ブリッジセラピー  | 美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

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ペルラクリニック神宮前院長
本田淳のブログ

  最近、長期休暇が終わりに近づいているせいか、ブリッジセラピーのご相談が増えています。
 
 ただ、総じて施術後の社会生活上問題になりそうな事柄(ダウンタイム中の症状)や、長期的にストレスになりうる事象(合併症)を把握されていない方が多数派です。当然と言えば当然の事ですので、今一度(既に何回もこのブログに書いてますが)、要点をまとめてみます。

 ダウンタイム(社会復帰に要する時間 ― 多少オーバーな物言いですが)の観点から、ブリッジセラピーの施術を分類しますと、施術後の症状が軽く、比較的楽な DeepFxと、しばらく皮膚に強い反応が残る ActiveFx あるいは TotalFx があります。
(そもそも、ブリッジセラピーには、DeepFx とActiveFx という照射の仕方があり、これを同時に行うものをTotalFx と言います。)

 DeepFx の場合、施術直後に多少の出血、滲出液は出ますが、ほとんど問題になることはありません。また、施術部位の赤みは平均1週間程度残存しますが、24時間後からお化粧でカバー可能となります。

 これに対して、ActiveFx TotalFx は、施術直後から24時間程度、滲出液がかなり出ます。被覆剤を貼らせて頂きますが、就寝時は、枕などが汚れないように工夫が必要になります。その後、5日ほどは褐色のカサブタが施術部位全体にでき、お化粧などでカバーすることも困難な状態になります。カサブタが落ちた後も赤みが1~2週間ほど残存いたします。

 いわゆる、合併症と言われるもので重篤なものはないのですが、施術後1週間程の間、白ニキビが多発する方がいらっしゃいます。もっとも、これは自然に消退していきます。
 施術後2週間ほどから、場合によっては色素沈着が現れ始めます。炎症性(後)色素沈着と呼ばれるもので、日焼けをしたかのような褐色の皮膚となります。この色沈は、特に治療せずとも半年ほどで消失していきますが、早く回復するための手段もございます。

 強力な治療(TotalFx)の方が、もちろん治療効果は高いのですが、その分ダウンタイムも辛く、合併症の発生率も上がります。この辺りは、症状・病態と各患者様のライフスタイルを考慮して治療計画を提案させて頂いております。