既にご存知の方も大勢いらっしゃることと思いますが、美容外科、美容皮膚科などの美容系クリニックWebサイトの内容規制に関して厚生労働省から提言がなされました（2012年度中に指針を策定するという表現です）。
実際に、指針の詳細説明が施設に通達されるという段階ではありませんので、私も報道以上のことは知りません。その趣旨は、ビフォー・アフターの写真や、過度の期待を患者さんに抱かせるような内容を掲載してはいけないということのようです。当クリニックのサイトにもビフォー・アフター写真は、いくつかありますので、正式な通達があり次第適切に対応するつもりです。そもそも、当クリニックは、初診時に施術をすることは少なく、カウンセリング後によくお考え頂き、後日施術というパターンが多いですし、写真をお見せしても、「こういうのはチャンピオンデータですよ。」と正直にお話ししています。それはともかく・・・
Webサイトの内容規制をするのであれば、facebookなどのSNSや、最近やらせで話題になった口コミサイトの方も規制をすべきでしょうね。ぶっちゃけた話、毎日のように、「口コミサイト・ランキングサイトで、やらせ記事を作成します」という（そんな直截的な表現ではありませんが本質的に）Web系の会社から営業電話があります。また、twitterでも書きましたが、一般の方の体験談を装った宣伝サイトも数多あります。また、雑誌における広告も色々と法律の抜け道があるのです。
厚生労働省が美容医療の健全化を本気で図りたいと考えるのであれば、もう少し細部に目を配るべきでしょうし、法整備も必要だと思いますが、逆に何か障害があるのでしょうか？私も、専門家に問い合わせを行っているところです。
かような状況下において、美容クリニックに受診をお考えの方は、ある意味、メディアリテラシーを試されているとも言えますので、ネット情報を吟味された後は、実際にクリニックに足をお運びになって、本当に自分に必要なことか否かを十分お考えになって下さい。