには、けっこう派遣会社の求人がまじってました。
ちなみに、派遣にも大きく分けて、2種類、「登録型派遣」と「常用型派遣」があって、http://www.staffservice.co.jp/job/column/detail_002.html
Zくんのように、「派遣先での就業期間中のみ雇用関係が発生する」のが登録型の派遣です。大学生の場合は、法律で通常は規制されている「日雇い派遣」も、「例外」として認められています。http://www.hatarako.net/contents/law/02/
●登録=即、仕事ではない!!
さて、C社はZくんを「登録」はしましたが、企業からの依頼を受けると、C社に登録中の人から、マッチする順に選んでいきます。実際、「千代田区の会社の求人は9月スタート、3か月間フルに働く人優先」「Zくんのスキル不足(仕事経験が少ないーーーまあ、当然ですが)」などの理由で、C派遣会社からの依頼は、現在進行形で「ない」そうです。「派遣」の場合、歴戦の社会人と競合しますので、大量募集で猫の手でもほしいーーーというような求人でないと、なかなか声はかからないかも。
 
大学生のバイト探しへのアドバイス
結局、Zくんはお盆休み前に急きょ応募した、都内IT企業D社で、お盆明けから1か月の期間限定で、働いてます。またまた秘密保持契約(書類が3種、4枚!! )により、仕事の詳細は書けませんが、D社のお仕事は、工学部生という点が有利に働いて※2 とんとん拍子に採用が決まったそうです。
ここでZくんの感想は「捨てる神あれば、拾う神あり」。
確かに、「運」とかタイミングもありますが、自宅通学のZくんの場合は、大学生になってからお小遣0円なので、夏・春のバイトで、お小遣い(合宿旅行費なども含む)を稼げば良い。
で、時給は少し低めでも「期間」「労働時間」×「職種」を限定して、仕事をじっくり探すことができました。
これが、「生活費のたし」にするために、高い時給×残業ありOK」を選ぶと、ブラックバイトにはまる危険性がアップします。

当記事を読んでくれているみなさんへのアドバイスとしては、
・アルバイトサイトに掲載された「募集情報」と、条件が違う(マイナスの)場合は、はっきりNOと言おう
・アルバイトサイトで「勤務地」・「勤務時間」自由という募集の場合は、仕事がきついか不規則、またはマッチする仕事の紹介がなかなかない可能性を覚悟すべし
 

●単位>>>>>平日バイト

いずれにせよ、工学部のみなさんは、足りないお金はできるだけ長期休みのバイトでかせいで、平日バイトはセーブすることをおすすめします。

 

ちなみに、Zくんの大学2年前期の成績は、取材時は、「ぎりぎりが1つ(2単位)で、それ以外は大丈夫」との予測でしたが、実際(9月中旬に判明)は、今回も落とした単位ゼロ。「全体的に思ったより評定は良かった」そうです。

これも、自宅通学のアドバンテージを生かして、勉強時間を確保できたためでしょう。

2年後期は、ますます実験、実習、演習が増えますから、見かけの授業時間以上に、必要自習時間が増えるはずです。

 
はい、単位が~という人は、RAP JINJINさんの替え歌「単単単位」(RADWIMPS 前前前世が本歌)を歌って、後期に備えてください。(YouTubeで見れます)。
 
※1 昨年は、バイトが終わってからZくんに取材? していましたが、今回は「PC-DEPOTのバイトに応募していた」という、ホットな話題があったので、Zくんの勤務先の近くのTグリルで情報交換をしました。
※2 工学部生という点が有利だったーーーというのが、Zくんの分析ですが、筆者は1年次のIT会社アルバイト経験が、評価されたとみています。中には、有給インターンシップとよべるような仕事もあります。実際、筆者が8月にネットで見つけた例ですと、機械関連大手M社の時給3000円の学生バイト募集。
【BGM】 「Summer Madness」(三代目J Soul Brothers from EXILE)