※当時の記録をもとに記しています。
- 2010年9月 -
開腹手術をしてから一週間での
体の回復の早さにびっくりする。
咳をすると痛かったお腹の傷も
痛みが和らいできた。
大きくなった腫瘍を
手術で取ってもらってスッキリしたが、
まだ、手放しでは喜べない。
2週間後の外来診察で、
卵巣の腫瘍が良性だったか、
悪性だったかが分かる。
来週の木曜日は
A先生が不在らしい。
この2週間が長く感じられる。
もし、悪性だった場合には、
また入院、手術、
そして治療へと続く。
どうなるのだろう…。
2ヵ月後と3ヵ月後に予定している
コンサートには行けるのだろうか…。
退院したばかりで、
少し動くと疲れを感じる。
*・*・*・*・*
入院中は採血したり点滴したりと、
色々とスケジュールが組まれている。
私は一つ一つ
受け入れることで精一杯。
先のことは考えられなかった。
手術への恐怖心も
手術室に入る時に
ガーッと襲ってくるものだと
思っていた。
でも、実際は
すべてが初めてのことなので、
心に余裕もなく、
されるがまま。
ほどよい緊張感。
私がすべきことは
手術室で麻酔を受けるまで。
入院中、ほぼ毎日、
主治医のA先生が
様子を見に来てくれた。
それが何気に不安を感じさせず、
安心感を与えてくれたような気がした。
(初めての入院だったので、回診のことを知らず、
“なんてイイ先生なの~~!”と、思っていた。)
*・*・*・*・*
退院後、
テレビを見ていると
『抗がん剤治療』、『ガン』に関する
番組が目に留まる。
考えたくない…。
恐ろしくなる…。
*・*・*・*・*
- 婦人科診察日の前日 -
ついに明日、
卵巣腫瘍に対する
手術の結果がわかる。
2週間は長く、
気が気でない日々。
早く結果を知りたいが、
色々調べていると怖くなり、
明日、聞くのが怖い。
A先生は何と言うか…。
悪性だったら、
お先真っ暗…。
*-*-*-*-*
※次回から「卵巣がん編」になります。
ご覧になられる場合は、
気持ちがひきこまれぬよう
ご注意ください。