※当時の記録をもとに記しています。
- 2017年12月 (手術から約7年後)-
<退院前日> *・*・*・*・*・*・*
腹腔鏡手術によって
癒着部分を剥がしてもらったが、
どんな手術だったのか、
また癒着したりしないのだろうか…。
Y先生に手術時の写真を見せてもらい、
手術の話を聞いた。
*・*・*・*・*
小腸の一部が
お腹の壁にくっついていた。
くっついている部分の
境目が分かり辛かったのが難しく、
小腸に穴をあけないよう
腹壁側を剥がしていった。
剥がしたら、他に癒着がないことを確認してから
癒着防止スプレーをかけた。
*・*・*・*・*
写真を見ると、
本当に小腸の癒着部分と腹壁の境目が
私には分からなかった。
それを内視鏡できれいに
剥がしてもらった。
癒着が剥がれたことを
この目で確認し、やっと、
腸閉塞から解放されたんだー!
と、感じることができた。
この喜びと感謝の気持ちを
Y先生に伝えよう!と、
デイルームへ行って、手紙を書き始めた。
するとそこへ、
Y先生が突然登場!
おっと!
慌てて手紙を隠した。
(まだ、隠すほど書いていないのに挙動不審…)
退院後の診察日を決めるために
私を見つけて来てくれたので、
年明けに予約を入れた。
病室に戻り、
夕食を食べ終わった後も
手紙を書き続けた。
…が、書いている途中で
ボールペンのインクが
無くなってしまった!
あー、書くペンが他に無い!
売店も終わっている…。
そうだ!
あそこにボールペンがあったかも。
公衆電話のところへ行き、
『ご意見』用紙を挟んだ
ボールペン付きクリップボードをチェック。
明日、早起きをして
清書することにして寝た。
<退院日> *・*・*・*・*・*・*
6時17分 起床。
手紙の清書に集中するため、
またデイルームへ行った。
途中、公衆電話のところで
ボールペン付きクリップボードを拝借。
デイルームで、日の出を見ながら
急いでY先生宛の手紙を清書する。
7時17分 手紙を書き上げた。
急いで病室へ戻ろうと、廊下に出ると、
ちょーど、Y先生が
私の病室に入っていくのが見えた!
あ!ヤバイ! もう来ちゃった!
パタパタと小走りで病室へ向かうと、
Y先生が病室から出て来た。
(ギリギリセーフ…)
一緒に病床へ戻る。
聴診器でお腹の音を聴いてもらい、
問題なし!
お腹の痛みは、くしゃみをしても
大丈夫なくらいに回復してきた。
最後にお世話になったお礼を言い、
書きたてホヤホヤの手紙を渡した。
Y先生は、
「おっ、ありがとうございます。」
と、受け取ってくれた。
(清書が間に合って良かった~。)
朝食を食べた後、急いで荷物をまとめ、
無事、9日目に退院することができた。