超音波(HIFU)を用いて1回で十分な効果を得ようという機器だ。その分、他機種に比して若干の痛みや、場合によっては皮下出血を伴う。
痩身に限らず、お顔の治療はできるだけ痛みのある治療は避けるという方が多いが、ボディに関しては、意外と頓着されない場合が多い。
脂肪吸引が廃れない理由もこの辺にあるのかもしれない。
もっとも、脂肪吸引のカウンセリングをする側の騙しの構造もある。
確かに手術中や直後は麻酔による疼痛管理により、痛みはないかもしれないが、その後、1か月以上は、日常生活や仕事に支障が生じる程度の手術部位の痛みがある。
この辺りを意図的に隠す医師も多い。
痩身の基本は、ダイエットと運動。身体のラインを整容的に整えたい場合は、機器による治療を推奨する。
私自身も脂肪吸引を数千例行ったが、ダウンタイムの多大さを考えると、積極的に薦められる手技ではない。だからこそ、開業してからは手術は行わないようになったのだが・・・。
現在は、ヴァンキッシュを柱として上記のライポソニックス、ウルトラアクセント、そして冷却痩身を、患者さんのご都合、ご希望、ご予算に応じて、単体または複合的に治療を行っている。
繰り返しになるが、ダイエット・運動を併用しなければ、ほどほどの効果は出ても大きな効果を得ることは難しい。
異常な体脂肪バランスが慢性化すると、その状態を保とうとする悪しき恒常性が働くのであろう。
その習慣を打ち砕かなければ痩身は達成できない。
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