イチロー | 美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

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もう随分前になりますが、大リーガー・イチロー選手のプライベートの紹介と、脳科学者との対談がテレビで放映されていました。


その中で、イチローが現在まで使用し続けているバットとの出会いに関して熱く語っている部分がありました。


イチローの話を要約すると、あるバット工場で、たまたま手に取ったバットの一つに、「これが求めていたバットだ」とインスピレーションを受け、以後それをずっと使い続けているとのこと。

また「一般の人は、イチローのことだから、さぞ細かい改良を適時加えてるのだろうな、と想像しているようだが、そのようなことはない。」ということです。


脳科学者がこのことに関して、迷いはなかったのか?とか、普通のバットに比べて扱いにくいと言われている形状なのに気にならなかったのか?とか聞いていましたが、イチローは、「いや感覚ですよ。これで駄目なら、それは俺のせいだ。」と言ってました。


脳科学者氏が、感覚的に鈍い人とは思いませんので、おそらくコメンテーターとしてアンチテーゼを述べたに過ぎないのでしょうが、一流と呼ばれる人、また長い間一つのことに没頭してきた人には、優れた「感覚」が生まれるものだと思います。それは、身体能力の一形態であったり、思考活動のように表に見えないものでもそうだと思います。その域まで達した人間に、理屈とか、常識(と思われているもの)は無意味です。吟味する必要さえないものです。

イチローの場合、謙虚に「それでも、人のアドバイスに一応は耳を傾けやってみる。その上で否定する。」という趣旨のことを言ってましたが・・・


私は、イチローのような才ある身では勿論ありませんが、こういった「高み」には憧れを感じます。