21.拍子抜けのがん告知 | Peridot Green☆闘病記 ~独身・卵巣がんサバイバー~

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2010年に卵巣嚢腫、卵巣がんの手術、抗がん剤治療を受けました。
その後、腸閉塞、リンパ浮腫を発症。
最初の手術から10年経過しましたので、
当時の記録をもとに振り返り記しておきます。

※当時の記録をもとに記しています。

 

 

- 2010年10月 -

退院から2週間後、

卵巣のう腫の手術結果を聞きに

病院へ行く。

 

 

 

退院日が休日で

入院費の支払いができなかったため、

婦人科予約時間の前に

自動支払機で入院費の支払いをした。

 

 

すると、

領収書の横に記載されている

次回の予約欄に

 

「10月○日手術」

 

と、あった。

 

 

??

 

 

身に覚えのない予約…。

 

 

嫌な予感…。汗

 

 

 

その後、

院内のコンビニ入口にある

ペットボトルのキャップ回収BOXに

自宅でためておいた大量のキャップを入れようと、

プラスチックBOXのフタを開けた時、

指を擦り剥き、血が出た。

 

 

またまた嫌な予感…。汗

 

 

 

婦人科の受付をして、

椅子に座って待っていたら、

看護師さんが来て、

今日は初診が多かったので

1~2時間待たせてしまうとのこと。

 

 

一旦家に帰ることにした。

 

 

 

 

 

 *・*・*・*・*

 

血が出た指に絆創膏を貼って、

再び病院へ向かう。

 

 

婦人科で呼ばれたのは

一番最後だった。

 

 

診察室へ入り、早々にA先生が、

 

「手術の結果、悪性でした。」

 

と言った。

 

 

私はガクッとうなだれた。ショボーン

 

 

「さっき入院の会計をしたら、

予約票に『手術』って書いてあった…」

 

と、苦笑しながらつぶやいた。

 

 

「あ、見た?」

と、明るいA先生。

 

 

よくドラマとかで見る

深刻な『がん告知』のイメージとは違って、

ちょっと拍子抜けのする告知だった。

 

 

「腹水に悪性反応があった。Stage 1c以上」

とのこと。

 

 

A先生から2回目の手術(卵巣癌根治術)

の説明を受け、

その後、術前検査の尿検査、血液検査、

心電図、胸部レントゲンを撮って帰宅した。

 

 

 

 

 

 *・*・*・*・*

 

手術の結果は『悪性』でショックだが、

まだ他人事のようで実感がない…。

 

 

一般的な、『癌』のイメージとは、

すぐに結びつかなかった。

 

 

 

私自身、まわりにガン罹患者がいなかったので、

ガンに対するイメージもあまりなかった。

 

 

ただ、

人生の分岐点に置かれていたコマが

悪い方へ進むとは…。

 

 

まだまだ続くんだ…。

 

 

先が見えなくなった…。

 

 

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「99%良性」と言われていたので、

万が一、悪性だった場合、

2ヵ月後と3ヵ月後に予定している

コンサートには行けなくなる…。

 

そのくらいしか、

想像していなかった。

 

子宮・卵巣を摘出する、

子供を産めなくなる

生死にかかわる…

といった『悪性』の持つ意味を

想像していなかった。

 

というか、恐ろしくて

考えないようにしていたかもしれない。

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